試合結果: バルセロナ撃破の大金星と歴史的記録の阻止
デポルティーボ・アラベスはメンディソロサで、すでにリーグ優勝を決めているFCバルセロナを相手に1-0の完封勝利を収めた。前半終了間際、セットプレーのチャンスからイブラヒム・ディアバテがシュチェスニーを破る決勝ゴールを記録し、そのまま1点のリードを死守した。この結果、バルセロナはリーグ戦での勝ち点100到達が不可能となり、さらに56試合連続で続いていたリーグ戦での連続ゴール記録をアラベスが完全にストップさせた。アラベスは命懸けのエリアディフェンスでバルセロナの猛攻をしのぎ、相手に枠内シュートを1本も打たせない完璧な守備を披露している。優勝パレード直後で祝賀ムードにあったバルセロナが若手や控えを中心としたメンバー構成だったこともアラベスには追い風となり、アルバロ・コルテスがこの試合でバルサのトップチームデビューを飾るという出来事もあったが、アラベスにとっては勝利の必要性がはるかに高く、結果としてバルセロナからの歴史的な勝利を手にする一夜となった。
(via SPORT)
監督コメント: キケ・サンチェス・フローレスが語るメンタルとリーグの現状
キケ・サンチェス・フローレス監督は試合前、この一戦は決勝戦ではなく重要な試合であると位置づけていたが、見事に結果を出した。試合後、ラジオ番組に出演した指揮官は残留争いにおけるチームの精神面やリーグ終盤の戦い方について熱く語っている。
『日曜日からここに至るまで、私たちは自分たちの手で成し遂げた、自分たち次第だということを千回も繰り返してきました。しかし、彼ら選手はこの士気の高まりを必要としていました。なぜなら、私たちがここビトリアでスタートした当初は、チームは良いプレーをしてゴールも決めていたのに、試合を逃していたからです。そうやって士気は高いものの試合を逃してしまうと、少しネガティブなダイナミクスに入り込み、ポジティブな刺激や自信を失ってしまいます。そのため、選手たちの士気には常に働きかける必要がありました』
さらに、リーグ終盤に目標を失ったチームが手を抜くことで起こるリーグの不正という話題については、以下のように持論を展開した。
『他のチームがどこにいるのか分かりません。計算して足し算をしないのはジンクスのようなもので、そういったことはエネルギーを奪います。週末には自分たちの運命を左右するような試合は見ませんし、そこにエネルギーは一切使いません。ここへ来る時も、他のチームの結果は見たくありませんでした。選手たちの前ではフレッシュな姿を見せなければならないからです。最も重要なのは、自分がなぜ今その状況にいるのかに目を向けることです。責任転嫁して、彼らはスタメンを出さず、若手を使っているからだなどと言うのは簡単です。確かに、すでにノルマを達成して別の段階にいて、集中力を欠いてしまうチームがあるのは事実で、それが影響を及ぼす可能性はあります。確かに、シーズンが終わって全てが過ぎ去った時に、ラ・リーガの終盤戦をどのように改善できるかについて意見を持つことになるかもしれません。なぜなら、ある意味でチームが快適になりすぎてしまい、それがイメージに影響を与えることさえあるからです』
(via Estadio Deportivo)
選手コメント: トニ・マルティネスが明かす疲労困憊の90分と黄金の勝ち点3
試合後、アラベスのFWトニ・マルティネスもラジオ番組のインタビューに応じ、バルセロナの攻撃を耐え抜いた末の疲労と、それ以上の歓喜を包み隠さず口にした。
『今の気分ですか? まずはヘトヘトです、本当に。あいつらにはどれだけ走らされたことか…。誰がプレーしようと、彼らはポゼッションを好みますからね。とてもフィジカルな試合で、チームとしての戦いでした。こういう試合では、ストライカーは怒ってピッチを後にすることもありますが、勝ち点3が転がり込んできたときは、それは黄金の勝ち点3なんです。だから疲れ果てていますが、とても幸せです。彼らは54試合連続でゴールを決めていたんですよね? まあ、僕らは20試合も失点に苦しんでいたわけですし。僕らにはこういう試合が必要でした。20試合もゴールを許し続けていた後で、しかも彼らに勝つのは25年ぶりでしたから。今夜は色々なことがあって、それがさらに良いものにしてくれています。バルセロナが何を提案してくるか、僕らが何に立ち向かうのかは分かっていました。僕らは常に試合をうまく進めることができました。こういう試合こそが活力を与えてくれるんです。まだ何も終わっていませんが、大きな一歩です。この3試合で無失点に抑えることは非常に重要でした。後半は猛攻を受けましたが、うまく耐えることができました。こういう試合ではそういったことが起こりますが、ついに無失点を達成できました』
(via SPORT)
順位とスタッツ: 残留圏浮上と降格確率の低下、残り2試合の展望
この勝利により、アラベスは勝ち点を40に伸ばし、降格圏を脱して15位に浮上した。残留争いはかつてないほどの激戦となっており、現在勝ち点39で並ぶエルチェ、マジョルカ、レバンテを一気に抜き去っている。その他にもエスパニョール(42)、バレンシア(42)、オサスナ(42)、セビージャ(43)といったチームがひしめき合う中で、アラベスは残留に向けて非常に大きな一歩を踏み出した。最新のデータに基づく降格確率は、勝利前の厳しい数値から23%にまで大幅に低下している。
残り2試合のスケジュールは、次節がすでにセグンダへの降格が100%確定しているレアル・オビエドとのアウェー戦。オビエドは4月5日のセビージャ戦以降、本拠地カルロス・タルティエレで勝利していない。そして最終節の5月23日は、カンファレンスリーグの決勝を控えており既に残留を確定させているラージョ・バジェカーノをホームのメンディソロサに迎える。あと1勝すれば、他のチームの結果に依存することなく自力で念願の1部残留を確定させられる絶好のポジションに立った。
(via ElDesmarque)
ピッチの小ネタ: 激しい攻防が生んだエリック・ガルシアとテナグリアの小競り合い
残留が懸かったアラベスは、バルセロナに対して限界ギリギリの非常に激しいプレーで立ち向かった。そのテンションの高さはピッチ内外で摩擦を生み、バルセロナのベンチ付近では緊迫したシーンが見られた。前半、アンヘル・ペレスの強いクリアボールがバルサのテクニカルエリアに直撃し、これをきっかけにバルサのベンチメンバーや選手たちが激怒。それ以前にもナウエル・テナグリアとバルサの選手たちとの間で何度か小競り合いが起きており、張り詰めた空気が漂っていた。この騒動の中、バルサのエリック・ガルシアがアルゼンチン人DFテナグリアに直接詰め寄り、唇に指を当てて黙るようジェスチャーをしながら『あっちへ行け』と怒鳴りつける場面があり、この試合に懸けるアラベスの執念と両チームの温度差がぶつかり合う象徴的なワンシーンとなった。
(via SPORT)
他クラブ関連情報: アラベスを取り巻くライバルチームの動向とデータ
アラベスの勝利は、他のクラブにも大きな影響を与えている。マジョルカはアラベスが勝利したことで降格圏への危機感をさらに強めており、アスレティック・クラブのファンに至っては、自チームの欧州カップ戦出場権獲得が危ぶまれる中、アラベスやレバンテが試合に勝たないようにとビルバオの守護聖人に祈るような状況となっていた。
また、今季のデータとして、セルタはアウェーで無類の強さを発揮しており、かつてメンディソロサでアラベスから0-1の勝利を収めた実績がある。さらに、現在アラベスと残留を争っているエルチェのエデル・サラビア監督は、今季以前に行われたアラベス戦で退場処分を受け、ベンチ入り禁止の処分を受けた過去があるなど、アラベスを取り巻く環境は他クラブの歴史や因縁と複雑に絡み合っている。
(via ElDesmarque)
【本日の総括】
バルセロナを無失点で撃破するという歴史的な勝利で勝ち点を40に乗せ、降格確率を23%まで下げたアラベス。指揮官と選手が一丸となって死守した黄金の勝ち点3により、あと1勝で残留が決まる運命の残り2試合へと向かう。






