アレッサンドロ・バストーニ(インテル)
イタリア代表でインテル・ミラノに所属するセンターバックのアレッサンドロ・バストーニに対し、バルセロナが獲得に関心を寄せている。現時点ではバルセロナ側が市場を調査している段階であり、インテル側との公式な交渉には至っていない。守備陣の強度を高めたいバルセロナにとって、長年欧州トップクラスの評価を確立してきた左利きの大型DFは、理想的な補強ターゲットとして再び浮上した格好だ。
バルセロナのフロント陣は、以前から守備の核となり得るセンターバックの獲得を模索してきた。資金繰りに苦しんでいた時期には高額な移籍金が壁となり手を出せなかったものの、今夏の移籍市場では前線と中盤の刷新を優先し、ロドリやアンソニー・ゴードンといった実力者の獲得に成功した。そうした補強が一巡したことで、ついに懸案事項であった最終ラインの強化へ本格的に資金を投入する準備が整いつつある。
その一方で、選手を保持するインテル・ミラノ側の態度は極めて強固だ。インテルのジュゼッペ・マロッタ会長はイタリアの『365Scores』による取材に対し、バストーニが契約更新を拒否したという報道やバルセロナとの間で交渉が行われているという噂を完全に否定した。マロッタ会長は『バストーニに関する一連の報じられ方は事実無根だ』と言い切り、クラブのプロジェクトにおいて必要不可欠な存在である彼を他クラブの関心から保護し続ける姿勢を強調している。
しかし、イギリスの『Sky Sports』をはじめとする複数のメディアは、バルセロナ側の関心が決して口先だけのものではないと報じている。バストーニとインテルの現行契約は2028年6月30日まで残されているが、契約延長に向けた話し合いが難航すれば、来夏の移籍市場がインテルにとって適正な市場価値で売却できる最後の機会となり得る。バルセロナの強化責任者であるデコは、こうした契約年数を巡る市場の隙を見逃さずに交渉を進める手腕に長けており、今後の動きが注目される。
つまり今回の動きが示すのは、バルセロナが一時的な財政再建フェーズを終え、再び欧州のトップレベルで争えるだけの大型補強へ本格的に舵を切り始めたということだ。インテル側が全面否定の構えを崩さないものの、契約満了の足音が近づくにつれてクラブ間の駆け引きは激しさを増していくとみられる。今後の焦点は、インテルが提示する延長オファーに対して選手本人がどのような決断を下すか、そして来夏に向けてバルセロナが具体的な提示を行えるかどうかにかかっている。(via SPORT)
