アラベスとの荒れた開幕戦とキコ・フェメニアの一発退場

ラ・リーガの開幕戦であるデポルティーボ・アラベスとのアウェイ戦は、ヘタフェにとって非常に厳しい3-0の大敗という結果になりました。

試合は立ち上がりから両チームが激しくぶつかり合い、前半45分間だけで合計18個のファウル、イエローカード3枚、そしてレッドカード1枚が乱れ飛ぶ、荒れに荒れた肉弾戦となりました。

ヘタフェにとって最大の誤算となったのが、前半42分に発生した退場劇です。キコ・フェメニアがアラベスのレバシュに対して激しい足裏での踏みつけを行い、最初の段階では難を逃れたものの、VARが介入して判定が見直されました。

その結果、主審は明白なレッドカードを提示し、キコ・フェメニアは一発退場を言い渡されました。これにより、ヘタフェは後半の残り45分間を丸ごと10人で戦わなければならないという致命的なハンデを背負うことになりました。(via Mundo Deportivo)

守備の弱点となった若きダビンチの苦戦とボルダラス監督の修正の裏目

アラベス戦の前半、ヘタフェの守備陣、特に左サイドが大きなターゲットにされました。

左サイドバックを務めた若きDFダビンチは、アラベスの右サイドから仕掛けるアンヘル・ペレスの突破に何度も苦しめられ、ピッチ上で完全に自信を失ったかのような不安定なプレーを露呈して守備を破られ続けました。

状況を打開するため、ハーフタイムにホセ・ボルダラス監督は非常に大胆で自信に満ちたシステム修正を決断しました。苦しむダビンチを思い切ってベンチに下げ、チーム期待の大物補強選手であるエネス・ウナルを最前線に投入したのです。

この交代に伴い、ディフェンダーのザイド・ロメロが左サイドバックの守備カバーに回る形となりましたが、これが結果的に相手に再び付け入る隙を与えてしまいました。

アラベスはロメロの守る右サイド(ヘタフェの左)を完全な突破口とし、74分のテナグリアのヘディングゴール、さらにその後の連続失点を招く結果となり、指揮官のギャンブル的な采配は裏目に出てしまいました。(via Mundo Deportivo)

攻撃を牽引したテラッツの創造性とサトリアーノの孤軍奮闘

10人での過酷な戦いを強いられ、防戦一方となる時間が長かったヘタフェですが、数少ない攻撃のチャンスは特定の選手の個人技に委ねられていました。

攻撃のビルドアップにおいては、チームで最も高いクオリティと才能を持つとされるテラッツが中盤でクリエイティブなパスを供給し、オフェンスの組み立てに奔走しました。

そして最前線では、持ち前の決定力とターゲットマンとしての能力を持つウルグアイ人フォワードのサトリアーノがチームの望みを一身に背負い、何度か相手ゴールを脅かす鋭いアプローチを見せました。

しかし、数的不利の状況や連係不足も相まってゴールを奪うには至らず、最終的には3点の差をつけられる形で試合を終えることとなりました。(via Mundo Deportivo)

審判協会(AESAF)がボルダラス監督を厳しく糾弾する公式声明を発表

アラベス戦の試合後、ホセ・ボルダラス監督がマヌエル・オレジャーナ主審に対する批判を展開し、さらに審判全体の公平性を疑うコメントを残したことに対し、スペイン審判協会(AESAF)が公式声明を発表し、同監督を痛烈に批判しました。

審判協会は、ボルダラス監督がキコ・フェメニアの退場劇の際に見せた激しい抗議や過剰なアピールパフォーマンス、そして暴言を、自らのチームの結果を審判団のせいにしようとする不適切な行為であると定義し、強く非難しました。

声明の中で審判協会は、『ヘタフェのホセ・ボルダラス監督が、開幕早々からマヌエル・オレジャーナ主審への侮辱や、審判団が不公平であるかのような批判を展開したことに対し、改めて審判への敬意の呼びかけを表明する。健全で尊敬に値する大会を全関係者が一体となって構築していくべきだ』と強く呼びかけました。

また、いかなる試合でも客観的かつ一貫した基準に沿って公平に判断していることを主張し、ピッチ内で異なるプレースタイルやルール順守精神を持つ選手・監督を判定する審判業務の難しさに理解を求めています。

なお、協会は不快感を露わにする公式声明を出したものの、ボルダラス監督に対する懲戒委員会への正式な告訴手続きなどは行わない方針を示しています。(via Mundo Deportivo)

【本日の総括】

荒れたラ・リーガ開幕戦でアラベスに3-0と完敗したヘタフェ。キコ・フェメニアの退場で10人での戦いを強いられ、ボルダラス監督の修正も実らずに終わったピッチ上の問題に加え、試合後の主審批判に端を発する審判協会からの厳しい公式糾弾声明が発表されるなど、ピッチ外でも重苦しいスタートを切ることとなりました。