2026/2027シーズン第2ユニフォーム発表:栄光の時代を彷彿とさせるパールグレー
ビジャレアルCFは2026/2027シーズンに向けた第2ユニフォーム(アウェイキット)を正式に発表しました。今回のスローガンは『目立つために色は必要ない』と銘打たれています。デザインの主体となるのはエレガントなパールグレーで、袖部分にはセルリアンブルーがあしらわれ、イエローサブマリンとしてのアイデンティティを保つための黄色い小さなディテールも施されています。近年採用されていた伝統的なカラーリングとは一線を画す、落ち着きのある斬新なデザインとなっています。
このカラーリングはクラブにとって非常に深い意味を持っています。これは、ビジャレアルが初めてUEFAカップで準決勝に進出し、ラ・リーガで歴史的な3位フィニッシュを果たしてクラブ史上初のチャンピオンズリーグ出場権を獲得した、2003/2004および2004/2005シーズンの第2ユニフォームへのオマージュです。当時はマルコス・セナ、フアン・ロマン・リケルメ、ディエゴ・フォルランといった黄金世代がチームを牽引していました。また、この歴史へのオマージュは、昨シーズンにマルセリーノ・ガルシア・トラル監督の下でリーグ3位という素晴らしい成績を収め、欧州のエリートの舞台への復帰を果たしたこととも深くリンクしています。
この新ユニフォームはJoma社によってデザインされ、すでにクラブのオフィシャルストアおよびオンラインストアで販売が開始されています。価格はシャツが72.90ユーロとなっており、プリメーラ・ディビシオン(1部リーグ)の全クラブの中で最も手頃な価格設定となっています。また、パンツは23ユーロ、ソックスは12ユーロで販売されています。発表に合わせて公開された映像キャンペーンでは、『目立つために色は必要ない』というメッセージとともに、最高レベルで競争を続けながらもクラブの本質を失わないというビジャレアルの姿勢が力強く表現されています。(via Estadio Deportivo)
守護神アルナウ・テナスの去就:マジョルカへの移籍が急浮上
ビジャレアルのゴールキーパー陣において、大きな動きが予想されています。現在、トップチームにはルイス・ジュニオール、アルナウ・テナス、ディエゴ・コンデという3人の実力派ゴールキーパーが在籍していますが、この3人全員が残留して新シーズンを迎える可能性は極めて低い状況です。
中でも、アルナウ・テナスについては退団の可能性が高まっています。RCDマジョルカが彼の獲得に強い関心を示しており、デポルティボ・デ・ラ・コルーニャへ移籍したレオ・ロマンの代役として白羽の矢を立てています。マジョルカのルイス・ガルシア・フェルナンデス新監督がテナスの獲得を熱望しており、新シーズンの守護神として理想的な条件を備えていると確信しています。マジョルカでスポーツディレクターを務めるパブロ・オルテルスが過去にビジャレアルに在籍していたこともあり、両クラブ間の良好な関係が交渉をスムーズに進める要因となっています。マジョルカ側は、チームが1部へ昇格した場合に買い取り義務が発生するレンタル移籍を画策していますが、全ての関係者が納得できる合意に至るよう、他の契約形態も並行して検討されています。
現在25歳のテナスは、昨年の夏にフランスのパリ・サンジェルマンからビジャレアルに加入し、2029年までの長期契約を結びました。昨シーズンはリーグ戦で10試合に出場し良いパフォーマンスを見せましたが、ルイス・ジュニオールの壁を越えて絶対的なレギュラーの座を掴むには至りませんでした。マジョルカに加えて、アルメリアやレバンテも彼の状況を注視していますが、現在マジョルカとの交渉が最も進展しており、獲得レースをリードしている状態です。(via Estadio Deportivo)
ディエゴ・コンデの移籍交渉:ベティスが買い取りオプション付きのレンタルを画策
アルナウ・テナスと同様に、ディエゴ・コンデも移籍の可能性が高い選手の一人です。彼に対しては、レアル・ベティスが獲得に向けた優先候補として熱心に動いています。ベティスは、家庭の事情でFCアンドラへの移籍を希望しているパウ・ロペスの後釜を探しており、マヌエル・ペジェグリーニ監督もコンデの獲得を了承しています。現在、ベティスとビジャレアルの間で、買い取りオプション付きのレンタル移籍(レンタル料が発生する形)の交渉が進められています。
コンデは現在27歳で、2029年までの契約を結んでいます。2024年にはセグンダ・ディビシオン(2部)で最高のゴールキーパーとして評価され、マルセリーノ監督が就任した最初のシーズンにはビジャレアルで絶対的なスタメンとして活躍しました。膝の怪我で2ヶ月間離脱するまでの4ヶ月間、彼が出場した試合でチームはわずか3敗しか喫していませんでした。しかし、怪我からの復帰後はルイス・ジュニオールにポジションを奪われる形となっていました。
ビジャレアルとしては、コンデに対する他クラブからの問い合わせ(セビージャやデポルティボ・デ・ラ・コルーニャなど)に対して、約200万ユーロの移籍金を設定しています。彼自身もチャンピオンズリーグに出場するベティスでのプレーに魅力を感じており、さらに彼の妻であるモデルのアン・モヤがセビージャでの生活経験があることも、移籍を後押しする重要な要因となっています。(via Estadio Deportivo, ElDesmarque)
ゴールキーパー陣の再編:イニゴ・ペレス新監督がスタメンを決定へ
アルナウ・テナスとディエゴ・コンデの両選手にとって、自身の去就を決定する上で最も重要な要素となるのが、新しく就任したイニゴ・ペレス監督の意向です。両選手ともに、新シーズンにおいて自分たちがどのような役割を担うのか、出場機会が得られるのかを明確に知りたいと考えています。
特にテナスは、チームでの重要性を感じられることを望んでおり、ペレス監督がスタメン争いのチャンスを与えてくれるのであれば、ビジャレアルへの残留を検討する意向を持っています。しかし、再びベンチを温める日々が続くのであれば、マジョルカなどからのオファーを真剣に検討する構えです。
ビジャレアルのスポーツ部門としては、焦って結論を出すことは避けたいと考えており、ペレス監督がプレシーズンの最初の数週間で3人のゴールキーパーの序列と役割を定めてから、最終的な放出の決断を下したいという方針を持っています。とはいえ、移籍市場の動きは非常に早く、獲得を狙う他クラブも長く待つことはできません。そのため、監督、スポーツ部門、そして選手たちの間で行われる近日中の話し合いが、今後の展開を決定づけることになります。昨シーズン終盤にスタメンとしてプレーしたルイス・ジュニオールが一歩リードしている状況ではありますが、新体制のもとで全てのポジションの状況が見直されています。(via Estadio Deportivo)
新守護神候補オルランド・ジルの動向:パラグアイ代表GKへの関心
もしアルナウ・テナスとディエゴ・コンデのどちらか、あるいは両方が退団することになった場合、ビジャレアルはトップレベルのゴールキーパーを4人抱えるつもりはないため、新たなゴールキーパーを市場で探す必要があります。その代替候補として、サン・ロレンソ・デ・アルマグロに所属するパラグアイ代表GK、オルランド・ジルの名前が急浮上しています。
現在26歳で身長1.96mのジルは、安定したセービングと空中戦の強さを武器に、アルゼンチンのサン・ロレンソで絶対的なスタメンとして活躍しています。さらに、2026年ワールドカップでの素晴らしいパフォーマンス(特にベスト32のドイツ戦でPKを2本止め、マン・オブ・ザ・マッチに選出された活躍)により、市場価値が急上昇しています。
彼の代理人であるマリオ・ハラは現在スペインに滞在しており、複数の1部クラブと面会を行っています。ジルに対しては、ギリシャのオリンピアコスからも具体的なオファーが届いていますが、ハラ代理人によると『オリンピアコスのオファーは具体的なものですが、現時点では金額的に納得できるものではなく、引き続き交渉を行っています』と状況を説明しています。この交渉には、過去にオリンピアコスでプレーしたハビエル・サビオラが重要な仲介役として関わっています。
ワールドカップ以前にはバレンシアも関心を示していましたが、現在ビジャレアルが彼の動向を非常に注意深く監視しています。ジルの保有権の50%を持つサン・ロレンソは、600万ユーロ強の移籍金で彼を放出する可能性があると見られています。彼との契約は2027年12月まで残っています。ビジャレアルの動きは、現在のゴールキーパー陣の退団状況に直接依存していますが、いざという時に備えて万全の準備を整えています。(via Estadio Deportivo)
カンテラ出身選手の躍進:ロドリ、バエナ、ピノがワールドカップ決勝の舞台へ
ビジャレアルの歴史に新たな輝かしいページが刻まれようとしています。1997年にフェルナンド・ロイグがクラブの会長に就任した際、彼はホセ・マヌエル・ジャネサとともに、将来トップチームで活躍できる選手を育成するための強力なスポーツシティ(練習施設)を建設するという、当時は夢物語のように思えた壮大なプロジェクトを立ち上げました。それから約30年の時を経て、クラブのエンブレムとも言えるカンテラ出身の3人の選手が、スペイン代表としてワールドカップの決勝戦でプレーするチャンスを掴んでいます。
一人目はロドリ・エルナンデスです。2024年にバロンドールを受賞した彼は、大怪我から見事に復活し、フランス戦でも圧巻のパフォーマンスを披露しました。彼は2013年にビジャレアルの提携クラブであるローダのフベニールAに加入し、カステジョンからビラ=レアルまで毎日電車で通い、駅からミラルカンプの練習場までの3.3kmを自転車で通うという日々を送っていました。加入1年目はサッカーを辞めることすら考えた時期もありましたが、2年目に急成長を遂げ、2016年には驚くべき成熟度でトップチームデビューを果たしました。その後、2018年に2000万ユーロでアトレティコ・マドリードへ移籍し、現在はマンチェスター・シティのレジェンドとなっています。
二人目はアレックス・バエナです。若くしてロケタス・デ・マルから加入した彼にとって、環境への適応は決して簡単ではありませんでした。しかし、アレビンのカテゴリーから順調にステップアップし、20歳でヨーロッパリーグ(EL)優勝を経験しました。出場機会を求めて当時2部のジローナへレンタル移籍し、復帰後は2022年から2025年までチームの絶対的なリーダーの一人として活躍しました。昨夏には4200万ユーロに1300万ユーロのボーナスを加えた金額でアトレティコ・マドリードへと移籍しました。今大会のワールドカップでもスタメンの座を勝ち取り、フランス戦では無尽蔵のスタミナでチームに大きく貢献しています。
三人目はジェレミ・ピノです。2017年にカデテAに加入すると、すぐにその才能を開花させました。わずか4年後、18歳でマンチェスター・ユナイテッドとのヨーロッパリーグ決勝にスタメン出場を果たしました。トップチームで5年間プレーした後、昨夏クリスタル・パレスへ3000万ユーロで移籍しました。今大会のワールドカップでは、サウジアラビア戦とウルグアイ戦に出場しています。
フェルナンド・ロイグ会長と故ホセ・マヌエル・ジャネサが蒔いた種が、今まさにスペインサッカーの歴史の頂点で花開こうとしています。(via SPORT)
【本日の総括】
本日のビジャレアルCFは、栄光の時代を彷彿とさせるエレガントな第2ユニフォームの発表でファンを沸かせました。一方で、イニゴ・ペレス新監督の構想のもと、テナスやコンデの移籍の噂、そして新GK候補オルランド・ジルの浮上など、守護神を巡る再編の動きが活発化しています。さらに、ロドリ、バエナ、ピノというカンテラ出身の3選手がW杯決勝という大舞台に立つことは、クラブの育成プロジェクトの偉大な成果を証明しています。