崩壊するロッカールームの舞台裏

ロッカールームは前監督のシャビ・アロンソが退任前に「幼稚園」のようだと非難した通り、完全にコントロールを失った火薬庫と化している。カザフスタンでのアルマトイ戦で右サイドバックでの起用に不満を持ったバルベルデがウォーミングアップを拒否し、後半に指示された時は後ろ手でウォーミングアップをした事件や、同じ試合でベリンガムが10分しかプレーできなかったことに不満を持ち、彼の母親がフロレンティーノ・ペレス会長に電話して直接抗議した事件。さらに、ベルナベウでのクラシコで交代させられたヴィニシウスが不適切な態度をとった際、クラブが選手を擁護してシャビ・アロンソ監督の権威を失墜させたことなど、規律の欠如が常態化している。

アルベロア体制になってからも問題は続出している。2月のロッカールームでは、アントニオ・リュディガーがアルバロ・カレラスの態度を咎めて平手打ちをした事件が発生し、カレラス本人も声明でこれを認めている。ダニ・カルバハルはW杯に出場するために終盤での出場機会を求めていたが、アルベロアがこれを拒否し、キャプテンが直接抗議する事態に発展した。しかしアルベロアは「私はチームにとって最善のことを考える」と一蹴した。

ダニ・セバージョスは練習には通常通り参加しているものの、アルベロアとの激しい口論により完全にチームのダイナミクスから外され、残りのシーズンは起用されない見込みとなっている。アルベロアは「彼らとの間には練習以上の関係はない」と冷たく突き放している。また、カンテラーノのラウール・アセンシオは、児童ポルノ拡散の裁判を控えている身でありながらスポーツマンらしからぬ態度をとったため、クラブの怒りを買い、アルベロアの決定で数試合の招集外となった。アセンシオはマンチェスター・シティ戦でのベンチスタートに説明を求めたとも言われており、その後謝罪して復帰している。このように、約10人もの選手がそれぞれ別々の問題を引き起こしており、収拾のつかない事態に陥っている。(via SPORT, MARCA)

【本日の総括】

クラシコを直前に控え、チームはバルベルデとチュアメニの流血騒動に端を発する内部崩壊の危機に瀕している。アルベロア監督は選手を擁護し情報漏洩に激怒するが、ムバッペの行動や数々の内紛によりロッカールームは「幼稚園」と化している。クルトワの復帰は好材料だが、メンディの再手術という悲報も重なり、次期監督モウリーニョの足音が近づく中、クラブの誇りを賭けた運命のバルサ戦に挑む。