バレンシアCF

バレンシアのファンや地元メディアの間では、カンテラ(下部組織)で育った一流の才能を安易かつ「タダ同然」で他クラブに放出してしまうクラブ経営陣の壊滅的な「悪癖」に対して、極めて深刻な批判が噴出しています。

過去には、韓国代表のイ・ガンイン(現PSG)をマジョルカに0ユーロで譲り渡し、さらにはダニ・パレホをビジャレアルへ実質タダでプレゼントした悪名高き前例がありますが、同じ悲劇が繰り返されました。かつてバルデベバス(Paterna)で最高傑作と評され、ファーストチームデビューも飾っていた生え抜きのウーゴ・ゴンサレスを、バレンシアは「完全に無料」でセルタにプレゼントしてしまいました。セルタはこれを受け取り、昨季はセルタBで別格のパフォーマンスを見せたウーゴは、今プレシーズンでも1部の主力として大活躍を収めています。バレンシアは一応、将来の売却権利の数パーセントを維持しているものの、ライバルに戦力をタダで提供したという痛烈な批判は避けられません。

さらに、退団を希望しているポルトガル代表MFアンドレ・アルメイダを巡っても不可解な事態が続いています。クラブは2部のスウォンジーと完全移籍の条件で合意に達し、3日間にわたってアルメイダを怪我防止のために練習から完全に隔離して移籍を決定させようとしました。しかし、選手本人が『2部でプレーするつもりは一切ない。スペイン1部のセルタなど、もっと魅力的なクラブからのオファーを待つ』と直前で移籍に急ブレーキをかけ、取引を完全に破壊しました。アルメイダは現在、グループ練習に合流しているものの、セルタからの具体的なアプローチは未だなく、去就は完全に浮いています。

補強に関しては、カルロス・コルベラン監督が熱望するジローナの右サイドバック、アルナウ・マルティネス(23歳)への交渉がスタートしました。トマス・ムニエの裏切りから25日間、未だにDFの補強ができていないバレンシアは、マルティネスに5年契約の個人オファーを提示。マルティネスはバレンシア行きを前向きに考えていますが、ジローナ側は最低でも600万ユーロ(2部降格に伴い契約解除金は1600万ユーロから800万ユーロに減額、給与も半減している)を一括で支払うよう要求。バレンシアのフロントが自由に使える補強予算は現在わずか170万ユーロしかなく、ロン・グーレイ代表の交渉能力が極限まで試されています。(via MARCA / SPORT)

アスレティック・クラブ

アスレティックのベテランDFイェライ・アルバレスが、自身のキャリアを揺るがした極めて過酷な試練について、インタビューで赤裸々に語り尽くしました。まずは2017年に襲われた精巣がんとの壮絶な闘病について。

『あの時は、アンダー21代表に招集され、さらにロペテギ監督のファーストチームにも呼ばれたキャリアの絶頂期だった。しかし突然がんが発覚し、私はフットボールのことなど完全にどうでもよくなった。生きるために治療を始めなければならなかった。あの時、私のフットボール人生は一旦死んだ。あの深い暗闇の中で私を救ってくれたのは、どこまでも寄り添ってくれた家族の存在だった。あの経験が、私の人格を形成してくれた』

さらに、昨季にパートナーの「女性用育毛剤(脱毛予防薬)」を誤飲したことでドーピング検査に引っかかり、10ヶ月の出場停止処分を受けた事件についても言及。

『完全に自分の不注意が招いた大失態だった。しかしUEFAが、私が決してパフォーマンスを上げるために故意に服用したのではないと全面的に認めてくれ、処分が10ヶ月に抑えられたことについては、心から納得している。その間にCLでArsenalやPSGをスタンドから見守ることしかできなかったのは耐え難い苦痛だったが、最後の10試合でピッチに復帰し、チームの欧州出場権獲得を少しでも手助けできたことには大きな意味があった』

また、前任のエルネスト・バルベルデ監督を『アスレティックの歴史上最高の指揮官であり、私にデビューをさせてくれた恩人』と深い感謝を示しつつ、新シーズンから指揮を執るエディン・テルジッチ監督(元ドルトムント)の指導を絶賛しています。

『テルジッチ監督は、信じられないほどのパッションとポジティブなエネルギーを Lezama に持ち込んでくれた。彼は初日から我々に全く異なる概念やシステムを叩き込んでいる。チームは彼の持つ「勝者のメンタリティ」にすでに完全に順応しており、開幕に向けて全員の闘争心は爆発している』

なお、プレシーズン中、テルジッチ監督はウナイ・シモンの長期離脱に伴う第2GKの役割として、カンテラからミケル・サントスをファーストチームに正式昇格させ、アレックス・パディーヤと激しいレギュラー争いをさせる決定を下しました。さらに、 Lezama からイケル・モンレアル、ヨハネコ・ルイ=ジャン、セルトン、イライジャ・ギフトの若き4名をトップチームに登録する見通しです。

チームは今週日曜日に、マルセイユの本拠地スタッド・ヴェロドロームでオリンピック・マルセイユと親善試合を行います。しかしマルセイユ側はフランス当局の指示に基づき、「アスレティックのユニフォーム、マフラー、旗など、アスレティックを特定できるあらゆるグッズの着用・持ち込みをスタジアムの内外で完全に禁止する」という、極めて厳しいアウェーサポーター規制を通達しました。(via Estadio Deportivo / ElDesmarque / Mundo Deportivo)