パウ・クバルシへの悪質足踏み事件と場内の荒れ模様
アストン・ヴィラ戦の前半終了間際、カンプ・ノウの緊張感が一気に沸点へと達する激しいトラブルが発生しました。
前半43分、ルーズボールに対してパウ・クバルシが素早いスライディングタックルでクリアした際、遅れて飛び込んできたアストン・ヴィラのFWニコ・ジャクソンが、スパイクのスタッド(裏の金属歯)を立てたままパウ・クバルシの右足首を直接踏みつけました。パウ・クバルシはピッチ上に倒れ込んで激痛に悶絶しましたが、イタリア人のダビデ・マッサ主審は流して笛を鳴らさず、VARを担当したバスティアン・ダンケルトも介入を見送りました。
これに対して怒りを爆発させたのが、主将の腕章を巻いたラフィーニャでした。後方から猛ダッシュで駆け寄ったラフィーニャはニコ・ジャクソンを強く突き飛ばし、両チームの選手が入り乱れる小競り合い(タンガナ)に発展。最終的に主審はラフィーニャとニコ・ジャクソンの両者にイエローカードを提示しましたが、パウ・クバルシへの悪質な足踏み行為自体への直接的な罰則はありませんでした。
この判定に対してテレビ番組『El Chiringuito』のホタ・ジョルディ氏は『ニコ・ジャクソンの行為はレッドカードに値する極めて悪質なものだ!もし足にしっかり体重がかかっていたら、パウ・クバルシの脛骨と腓骨(すねの骨)はへし折れていたぞ!重傷を負わせかねないプレーになぜVARが介入しないんだ?恥を知れ!』と生放送で激怒を爆発。元審判の解説者たちもニコ・ジャクソンの不必要な危険プレーを厳しく批判しています。(via SPORT)
カンテラ新星ファリーニャの躍動とアンソニー・ゴードン&ジョアン・カンセロの貢献
怪我人が相次ぎ防衛線が野戦病院化しているバルサにおいて、下部組織出身の若手と新戦力が素晴らしいパフォーマンスでチームを支えました。
右サイドバックとして2試合連続の先発、技能的にも素晴らしいCLデビューを果たしたのが20歳のカンテラーノ、ブリアン・ファリーニャ(ブライアン・ファリニャス)です。本職はミッドフィルダーでありながら、ジュール・クンデやエリック・ガルシアらの負傷離脱に伴い右SBに抜擢されたベニカルロ出身の若手は、アストン・ヴィラの鋭いカウンターに対して抜群の出足とカバーリングを見せました。特に相手FWニコ・ジャクソンとの1対1の局面では、最後の一人として見事に見切ってピンチを防ぎ、カンプ・ノウから盛大な拍手を浴びました。82分にアレハンドロ・バルデと交代する際にも惜しみない賛辞が送られ、フリック監督も『我々は彼を全面的に信頼している。見事なプレーだった』と全幅の信頼を口にしています。
また、今夏に最大1億ユーロ規模の移籍金で加入したイングランド代表FWアンソニー・ゴードンも左サイドで圧巻の労働量を披露。相手ゴールキーパー鈴木彩艶のミスを突く惜しいシュートを放ったほか、前線からのハイプレスと不休の守備帰還でチームを大いに助けました。アンソニー・ゴードンは『幼い頃からバルサでプレーすることが私の夢でした。毎日10分から20分は瞑想に時間を費やし、読書で精神を落ち着かせています。チーム内に選手たちが本を持ち寄る読書コーナーを作りたいと考えています』と、知性あふれる素顔を明かしています。さらに、左SBとして先発したジョアン・カンセロは、3点目の場面で右足アウトサイドを使った魔法のようなクロスでラフィーニャのゴールをお膳立てし、その卓越した技術を証明しました。(via Relevo)