プレシーズン初戦ラシン戦
レアル・ソシエダはプレシーズン最初の親善試合で昇格組のラシン・サンタンデールと対戦し、1-1の引き分けで終えた。ペジェグリーノ・マタラッツォ監督はトップチームとBチームの混成メンバーで臨み、前半は4-2-3-1のフォーメーションを採用した。代表組が不在の中で前半は試合を支配し、30分にはアンデル・バレネチェアを起点とした崩しからマルシャルが抜け出し、正確なアシストを受けたオーリ・オスカルソンがGKラロを破って先制に成功。しかし、後半に入りアレックス・レミロがゴールマウスに立つとチームはコントロールを失い、ラシンの反撃を許した。残り10分には相手の若手ガビ・ヒメネスにペナルティエリア外から見事なミドルシュートを叩き込まれて同点に。その直後にもアラナに決定的なシュートを打たれたが、これはレミロが素晴らしいセーブで防ぎ逆転を免れた。ほろ苦い結果となったものの、オスカルソンが昨季終盤の勢いそのままに得点感覚を研ぎ澄ましているというポジティブな収穫も得られた。(via Estadio Deportivo)
ラシン戦・前半出場選手評価
前半を戦ったスタメン11人の評価は以下の通り。
ウナイ・マレーロ:最初からスタメン出場。空中戦は安定していたが足元には不安を見せた。味方への指示はよく出していた。
アランブル:背番号37をつけ契約延長を祝うスタメン。序盤は苦しんだが徐々にデュエルに勝ち、攻撃参加も見せた。
ベイティア:相手にシュートを打たれる場面もあったが、それほど仕事は多くなかった。
スベルディア:左CBでキャプテンを務めた。最初は相手のシュートを許したが徐々に安定し、相手の「9番」をマークした。
ハビ・ロペス:レンタル復帰でBチームの背番号27をつけてスタメン。シンプルにプレーしたがパスミスもあり、アピールにはもっと何かが必要。
ルバルビエ:背番号40を背負い、トップチームで質の高い時間を得た。ダブルボランチの一角として堅実なプレー。
トゥリエンテス:中盤をコントロールし、ワンタッチ・ツータッチで速くプレー。オスカルソンへの素晴らしいロングパスも見せた。
バレネチェア:右サイドで出場。マルシャルへの完璧なスルーパスで先制点の起点に。クロスや股抜きも披露したが疲れも見えた。
ザハリャン:インサイドハーフでプレー。スペースを見つけて動き回るも、特には目立たなかった。
マルシャル:左サイドから中に入り、裏抜けから先制点をアシスト。非常に活動的でドリブルも仕掛けた。
オーリ・オスカルソン:CBの徹底マークに遭いながらも、30分に楽々と先制点を奪取。直後にも左足ボレーで追加点に迫ったが、GKとの1対1でシュートが少し遅れた。(via Mundo Deportivo)
代表選手の合流スケジュール
ワールドカップに参加した4選手の合流スケジュールが確定した。グループステージで敗退した日本代表の久保建英とクロアチア代表のルカ・スチッチが最初に合流する。久保建英は7月23日(木)にスビエタに姿を見せる予定となっている。久保については膝を負傷し、ワールドカップでの日本代表の最後の数試合に出場できなかったため、クラブ内でその状態に特に注意が向けられている。スチッチは7月24日(金)に合流予定で、市場外のオファーがない限り残留の方向。ポルトガル代表のゴンサロ・ゲデスは7月29日(水)に合流予定。この3人は8月21日のラ・リーガ開幕戦(対レアル・ベティス)に向けて十分な準備期間がある。一方、スペイン代表として優勝を果たしたミケル・オヤルサバルは、祝賀行事を終えてから3週間の休暇に入り、合流は8月10日(月)となる。彼にとっては開幕戦までわずか11日間しか準備期間がないが、マタラッツォ監督率いるチームにおいて、欧州カップ戦出場権を争う直接のライバルであるベティス戦には完全な状態で間に合う計算となっている。(via Estadio Deportivo)
カリカブルの去就
ジョン・カリカブルはレアル・ソシエダでの将来が描けず、今夏の移籍市場での退団が濃厚となっている。ペジェグリーノ・マタラッツォ監督の構想外となっており、久保建英やゴンサロ・ゲデス、ミケル・オヤルサバルら攻撃陣が不在の状況にもかかわらず、ラシン戦では1分たりとも出番を与えられなかった。トップチームとBチームを兼任する予定のゴルカ・カレーラよりも序列が下であり、さらにクラブは新たなFWの獲得にも動いている。クラブとの契約は2027年6月末まで1年残っているため、タダでの放出は考えておらず移籍金での売却を目指しているが、残り契約期間の短さから大きな利益は得られないと認識している。また、FW不足に悩むアスレティック・ビルバオへの移籍を容易にさせるつもりもない。スビエタ育ちの優れたストライカーの一人であるカリカブルには、かつて公式戦45試合で9ゴール5アシストを記録した古巣ラシン・サンタンデールなど、セグンダ・ディビシオン(2部)の複数のチームが関心を示している。(via Estadio Deportivo)
オヤルサバルの起用法
ミケル・オヤルサバルが8月10日にチームへ復帰する際、クラブが予定している2、3人の新戦力が揃っているかは不透明な状況だ。その中で、マタラッツォ監督は一つの悩ましい問題に直面することになる。それは、世界王者のレギュラーでありチームの最多得点者であるオヤルサバルをそのままスタメンに据えるのか、それともプレシーズン初戦でゴールを決めるなど好調を維持しているオーリ・オスカルソンの得点力を生かすため、オヤルサバルを普段「10番」の選手がプレーするポジションに下げるのかという点だ。オスカルソンの活躍は、キャプテンであり絶対的エースのオヤルサバルに対する強力なメッセージとなっており、前線のポジション争いが激化している。(via MARCA)
ジョン・マルティンへの関心
レアル・ソシエダの若手センターバック、ジョン・マルティン(20歳)にアーセナルが関心を寄せている。アーセナルはウィリアム・サリバが背中の負傷により最大5ヶ月の長期離脱を余儀なくされたため、守備陣の補強が急務となっている。アストン・ヴィラのエズリ・コンサらとともに、マルティンの名前も補強候補のリストに挙がっており、今後の動向が注目されている。(via SPORT)
クラブのW杯優勝祝辞に批判
スペイン代表のワールドカップ優勝後、レアル・ソシエダが放ったキャプテン・オヤルサバルへの祝福メッセージが物議を醸した。クラブは公式SNSで『ミケル・オヤルサバルが世界王者に。チュリ・ウルディンとしてこの偉業を達成した初の選手。FIFAワールドカップで5ゴール1アシスト。ゾリオナク(おめでとう)、ミケル!』と投稿した。しかし、一部のスペイン人サポーターからは、このメッセージの文面に対して『複雑な感情を抱かずにシンプルに祝えばいいのに』といった批判の声が上がり、論争を呼んでいる。なお、オヤルサバルは決勝戦では無得点に終わったものの、スペイン代表の大会最多得点者として大会を終えている。(via ElDesmarque)
【本日の総括】
本日はプレシーズン初戦のラシン戦が行われ、若手主体ながらオスカルソンのゴールでドローに。久保建英選手の負傷状態を含めた代表組の合流スケジュールも確定し、構想外のカリカブルの去就やオヤルサバルとオスカルソンのポジション争いなど、新シーズンに向けたチーム内の動きが活発化しています。若手CBジョン・マルティンへの引き抜きに関する噂も飛び交い、ピッチ内外で話題の尽きない一日となりました。