ヘタフェCF

ヘタフェは、プレシーズンツアーの重要な一戦としてASモナコと対戦したものの、後半にペナルティキックをパリ・ブランナーに沈められ、1-0での悔しい敗戦を喫しました。

ボルダラス監督を奈落の底に突き落とした最悪の出来事は、試合結果ではなく、後半から投入されて前線で存在感を見せていたナイジェリア出身の怪物FW、クリスタンタス・ウチェ(23歳)へのあまりに悪質なファウルです。後半78分、モナコのフランス人DFクリスチャン・マウィサが、ボールとは全く関係のないところでウチェの軸足である右膝に対して、背後から「完全に膝が不自然な方向に曲がる」レベルの極めて悪質なカニ挟みのカチ上げタックルを見舞いました。マウィサには即座にレッドカード(一発退場)が提示されましたが、ウチェはその場から一歩も立ち上がることができず、激しい苦痛の絶叫をあげながら担架でピッチ外へと運ばれました。

開幕直前のタイミングでの大怪我にボルダラス監督は怒りと絶望を露わにしましたが、試合直後にヘタフェの医療スタッフによる緊急の精密検査が行われ、公式のメディカルレポートが発表されました。

『初期の触診および超音波検査の結果、右膝の皿(骸骨)の激しい打撲(contusión en la rótula de la pierna derecha)であることが確認された。靭帯や軟骨への構造的な致命傷(断裂)は奇跡的に回避されたとみられるが、今後数日以内にさらに精密な追加検査を実施し、完全なリハビリ期間とピッチ復帰の日程を決定する』

相手チームのモナコの監督であるフィリペ・ルイス(元アトレティコ)も、試合後にウチェに対して謝罪の言葉を述べました。

『ウチェに対して、チームの代表として本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだ。いかなる理由があろうとも、フットボールのピッチ上でこのような極めて危険で非道的なタックルを見るのは心が痛む。一刻も早い完全な回復を、心から祈っている』

なお、チームは移籍市場においてロシア出身のDFサバ・サゾノフを完全移籍で獲得。さらにボセッリ、ザイド・ロメロ、マルティン・サトリアーノの3選手を買い戻すことで守備の補強を急いでいます。(via MARCA / Getafe Official / Estadio Deportivo)

マラガCF

名門マラガは、プレシーズンで最も完成度の高い試合を披露し、カタールの強豪アル・アラビ(ドーバ)を相手に、4-2という素晴らしいスコアで今夏初となる快勝を収めました。フネス監督はこの試合で、今季1部の舞台を戦い抜くための「新戦力と主力を融合させた極めて完成度の高い4-3-3システム」を稼働させました。スタメンは以下の通りです。

アルフォンソ・エレーロ;カルロス・プーガ、オトゥ、レシオ、ダニ・サチェス;アリアサ、ラファ・ロドリゲス、アーロン・オチョア;ダビド・ラルービア、ホアキン・ムニョス、アドリアン・ニーニョ。

試合は、右サイドバックのCarlos Puga(カルロス・プーガ)とエースのラルービアによる精密な崩しから始まりました。前半、オチョアがペナルティエリア手前でパスを受け、相手DFを完全に外してゴール右上隅の死角に弾丸ミドルシュートを突き刺して1-0と先制。その後、アル・アラビの元スペイン代表パブロ・サラビアにゴールを奪われ一度は同点に追いつかれたものの、後半にフネス監督はプレッシングのインテンシティを大幅にアップ。これに逆上したアル・アラビの監督が審判への激しい異言により一発退場となる荒れた展開の中、アドリアン・ニーニョがこぼれ球を押し込んで2-1と突き放しました。

その後、エネコ・ハウレギが頭で3点目をマーク。相手のライエに1点返されるも、最後はエネコが自ら獲得したペナルティキックを冷静に沈めて4-2と快勝。フネス監督は、今夏の移籍で獲得したフェルナンド・カレロ、ファン・クルス、ホセ・サリナスらを後半から積極的に投入し、1部での戦術適応能力の高さを見せつけました。

新生マラガは金曜日に、次のプレシーズン戦としてセウタと「シウダ・デ・セウタ」トロフィーを戦い、来週水曜日の21:00からは、アルベロア氏が率いるプレミアリーグのフラムを La Rosaleda に迎えて「コスタ・デル・ソル」トロフィーを争う、極めて過酷な日程に挑みます。(via Estadio Deportivo)

【本日の総括】

ラ・リーガの移籍市場はかつてない狂乱を見せており、ベティスやソシエダ、セビージャといった中堅・強豪クラブが、欧州最高峰の戦力を維持・補強するために巨額のサラリーや取引額をめぐる凄まじい神経戦を展開しています。怪我人の懸念を抱えながらも各チームが最高の完成度を追求する、極めて密度の濃いプレシーズンとなっています。