試合結果とピッチ上の展開

エスタディオ・デ・バジェカスで行われた第37節のラージョ・バジェカーノ戦において、ビジャレアルは2-0で敗北を喫しました。チャンピオンズリーグ出場権をすでに確保している状態でのアウェイゲームでしたが、試合を通して相手に主導権を握られる厳しい展開となりました。

前半は良い立ち上がりを見せたものの、28分にセルヒオ・カメージョに先制点を許します。アンドレイ・ラティウからのスルーパスを受けたカメージョにペナルティエリア内で切り返され、GKアルナウ・テナスはボールを枠の隅に決められるのを防ぐことができませんでした。

さらに後半開始直後の47分、ビジャレアルのビルドアップにおける致命的なミスから追加点を奪われます。自陣でのパス回しのミスからオスカル・トレホにボールを奪われ、最後はアレマオにループシュートを沈められました。この失点シーンでは、センターバックのカンブワラが足を滑らせて転倒する痛恨のミスを犯しており、アルナウ・テナスもボールに触れるのがやっとで失点を防げませんでした。

2点を追う展開となったビジャレアルのマルセリーノ・ガルシア・トラル監督は、後半にダニ・パレホやジェラール・モレノ、トーマス、コスタ、アルフォンといったフレッシュな選手たちを次々と投入して反撃を試みました。しかし攻撃は停滞し続け、ビジャレアルの最初の枠内シュートが記録されたのはなんと後半82分になってからでした。危険なチャンスを作り出すのが遅すぎたチームは、そのままスコアを動かすことができず完封負けを喫しています。

(via Estadio Deportivo / MARCA)

マルセリーノ監督のコメント

試合後、マルセリーノ・ガルシア・トラル監督は非常に厳しい表情で記者会見に応じ、チャンピオンズリーグ出場権を獲得して以降のチームがすっかり別物になってしまった現状に対して強い言葉で不満を露わにしました。選手たちの気の緩みを指摘し、すべての言葉において原文のニュアンスを保ったまま以下に引用します。

『私たちは長い間自分たち次第という状況にありましたが、9ポイント中1ポイントしか取れず、2敗したことで、すでに手にできたはずのものを自ら奪ってしまいました。来週、誰が3位になり、誰が4位になるかが決まります。私たちがそう望んだから、そうなるのです』

『その瞬間(チャンピオンズリーグ出場権獲得)までのチームと、その後のチームがあります。目標を達成し、夢を持ち、特別で歴史的なシーズンを過ごしたとき、選手たちがアクセルを緩めてしまうのは理解できます。しかし、私たちは様々な状況が重なり、今現在、シーズン終了を宣言しないとすれば、以前とは全く違うチームになってしまっています』

『私にとっては変な感じはしません。多くのチームに起こることです。セビージャは降格を争っていましたし、今日はラージョのホームでの最終戦でした。色々なことが重なって、今の私たちは以前とはかなり違うチームになっています』

『試合では相手の方が優れており、順当に勝ちました。我々は良い入りをしましたが、最初の失点がダメージになりました。深みがなく、フィニッシュも少なく、後半に2-0になってから危険なチャンスを作りましたが、もう遅すぎました。ラージョの方が優れていたので、彼らを祝福するしかありません』

(via Estadio Deportivo)

順位状況と最終節の展望

この敗戦により、ビジャレアルは勝ち点69のまま足踏みすることとなりました。今節、アトレティコ・マドリードよりも多くの勝ち点を獲得していれば、その時点でラ・リーガの3位が数学的に確定していたものの、そのチャンスを逃す結果となっています。

一方でアトレティコ・マドリードも勝利を収めたため、両チームは勝ち点69で完全に並ぶことになりました。これにより、3位と4位の順位争いは最終節までもつれ込むことが決定しています。

次節となる第38節(最終節)は、ビジャレアルのホームであるエスタディオ・デ・ラ・セラミカでのアトレティコ・マドリードとの直接対決です。この1試合で今シーズンの3位の座をかけた最終決戦が行われます。

(via ElDesmarque / SPORT / Estadio Deportivo)

監督人事の噂と試合前の光景

現在ビジャレアルを率いるマルセリーノ・ガルシア・トラル監督は、今シーズン限りでの退任が予定されています。そして、その後任として新シーズンのビジャレアルの指揮を執る最有力候補として名前が挙がっているのが、奇しくもこの日対戦したラージョ・バジェカーノのイニゴ・ペレス監督です。

こうした監督人事の噂が飛び交う中、試合前のピッチ上での出来事が大きな注目を集めました。マルセリーノ監督とイニゴ・ペレス監督は顔を合わせると非常に熱い抱擁を交わし、親しげに短い言葉を交わし合いました。次期監督と目される人物と現監督のこのやり取りは、周囲の好奇の視線を惹きつける印象的な光景となりました。

(via ElDesmarque)

レジェンドへの敬意

試合の後半66分、ラージョ・バジェカーノのレジェンドであり、今シーズン限りでの退団が発表されているオスカル・トレホが交代でピッチを退く際、非常に感動的な場面が生まれました。

トレホがベンチに向かって歩き出すと、ラージョの選手やスタッフ陣だけでなく、ビジャレアルの選手たちも歩み寄り、全員で花道(パシージョ)を作り上げました。ビジャレアルの選手たちは対戦相手のレジェンドのこれまでの偉大な功績と軌跡に最大限の敬意を払い、大きな拍手で彼を見送りました。この素晴らしいスポーツマンシップは、スタジアム全体を温かい雰囲気に包み込みました。

(via MARCA / ElDesmarque)

出場選手ラインナップ

ラージョ・バジェカーノ戦に出場したビジャレアルの先発メンバーおよび交代選手は以下の通りです。マルセリーノ監督は後半に大幅なメンバー変更を行いましたが、状況を好転させるには至りませんでした。

ゴールキーパー:

アルナウ・テナス

ディフェンダー:

モウリーニョ

カンブワラ (後半77分にコスタと交代)

ラファ・マリン

セルジ・カルドナ

ミッドフィルダー:

ブキャナン (ハーフタイムの後半46分にアルフォンと交代)

サンティ・コメサーニャ (後半63分にトーマスと交代)

パプ・ゲイェ (後半72分にダニ・パレホと交代)

アルベルト・モレイロ

フォワード:

アジョセ・ペレス

オルワセジ (後半63分にジェラール・モレノと交代)

(via Estadio Deportivo)

【本日の総括】

ラージョに2-0で敗北し、CL出場権獲得後のチームの緩みをマルセリーノ監督が強く非難しました。3位確定はお預けとなり、次節ホームでのアトレティコ・マドリードとの直接対決で今季の最終順位が決着します。対戦相手のトレホを花道で見送るスポーツマンシップや、次期監督候補イニゴ・ペレスとの試合前のやり取りなど、ピッチ外でも多くの話題を提供した一日となりました。