CEサバデル
セグンダ昇格組でありながら現在5位と快進撃を続け、今季の目玉チームとなっているCEサバデルにおいて、主力右ウイングバックとして異彩を放つトン・リポル(Ton Ripoll)が自身の波乱万丈なキャリアとチームの好調の要因を語りました。
現在28歳のリポルですが、本来は検事や裁判官を目指して大学で法学を学んでおり、プロサッカー選手になること自体を全く想像していませんでした。カタルーニャの3部・4部リーグ(VilafrancaやL'Hospitalet)でプレーしていた当時は、バルで給仕(カタルーニャ風ポテト「ブラバス」やクララを運ぶ)のアルバイトを掛け持ちしており、月給はわずか136ユーロ〜200ユーロ(約2万〜3万円)程度だったと振り返ります。2018年の夏、バルの厨房で給仕中に強豪L'Hospitaletのスポーツディレクターから獲得の電話を受けた際も『親からの電話かと思って出たら最高のオファーだった』と懐かしんでいます。その後、サバデルへ加入し2シーズン連続の昇格(2部RFEFから1部RFEF、そしてセグンダへ)という偉業を達成。今季は開幕から9試合連続で先発出場し3アシストを記録するなど、今やチームに不可欠な存在へと進化を遂げました。
リポルはチームのプレースタイルを『僕たちがやっているのはフットボール・パシオン(情熱のサッカー)だ。練習を見に来たら誰でもその激しさに驚くだろう。相手がどれだけ年俸の高いスター選手を揃えていても、僕たちは野生の狼の群れのように相手に襲いかかる』と表現しています。
さらに、チームを率いるフェラン・コスタ監督のユニークなルーティンについても明かしました。コスタ監督はスマートフォンの裏側に「セグンダ残留に必要な勝ち点」を書き込んだ紙を貼り付けており、勝利を収めるたびに選手全員の前でその紙を取り出し、獲得したポイントを引き算していく習慣があるといいます。先日のセウタ戦勝利後も全員の前で「3ポイント」を引き算し、残留目標への一歩を全員で祝ったことを明かしました。泥臭いハングリー精神と団結力を武器に、サバデルの快進撃は続いています。(via MARCA)
【本日の総括】
本日のラ・リーガ ハイペルモーションは、各クラブの指揮官による戦術哲学の発信や、負傷者に苦しむチームの台頭・苦境が色濃く出た一日となりました。
昇格争い・上位陣では、5位と躍進するCEサバデルの泥臭いハングリー精神と独自の目標管理が光る一方、首位追撃を狙うジローナFCでは守護神ガッサニーガの負傷という暗雲が立ち込めています。また、レアル・オビエドやUDラス・パルマスは主力に8人もの離脱者を抱える絶望的な「野戦病院」状態の中で、17歳エンソの活用や新監督による戦術テストなど、台頭する新戦力や既存戦力の最大化による打開を模索しています。
一方、中位・降格圏付近では、CDエルデンセのカジェハ監督が連勝で手ごたえを掴みつつ冬の主力売却リスクに言及し、ブルゴスCFはポゼッション率と決定力の乖離やセットプレーの課題に直面しています。さらにカディスCFではベティスからの期待の若手プチが長期離脱となるなど、混戦のセグンダにおいて各チームの層の厚さと指揮官の手腕が一段と問われる局面を迎えています。