セビージャ戦の試合展開と結果:アウェーで0-1の勝利
⚽️ レアル・マドリードはラ・リーガ第37節で、アウェーのラモン・サンチェス・ピスフアンに乗り込みセビージャと対戦し、0対1で勝利を収めました。すでにバルセロナが優勝を決めており、レアル・マドリードにとっては順位上の目標がない消化試合でしたが、意地を見せて無失点での勝利を飾りました。
⚽️ 試合開始直後は、残留に向けて後がないセビージャが激しいプレスと勢いを持って猛攻を仕掛けてきました。マドリードは守勢に回り、相手のオソやモペイなどに危ない場面を作られましたが、GKティボー・クルトワの好セーブやディフェンス陣の奮闘でしのぎました。
⚽️ 迎えた前半15分、ワンチャンスを活かしてマドリードが先制します。キリアン・エンバペがペナルティエリア付近でボールを落とし、それを受けたヴィニシウス・ジュニオールが右足のインサイドでゴールポスト際を正確に射抜くシュートを決め、これが決勝点となりました。
⚽️ 先制後、マドリードはボール支配率を高め、試合の主導権を握りました。後半に入ると、セビージャが同点を目指してなりふり構わず攻め込んできたことで試合はオープンな展開になります。マドリードはカウンターから追加点のチャンスを何度も迎えましたが、マスタンツオーノのシュートがポストに直撃したり、エンバペのシュートが枠を外れたり、オフサイドでゴールが取り消されたりと、決定力を欠きました。それでも最後まで1点のリードを守り切り、勝ち点3を獲得しています。
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決勝点にまつわる物議とヴィニシウスと観客の対立
⚡️ この試合の唯一のゴールとなったヴィニシウスの得点シーンは、大きな物議を醸すことになりました。ゴールが生まれる直前、アシストをしたエンバペがボールをコントロールした際、両腕を大きく広げて背後からマークに来ていたセビージャのDFホセ・アンヘル・カルモナの顔面(首から鼻付近)に左肘を打ち込む形になっていました。
⚡️ カルモナはその場に倒れ込みましたが、サンチェス・マルティネス主審はファウルを取らずにプレーを続行させ、そのままゴールが生まれました。VARを担当していたトゥルヒージョ・スアレスもこのプレーに介入せず、ゴールは正当なものとして認められました。これに対し、セビージャのルイス・ガルシア・プラサ監督は試合後、「信じられない。VARが映像を見ておきながら、カルモナへの肘打ちでファウルを取らないなんて理解できない」と強い怒りをあらわにしました。専門家も、この判定は明白な誤審であり、主審も見逃し、VARも責任を放棄したと指摘しています。
⚡️ さらに、ゴールを決めた後のヴィニシウスの振る舞いもスタジアムの空気を悪化させました。彼は得点後、耳に手を当てるジェスチャーでセビージャのサポーターを挑発し、これに激怒した観客席から小さなペットボトルが投げ込まれる事態に発展しました(誰にも当たらず)。
⚡️ 試合中、ヴィニシウスはセビージャのDFキケ・サラスとも何度も激しい口論や小競り合いを演じ、サンチェス・マルティネス主審が両チームのキャプテンを呼んで仲裁に入る場面もありました。得点という結果は残したものの、彼の挑発的な態度は再び批判の的となっています。
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アルベロア監督の試合後会見と退任・退団の示唆
🎙️ 試合後、アルバロ・アルベロア監督は記者会見に臨み、この難しい勝利に対する満足感と、シーズン全体への思い、そして自身や選手たちの去就について語りました。
🎙️ 試合について問われると、『難しいスタジアムで、素晴らしいチームを相手に、選手たちは真剣に試合に取り組んでくれた。何をすべきかを明確に理解しており、常に試合をコントロールできていた。勝ち点3を取れて満足している』と評価しました。なお、試合中にベンチからほとんど立ち上がらなかった理由を聞かれた際は、『セビージャのベンチの座り心地がとても良かったからね』と皮肉交じりに返答しています。
🎙️ エンバペとヴィニシウスのパフォーマンスについては強く擁護しました。『チームとして目標を達成できなかったことは自覚しているが、この4ヶ月間、彼ら二人はそれぞれの困難を抱えながらもベストを尽くしてくれた。彼らは世界中のどのチームでも欲しがる選手であり、手に入れられるなら誰もが獲得したいと思うだろう。間違いなく世界で最も違いを生み出す5人のうちの2人だ。今日はヴィニにゴールが生まれたが、キリアンも素晴らしい仕事をした。来週末は彼にももっと運が向くかもしれない』と称賛しました。
🎙️ 最終節のアスレティック・ビルバオ戦に向けては、負傷者の状況に言及し、『ヴィニシウスは違和感で退き、チュアメニも100%ではなく、フイセンも打撲を負った。彼らが回復できるか見るが、難しければ今日デビューしたアルバロ・レイバのようにカンテラの選手が助けてくれるだろう』と状況を説明しました。
🎙️ 最後に、この最終節が持つ意味について問われると、『何人かの選手にとってはお別れの日になるだろうし、ファンの前で良い試合をしなければならない。最後の1秒までこのユニフォームを守り抜く。私も同じだ』と語り、今シーズン限りでの自身の監督退任や、一部の選手の退団を強く示唆しました。
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セビージャ戦のスタメンと選手個別の詳細評価
📋 この試合のレアル・マドリードのスタメンは以下の通りです。
クルトワ、カルバハル、リュディガー、フイセン、フラン・ガルシア、チュアメニ、ティアゴ・ピタルチ、ベリンガム、ブラヒム、ヴィニシウス、エンバペ。フェデ・バルベルデは招集外でした。
各選手の詳細な評価は以下の通りです。
🧤 ティボー・クルトワ:前半はあまり出番がありませんでしたが、試合終了間際にキケ・サラスの決定的なシュートを見事なセーブで防ぎ、勝利を決定づけました。
🛡️ ダニ・カルバハル:ジローナ戦以来のスタメン復帰。序盤は相手のオソの対応に苦労しましたが、すぐに立て直し、90分を通して素晴らしいプレーを見せました。守備だけでなくビルドアップでも存在感を発揮し、右サイドを支えました。
🛡️ アントニオ・リュディガー:フイセンに比べると目立つ場面は少なかったものの、堅実でミスのない守備を見せました。
🛡️ ディーン・フイセン:アコル・アダムスの決定的なシュートを間一髪のタックルで防ぐなど、素晴らしいパフォーマンスを披露。終盤にパスミスがありましたが、全体的には高評価です。最後に打撲を負いました。
🛡️ フラン・ガルシア:エジュケとの激しいマッチアップを繰り広げながらも、攻撃時に積極的に前線へ上がりました。現在、左サイドバックの序列でカレラスを上回っています。
⚙️ オーレリアン・チュアメニ:守備に集中し、チームにバランスをもたらしました。コンディションは100%ではありませんでした。
⚙️ ティアゴ・ピタルチ:序盤は自陣でのミスがありましたが、時間とともに成長。中盤で相手のプレスを剥がす素晴らしいターンを見せ、エンバペへ良いパスを供給するなど、中盤の要として機能しました。
⚙️ ジュード・ベリンガム:リスクを冒さず、守備で多くのボールを回収する役割に徹しました。攻撃面での目立った活躍は少なかったです。
🪄 ブラヒム・ディアス:エリア内で何度か見せ場を作りましたが、相手の脅威にはなりきれませんでした。左のインテリオールのような位置に入り、守備にも奔走しました。
⚡️ ヴィニシウス・ジュニオール:アルベロア監督にとって最高の武器でした。前半15分にインサイドキックで冷静に先制ゴールを決め、その後も最も危険な存在であり続けました。終盤に違和感を訴えて交代しました。
🎯 キリアン・エンバペ:フル出場しましたが無得点に終わりました。ヴィニシウスのゴールをアシストしたものの、決定的な1対1の場面でキケ・サラスにボールを奪われるなど、判断の遅さが目立ちました。オフサイドでゴールが取り消される場面や、シュートを大きく外す場面もありました。
🔄 交代選手:
カマヴィンガは中盤にバランスをもたらしました。マスタンツオーノは投入直後にファーストタッチで強烈なシュートを放ちましたが、惜しくもポストに直撃しました。トレント・アレクサンダー=アーノルドは中盤で起用され、無難にプレーしました。ゴンサロ・ガルシアは見せ場を作れず、アルバロ・レイバはこの試合でトップチームデビューを果たしました。
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カマヴィンガがラ・リーガ通算100勝を達成
🎉 エドゥアルド・カマヴィンガは、このセビージャ戦での勝利により、ラ・リーガでの通算100勝という大きな節目を達成しました。
🎉 試合後、クラブ公式メディアのインタビューに応じた彼は喜びと誇りを語りました。
『この100勝という数字は、私たちがこれまでたくさん勝ってきたことを意味しているし、この道を歩み続けなければならない。ここにいられること、そしてこのクラブのためにすべてを尽くせていることを本当に誇りに思う。ピッチに立つときは常に全力を出しているし、今日100勝に到達できて幸せだ。次の試合で101勝目になることを願っている』
🎉 さらに、来シーズンに向けた力強い野心も口にしました。
『クラブの目標はすべての大会で勝つことだ。リーグ戦であれ、国王杯であれ、私たちは再びすべてに勝たなければならない。それは1勝から始まり、2勝、3勝と続いていくものだ。クラブにタイトルをもたらすために、勝ち続けなければならない。これからももっとたくさんの勝利とタイトルを狙っていく。子供の頃からここでプレーすることが夢だったし、いつも勝利とタイトル獲得のことだけを考えている』と、来季の逆襲を誓いました。
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モウリーニョ就任の噂とホルヘ・バルダーノの提言
👔 レアル・マドリードの次期監督として、ジョゼ・モウリーニョの復帰が現実味を帯びており、周囲の大きな関心を集めています。彼はベンフィカの監督に就任するとの噂もあり、ベンフィカのルイ・コスタ会長も『反証がない限りモウリーニョがベンフィカの監督だ』と発言していますが、マドリード行きの噂は絶えません。モウリーニョ本人は外部の雑音を遮断し、仕事に集中しているとされています。
👔 この状況に対し、クラブのレジェンドであり元ゼネラルマネージャーのホルヘ・バルダーノが、テレビ番組内でフロレンティーノ・ペレス会長に向けて苦言と提言を行いました。
👔 バルダーノは、モウリーニョの復帰について次のように予測しています。
『モウリーニョは最初はとても魅力的な顔をしてやって来るだろう。クラブワールドカップもないし、プレシーズンは厳しくなるだろうから、選手たちも最初はそれに応え、すべてが順調に進むはずだ。だが、問題は時間が経ち、負けが込んだ時にどうなるかだ。平和が保たれるのか、それとも今年のような騒乱が続くのか見てみよう』
👔 さらに、監督交代だけでは現在のチームの問題は解決しないと強調し、大規模な補強の必要性を訴えました。
『モウリーニョ一人で解決できる問題ではない。少なくともディフェンダーが4人、チームにバランスをもたらすミッドフィルダーが1人足りない。彼は解決策の一部にはなるだろうが、全体の解決策にはならない』と、最低でも5人の補強が必要だと指摘しています。
👔 また、選手の売却の噂については、『フロレンティーノのプロジェクトにおいて、サッカーは「ヒーローのビジネス」だと定義されているため、彼がヒーローたち(スター選手)を売却することは絶対にないだろう』と断言しました。
(via ElDesmarque)
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ホルヘ・バルダーノによるペレス会長への苦言コラム
🖊️ ホルヘ・バルダーノは、番組での発言に留まらず、スペイン紙「El País」に『権力はマイクを必要としない』というタイトルのコラムを寄稿し、フロレンティーノ・ペレス会長の現在の姿勢に対して明確に距離を置きました。
🖊️ 彼は、ペレス会長の経済的な変革、ベルナベウの改装、数々のタイトル獲得といった多大な功績は認めつつも、『レアル・マドリードは権力を象徴しており、フロレンティーノ・ペレスも同様だ』と述べ、これほど巨大なクラブが声を荒らげたり、自らの立場を常に正当化したりする必要はないと指摘しました。
🖊️ いわゆる「ネグレイラ事件」については重大なスキャンダルだとしつつも、近年のスペインサッカーを審判の判定や「盗まれた」リーグ戦といった論調だけで説明しようとするペレス会長の主張には同意できないと明言しました。『ビッグクラブはピッチ上でその力を証明すべきであり、常に被害者ぶるべきではない』と厳しく批判しています。
🖊️ 『マドリードは抗議している時よりも、競争している時の方が強い』と語り、常に勝利で応えてきたクラブの誇り高きイメージが、過度な抗議によって損なわれることを危惧しています。
🖊️ 最後に、会長を取り巻くイエスマンたちについても、『称賛や追従ばかりに囲まれて生きることは、現実から遠ざかることにつながる』とエレガントに警告し、『真の権力はマイクを必要としない』という言葉でコラムを締めくくりました。
(via ElDesmarque)
カルバハルとアラバの退団とお別れの可能性
👋 アルベロア監督が「お別れの日になる選手もいる」と示唆したように、次節、本拠地サンティアゴ・ベルナベウで行われる最終節のアスレティック・ビルバオ戦では、ダニ・カルバハルとダビド・アラバの退団セレモニーが行われる可能性が高いと報じられています。
👋 カルバハルは長年にわたり右サイドバックとしてクラブに多大な貢献をしてきましたが、このビルバオ戦が彼にとってマドリードでの最後の試合になる見込みであり、相応しいお別れの場が用意されるべきだとされています。
👋 アラバについても、マドリード加入後は度重なる怪我に悩まされて本来の輝きを放つことはできませんでしたが、プロフェッショナルとしての最後を飾るにふさわしい、しっかりとした敬意を持ったお別れが予定されているとのことです。
(via MARCA)
【本日の総括】
レアル・マドリードはアウェーでセビージャに0-1で勝利し、アルベロア監督体制での意地を見せました。しかし、ヴィニシウスのゴール前のファウル疑惑や観客との対立など、後味の悪さも残りました。ピッチ外ではモウリーニョ復帰の噂が過熱する中、バルダーノ氏がペレス会長の被害者的な姿勢や補強方針に苦言を呈しています。次節の最終節は、カルバハルやアラバ、そしてアルベロア監督自身にとってベルナベウでの別れの日となる見込みです。












デスクコメント
戦術デスク
配置と起用法から読む
セビージャ戦は、ヴィニシウスの個人技による決勝点で勝利を掴みましたが、試合内容には多くの課題が残りました。特に、ムバッペの決定機での判断ミスや、オフサイドで取り消されたゴールは、彼の調子の波を示唆しています。一方で、クルトワの幾度ものビッグセーブは、チームを救う重要な要素でした。アルベロア監督は、選手たちの満足感を示唆するコメントを残しましたが、この試合で見られた攻守のズレや、追加点を奪いきれなかった点は、来季に向けた大きな改善点と言えるでしょう。
クラブ動向デスク
フロントとクラブの空気を追う
セビージャ戦の勝利は、シーズン終盤の消化試合とはいえ、チームに一定の落ち着きをもたらしたかもしれません。しかし、ムバッペのファウル疑惑やヴィニシウスの挑発行為など、ピッチ内外で物議を醸す要素が絶えません。アルベロア監督は選手たちを擁護しつつも、クラブの目標未達に言及しており、その立場は流動的です。モウリーニョ復帰の噂が現実味を帯びる中、クラブがどのような方向性を打ち出すのか、フロレンティーノ・ペレス会長の動向が注目されます。バルダーノ氏の苦言は、クラブが抱える構造的な問題への警鐘とも受け取れます。
移籍・契約デスク
契約・補強・登録を整理する
セビージャ戦は、来季の編成を占う上で興味深い要素を含んでいました。ヴィニシウスの決勝点は彼の価値を再確認させましたが、ムバッペの不発は、高額な契約に見合うパフォーマンスを常に発揮できるかという問いを投げかけます。アルベロア監督が言及した負傷者や、退団が濃厚とされるカルバハル、アラバといったベテラン選手の状況は、今後の補強ポイントを明確にするでしょう。エンドリッキの復帰は、若手育成の新たなフェーズを示唆しており、来季のチーム構成にどのような影響を与えるか注目です。