ベニャ・サン・ホセ新監督が掲げる「言い訳ゼロ」の哲学と開幕セビージャ戦への決意

⚽ 新監督に就任したベニャ・サン・ホセ監督は、セビージャFCとのアウェイでの開幕戦を前に公式記者会見に臨み、チームが直面しているスタジアム問題などの外部環境について言及しました。

監督は、

『誰もが余計なことに頭を悩ませたくないと思っているが、現実にそれは存在している。しかし、監督として選手たちやテクニカルスタッフが非常に高い集中力を保っているのを目にしており、私たちが決して一瞬たりとも注意を散らしてはならないと強く確信している』

と語り、チームの引き締まった状態に自信を示しました。

また、外部のノイズについて、

『ピッチ外の複雑な状況があるのは事実だが、私はラージョ・バジェカーノの監督であることを非常に誇りに思っているし、選手たちのこれまでのハードワークにはこの上なく満足している。自分のコントロールできない外部の事象に惑わされることなく、私が責任を持つべき日々のトレーニングと選手たちの指導に100パーセント専念する』

とコメント。

プレシーズンに関しては、

『私たちがピッチに植え付けたいと考えている戦術的なアイデアは、すでにチーム全体に高い割合で浸透している。休暇明け特有のコンディション調整や細かいコンセプトの再確認は当然必要だが、それはどのチームも同じであり、ここから持続的に向上していく。プレシーズン中に非常に強力な対戦相手とテストマッチを行えたことは、厳しくも素晴らしい進歩の機会となった。選手たちが見せた課題修正への意欲や、若いカンテラーノたちの台頭も含め、チームのアイデンティティはすでに非常に明確に形作られている』

と前向きな手応えを口にしました。

新シーズンの目標について、

『最大のミッションはプリメーラ残留であり、それをできる限り早い段階で確定させることが重要だ。早く残留を決められれば、そこからさらなる夢を描くことができる。私たちは自分たちの能力に限界を設けていない。チームと選手たちを深く信頼しており、まずは何よりもファンが誇りに思えるような戦いを見せたい』

と、現実的な目標と高い野心を語りました。 (via Estadio Deportivo)

クラブ崩壊の危機を告発するサポーター団体とスタジアム安全監査による閉鎖問題

🚨 ラージョ・バジェカーノは、新シーズンの開幕を「ホームスタジアムの閉鎖」という最悪の状況で迎えることになりました。スタジアムで実施された詳細な安全監査の結果、防火システム、電気設備、そして劣悪な衛生・サニタリー環境など、安全性と維持管理において極めて深刻な欠陥が多数検出されました。

これを受けて、スタジアムの所有者であるマドリード自治州は一時的に施設の管理権を接収し、緊急の補修・改修工事を行うことを決定しました。工事の期間は最短でも2ヶ月、最大で6ヶ月に及ぶ可能性があるとされています。

この決定に対し、ファンクラブ連合(Federación de Peñas)やサポーターグループ(Plataforma ADRV)は、

『私たちはこのスタジアムの惨状を10年以上前から一貫して告発し続けてきた』

と怒りを露わにしました。

サポーターの代表であるフアナン氏は、

『これは突発的に起きたアクシデントなどではない。クラブ側はテナントとしての管理義務を完全に怠り、マドリード自治州側も所有者として長年にわたり劣化を放置し、警告を出しながらも適切な対策を取ってこなかった。お互いに責任をなすりつけ合い、事態をここまで悪化させた両者の怠慢こそが元凶だ』

と激しく告発しています。

また、7年間年間シートを更新し続けているミリアム氏も、

『マドリード自治州は随分前からクラブに対して警告を出していた。昨シーズンの終了時にも明確に通達されていたはずだが、会長はいつも都合よく聞こえないふりをして、すべての責任から逃げ回ってきた。本当に信じられない状況だ』

と、フロントへの不信感を露わにしています。 (via Estadio Deportivo)

ジョセフ・マルティン・プレサ会長への怒りと「バジェカスの魂」を失うことへの不満

✊ スタジアムの閉鎖に伴い、ラージョは次節のホーム開幕戦であるデポルティーボ・アラベス戦を、外部のブタルケ(レガネスの本拠地)などで代替開催することを余儀落とされる可能性が高まっています。しかし、熱狂的なサポーターたちは、ブタルケを含む「バジェカス以外のすべてのスタジアム」でのホームゲームへの入場ボイコットを正式に発表しました。

サポーターは、バジェカス以外での試合に支払った年間シート費用の比例返金を強く求めており、応じない場合は法的手段を執る準備を進めています。

サポーターの怒りの矛先は、クラブのジョセフ・マルティン・プレサ会長に向いています。フアナン氏は、

『プレサ会長はラージョ・バジェカーノという素晴らしい組織に対して、取り返しのつかないほどの壊滅的なダメージを与え続けている。カンテラは完全に放置されて死に体となっており、女子フットボール部門やシウダ・デポルティバ(練習場)も見るに堪えないほど放置され、荒廃している。彼はクラブのこともサポーターのことも全く大切に思っていない。プレサは今すぐすべての荷物をまとめて、クラブから出て行くべきだ』

と、強烈な言葉で退陣を要求しました。

サポーターたちは、100周年の記念イベントにおいてファン側が持ち寄った提案がことごとく冷酷に却下されたことや、クラブが歴史ある伝統の「帯状のタスキ(franja)」のデザインを改変・消去しようとしたこれまでの歴史的経緯を踏まえ、フロントとの間の信頼関係は完全に崩壊していると主張しています。

また、ラ・リーガのハビエル・テバス会長に対しても、

『高額なシーズンシートの料金を支払っている労働者階級のファンを完全に無視し、何も救済措置を講じようとしないリーグの姿勢には失望しかない』

と、批判の矛先を向けています。

ミリアム氏は、

『バジェカスでなければ、そこには私たちのコミュニティも、スタジアムの熱狂も、街のアイデンティティも、そして本当のフットボールの本質も一切存在しない。現代フットボールの拝金主義には強い嫌悪感しかない。私たちは週に5日、汗水たらして働く誇り高い労働者であり、ただ自分たちの街バジェカスでラージョを心から応援したいだけなのだ』

と悲痛な思いを語りました。それでも、

『私たちのクラブに対する愛は、プレサ会長のような人物への怒りよりも遥かに強い。もし私がここで年間シートの更新をやめてしまえば、それこそ会長の思う壺だ。彼は自分に対して抗議活動をしない、おとなしい外部の観光客やファンだけでスタジアムを埋め尽くしたいと考えている。だからこそ、私たちはどれほど理不尽な状況であっても、誇り高きラージョのソシオであり続ける』

と、不屈の忠誠心を誓っています。 (via Estadio Deportivo)

左サイドバック専門職がゼロの緊急事態とアドリア・ペドロサおよびアレックス・モレノの獲得交渉

🛡️ 移籍市場において、ラージョのディフェンスラインは現在、極めて異常で深刻な危機に瀕しています。

長年左サイドバックのレギュラーを務めていたパチャ・エスピーノが契約満了を機にアルゼンチンのラシン・クラブ・デ・アベジャネーダへ移籍。さらに、もう一人の左サイドバックであるペプ・チャバリアがイングランドのチェルシーへ完全移籍したため、現在チームには左サイドバックを専門とする選手が1名も所属していないという衝撃的な状況となっています。

この危機を打破するため、スポーツディレクターのダビド・コベーニョ氏は、セビージャFCに所属する28歳の左サイドバック、アドリア・ペドロサの獲得に向けて交渉を急ピッチで進めています。ペドロサは昨シーズン、期限付き移籍したエルチェで公式戦30試合に出場して1ゴール2アシストをマークし、高い信頼性を証明しました。セビージャでは厳しいレギュラー争いや新戦力の加入によって構想外となっており、ラージョへの移籍を何よりも最優先しています。

現在、両クラブは「買い取りオプション付きの期限付き移籍」というフォーマットで合意に向けて細部を詰めており、非常に良好な友好関係のもとで交渉が大きく進展しています。

さらに、コベーニョSDはペドロサの獲得のみにとどまらず、かつてラージョやベティスで活躍し、昨シーズンはジローナに所属していたベテランの左サイドバック、アレックス・モレノ(Álex Moreno)との交渉も並行して再開。このサイドバックポジションの完全な空白を埋めるために、全力を注いでいます。 (via ElDesmarque / Estadio Deportivo)

ジョージ・ツィタイシュヴィリとマラシュ・クンブラの獲得と未登録問題

⚽ ラージョは今夏の移籍市場において、ジョージア代表の快速アタッカー、ジョージ・ツィタイシュヴィリの期限付き移籍での獲得を完了させ、木曜日に公式発表しました。

彼はアルバニア代表DFマラシュ・クンブラに続く、今夏チームにとって2人目となる非常にエキサイティングな新戦力です。

しかし、この期待の新戦力2名については、ラ・リーガの厳しいサラリー制限プロトコルにより、開幕を前にしても未だにリーグへの正式な選手登録が完了していないという問題に直面しています。チームは開幕戦までにこの登録問題を解決すべく、フロントが奔走しています。 (via ElDesmarque)

エースのホルヘ・デ・フルートスに対するセビージャからの関心とクラブの売却拒否

🔥 セビージャFCが、エースアタッカーであるルーベン・バルガスの高額売却に備え、その後釜となるウインガーとして、ラージョに所属する29歳のホルヘ・デ・フルートスの獲得に向けて具体的な打診を行いました。

デ・フルートスは昨シーズン、圧倒的なパフォーマンスを披露して自らの市場価値を3倍の1200万ユーロにまで引き上げた、リーガでも屈指の人気銘柄です。

しかし、セビージャや獲得を狙うビジャレアル(ビジャレアルはイリアス・アコマシュの後釜としてリストアップ)に対し、ラージョのフロント陣は極めて明確な売却拒否の回答を突きつけました。

デ・フルートスはベニャ・サン・ホセ監督が描く新プロジェクトにおいて、絶対に欠かすことのできない最重要の核として定義されており、2028年までの契約、そして5000万ユーロという法外な契約解除金が設定されています。

さらに、ラージョは今夏、ノーベル・メンディのハル・シティ売却、およびペプ・チャバリアのチェルシー売却により、合計で4500万ユーロを優に超える巨額の売却益をすでに確保しています。これにより、クラブの財務状況には極めて潤沢な余裕が生まれており、主力をお金のために売却しなければならない財政的な必要性は1ミリも存在していません。

したがって、他クラブが5000万ユーロの解除金を全額満額で支払うような市場の常識を超えた超弩級オファーを提示しない限り、デ・フルートスが今夏にバジェカスを去ることは完全にあり得ない状況となっています。 (via Estadio Deportivo)

【本日の総括】

新シーズンの開幕を迎えるラージョ・バジェカーノは、ピッチ内外で極めて対照的な状況に置かれています。ベニャ・サン・ホセ新監督のもとで、チームは戦術的なアイデンティティを確立し、開幕セビージャ戦に向けて「言い訳ゼロ」の強い覚悟を研ぎ澄ましています。

しかしピッチ外では、スタジアムの深刻な安全性欠陥による閉鎖問題、そしてバジェカスを離れることに対するサポーター団体のボイコット宣言など、プレサ会長の長期的な失政のツケが一挙に噴出し、クラブとファンの信頼関係は完全に崩壊寸前となっています。

チャバリアらの売却による巨額の資金力を背景に、未登録のツィタイシュヴィリら新戦力の登録を急ぎ、ペドロサら実力派左サイドバックの獲得を成功させ、この極限の逆境をチーム一丸となって乗り越えられるか、激動のシーズンが幕を開けます。