パブロ・ガルシアの完全移籍加入

ラシン・サンタンデールは、レアル・ベティスから将来を嘱望される若きアタッカー、パブロ・ガルシアを完全移籍で獲得しました。公式発表は移籍期限最終日の23時15分に行われ、契約期間は2030年までの長期契約となります。

ラシンは、保有していたグスタボ・プエルタの権利の半分を売却したことにより、約1000万ユーロという巨額の資金を手にしていました。この豊富な資金力を背景に、市場の最終盤でベティスに対して経済的権利の50パーセントを約550万ユーロで買い取るという大胆なオファーを提示し、合意に至りました。この取引においてベティスは、将来的に選手が他クラブへ移籍した際の売却額の残り50パーセントを受け取る権利を維持します。また、下部組織出身のガルシアの移籍金全額がベティスの純利益となるため、この資金は元ベティスのダニ・セバジョスを再登録するための資金繰りにも大きく貢献する形となりました。

パブロ・ガルシアの去就は今夏、非常に多くの注目を集めていました。最初に獲得に動いたのはイングランドのハル・シティで、500万ユーロの固定移籍金に加えて将来の売却割合を付帯したオファーを提示していましたが、ベティス側が最終盤に固定額の要求を800万ユーロに引き上げたため決裂しました。その後、ギリシャのオリンピアコスが権利の70パーセントに対して900万ユーロという高額な条件を提示し、クラブ間では合意に近づいていました。しかし、選手自身がギリシャ行きに乗り気ではなく、この移籍は立ち消えとなっていました。

ガルシアは、マヌエル・ペレグリーニ監督率いるベティスのトップチームでは十分な出場機会を得られておらず、プリメーラ(1部)の舞台で主役として継続的にプレーできる環境を強く求めていました。彼は、ラシンからのオファーに対して『1部リーグで定期的にピッチに立ち、自らの価値を証明しながらさらに成長を遂げたい』という強い意志を示し、このプロジェクトを受け入れました。

彼は今週水曜日にはサンタンデールへ向けて出発し、かつてベティスでチームメイトでもあったセルヒオ・カナレスらが待つ新たなチームに合流する予定です。なお、プレシーズン中には他にもマイル、アヤックス、サンテティエンヌ、ヘタフェなどが彼の動向を調査していましたが、最終的にラシンがこの激しい争奪戦を制しました。 (via Estadio Deportivo)

ジャンニュエル・ベロシアンのレンタル移籍合意

ラシン・サンタンデールは、守備陣の補強としてバイエル・レバークーゼンに所属するフランス人DFジャンニュエル・ベロシアンをレンタル移籍で獲得することに合意しました。このレンタル契約は2027年6月30日までの1年間となります。

ベロシアンは2005年2月17日生まれの21歳で、身長1.88メートル、体重79キロという恵まれた体格を持つセンターバックです。フランスのスタッド・レンヌの下部組織で育ち、わずか17歳でトップリーグデビューを果たしました。その後バイエル・レバークーゼンへと完全移籍し、直近の2026年1月から6月にかけてはドイツのヴォルフスブルクへ期限付き移籍していました。

彼は非常に若い年齢でありながら、すでにブンデスリーガで27試合、フランスのリーグ・アンで31試合、チャンピオンズリーグで4試合、ヨーロッパリーグで6試合に出場した実績があり、欧州の最高峰の舞台における経験値が非常に豊富です。また、世代別のフランス代表としてもU-16からU-21までの各カテゴリーで招集されており、2022年にはU-17欧州選手権でフランス代表として優勝を飾っています。彼の加入により、ラシンのディフェンスラインに強靭なフィジカルとハイレベルな安定感がもたらされることになります。 (via Mundo Deportivo)

マルコ・サンガリのサラゴサ移籍

昨シーズンまでラシンに所属し、今夏フリーエージェントとなっていた34歳のベテラン右サイドバック、マルコ・サンガリですが、最終的にレアル・サラゴサへの移籍が決定しました。

サンガリは、ラシンのスポーツディレクターを務めるチェマ・アラゴンの判断を待っており、ラシンに空いている選手登録枠へ登録されて復帰することを望んでいました。しかし、サラゴサ側が回答の期限として設定していた本日正午までにラシン側からの最終的な判断や契約への進展がなかったため、サンガリはサラゴサからのオファーを選択しました。

サラゴサに到着したサンガリは、1年契約(チームが昇格した場合には1年の延長オプションが自動的に付帯する条件)で合意に達しました。これにより、彼はサラゴサの今夏16人目の新戦力としてチームに加わることになりました。 (via ElDesmarque)

アルバロ・フィダゴへのアプローチ

ラシン・サンタンデールは、移籍市場の最終日にパブロ・ガルシアの獲得を進める傍ら、中盤の選択肢を増やすためにアルバロ・フィダゴの獲得に向けた打診や調査を行っていたことが判明しました。

ラシンは中盤のクリエイティブなクオリティを高めるためにフィダゴの状況を注視し、クラブとして獲得の可能性を模索していました。しかし、フィダゴにはセルタ・デ・ビーゴなどの他クラブも強い関心を示していたため、最終的な獲得交渉にまでは至りませんでした。それでも、ラシンが移籍市場の最終盤まで中盤の補強に向けて貪欲に複数の選択肢を検討していた姿勢が明らかになっています。 (via SPORT)

【本日の総括】

移籍市場の最終日にラシン・サンタンデールは極めて野心的な動きを見せ、ファンを熱狂させました。

ベティスの最高傑作の一人であるパブロ・ガルシアを550万ユーロの移籍金を投じて2030年までの長期契約で完全獲得し、さらにレバークーゼンから実績十分な若手大型DFベロシアンをレンタルで迎え入れました。

ベテランのサンガリは登録を見送られサラゴサへ移籍したものの、即戦力となる期待の若手たちを的確に補強したことで、プリメーラを戦い抜くための陣容はより強固なものへとアップデートされました。