歴史的名門エスパニョールへの痛烈提言「クラブは何を目指すのか」
敵地での値千金の勝利に沸く一方で、スペイン大手紙SPORTの評論記事では、長年にわたり混迷を極めるエスパニョールの経営体制とクラブ理念に対する極めて痛烈な疑問が投げかけられています。
かつて名リベロとして活躍した故カニート氏との友情からエスパニョールに深い愛着を持つ著者は、1997年から2011年までクラブを率いたダニエル・サンチェス・リブレ元会長の時代を回想しています。2度のコパ・デル・レイ制覇(2000年、2006年)、2007年のUEFAカップ準優勝、そしてシウタ・エスポルティバと現在のコルネジャ=エル・プラト・スタジアムの建設という近代最高の黄金期を築いた時代と比べ、現在のクラブのあり方に強い警鐘を鳴らしています。
エスパニョールは36,747人のソシオ・ファンを擁するスペイン第9位の規模を誇る歴史的クラブです。しかし近年、クラブは主力選手を毎年切り売りする愚を繰り返してきました。ジェラール・モレノ、マリオ・エルモソ、ボルハ・イグレシアス、ダニエル・オスヴァルド、ジョルディ・アマット、ジョルディ・ラルディン、ニコラス・パレハ、アルバート・リエラ、パブロ・サバレタ、そして今夏のジョアン・ガルシアに至るまで、才能を保持してチームを強化するのではなく、売却して凌ぐだけの姿勢に終始しています。
また、かつてのタムード、デ・ラ・ペーニャ、トニ・ヒメネス、ダニ・ハルケ、キコ・カシージャ、セルジ・ダルデルといったファンの象徴となるヒーロー不在が続いており、コウチーニョ、ルーカス・バスケス、マルコ・アセンシオ、カジェホンといった実力者のレンタル補強すら成功していません。かつてセビージャで時代を築いたモンチSDもエスパニョールでは決定打を欠き、前オーナーの陳雁升(チェン・ヤンシェン)氏も価値をもたらしませんでした。2018-19シーズンにルビ監督が7位に導きフリーパスでヨーロッパリーグ出場権を得て以降、クラブは2度のセグンダ(2部)降格を経験。著者は『マノロ前監督は犠牲者に過ぎない。エスパニョールよ、中位で満足する平凡なクラブでありたいのか、それとも高みを目指すのか、今こそ決断せよ』と問いかけています。
(via SPORT)