ヴェダト・ムリキのフェネルバフチェ移籍
ヴェダト・ムリキがフェネルバフチェへの移籍を完了させるため、イスタンブールのサビハ・ギョクチェン空港に到着しました。到着時間はスペイン時間の20時、現地トルコ時間の21時です。空港には数百人のファンが詰めかけ、ムリキの姿を見るなり彼の名前を大合唱して熱烈な歓迎を行いました。ムリキは非常にリラックスした笑顔を見せ、事前にクラブがファンに向けて到着を告知していたこともあり、ファンからの熱い応援や声援に対して感謝の意を示しました。また、フェネルバフチェのタオルマフラーを掲げて写真撮影にも応じています。
空港での出迎えには、フェネルバフチェの理事であるサワシュ・アダレトとイスマイル・バルジュ、さらにスポーツディレクターを務めるオウズ・チェティンが直接足を運びました。
今回の移籍は、1月7日にフェネルバフチェのソシオ投票によって新会長に選出されたアジズ・ユルドゥルムの選挙公約における最大の目玉でした。ムリキは候補者だったユルドゥルムと事前に条件面での合意を取り付けており、今シーズンでのセグンダ・ディビシオン降格が決まってしまったマジョルカに対し、自身のトルコ移籍を容易にするよう求めていました。
クラブ間の交渉は移籍金約1500万ユーロで合意に達しています。この1500万ユーロのうち、将来の移籍における権利を保持している前所属元のラツィオに対しても、一定の割合が分配される仕組みになっています。休暇を過ごしていた32歳のストライカーは、義務付けられているメディカルチェックを通過し、契約の最終的な細部を詰めるために木曜日にイスタンブール入りしました。メディカルチェックに問題がなければ、予期せぬトラブルが起きない限り移籍はすぐに公式発表される見通しです。
ムリキはかつてフェネルバフチェでプレーしており、ラツィオに引き抜かれるまでに17ゴール6アシストという成績を残していました。したがって、今回は6年ぶりの古巣復帰となります。フェネルバフチェ側は、イスマイル・カルタル監督の就任も併せて発表しています。カルタル監督にとってフェネルバフチェを指揮するのはこれで4度目となり、今回は1年契約を結びました。監督はトルコ国内でのタイトル獲得にとどまらず、ヨーロッパの舞台でも成功を収めたいという強い野心を語っています。
今季のムリキは、ラ・リーガで23ゴールを叩き出すという圧倒的なパフォーマンスを披露しました。得点王に輝いたキリアン・エムバペとはわずか2ゴール差のリーグ得点ランキング2位という素晴らしい数字でしたが、それでもマジョルカの2部降格を防ぐことはできませんでした。
ムリキはマジョルカで4シーズンにわたってプレーし、通算で155試合に出場、58ゴールを記録しました。マジョルカにとっては、サミュエル・エトオが在籍した時代以降で間違いなく最高のストライカーであり、ここ数シーズンにおいてファンから最も愛された大アイドルでした。クラブの近代史における偉大な象徴の1人であった選手が、多額の移籍金をクラブに残してチームを去ることになります。
(via SPORT / Mundo Deportivo)
【本日の総括】
絶対的エースとしてマジョルカの攻撃を牽引し続けたヴェダト・ムリキが、フェネルバフチェへ移籍することが確実となりました。チームはセグンダ・ディビシオンへの降格という非常に苦しい結果に終わりましたが、ムリキ自身は今季23ゴールを挙げる歴史的な活躍を見せました。偉大な象徴を失うことになりますが、クラブに残る約1500万ユーロの移籍金を活かした来季の2部での再起に期待がかかります。