レーシング・サンタンデール

ベティスからの電撃移籍が決まったパブロ・ガルシアを巡り、移籍の経緯について重大な泥沼の論争が巻き起こっています。ベティスのアンヘル・アロ会長は彼が3週間前から『ここでは出場時間がない』『私を移籍させてほしいと懇願する』という言葉を使い放出を望んだため合意したと主張しました。しかし、パブロ・ガルシアの周囲はこの主張を真っ向から否定しています。実際にはクラブ側がレンタル移籍を断固拒否し、資金調達のために完全移籍での売却を強要したため、選手自身が正当に評価されていないと感じてレーシングのオファーに応じたというのが真相であり、両者の主張は完全に食い違っています。

さらに、レーシングのスポーツディレクターであるチェマ・アラゴンは、パブロ・ガルシアの獲得交渉において『実はアーセナルへの移籍がほぼ合意間近だったが、最終日に状況が一変した。そこで私たちが介入し、驚くべき合意に至ることができた』という衝撃の交渉裏話を暴露しました。また、ヘタフェの守護神ダビド・ソリアが同じ代理人事務所の繋がりを利用し、ヘタフェのボルダラス監督に非公式に相談した上で、ヘタフェへの引き抜きを裏で画策していたことも判明しています。移籍最終日、涙を流しながら母親の車の助手席でベティスを後にした彼の姿は大きな波紋を広げました。パブロ・ガルシア自身は『つらい決断だが、いつの日かまた会えると確信している』『すぐに新しい冒険を始めたい。いつか帰りたい』とコメントを残し、新天地での活躍を誓っています。

今夏すでに1700万ユーロを投じて大型補強を行っているレーシングにとって、アーセナルやヘタフェが熱視線を送った超一級品のポテンシャルを持つガルシアの獲得は、悲願の1部昇格へ向けた決定的なブースターとなることは間違いありません。 (via ElDesmarque)

セルタ・フォルトゥナ

昨季1部RFEFからセグンダへの昇格を果たしたフォルトゥナですが、新戦力を巡る深刻な登録トラブルに直面しています。ポルトガルのパソス・フェレイラから獲得した17歳の有望なウイング、ヴラド・シルバがラ・リーガの公式選手リストに未登録の状態となっており、試合に出場できない状態が続いています。

この問題は現在FIFAの手に委ねられており、登録遅延の原因と妥当性が調査されています。最悪の場合、次の登録期間である2027年1月1日まで公式戦への出場登録が認められない危機に瀕しています。クラブ側は『手続きはすべて期限内に適切に行われた』と主張し、早期の解決を確信していますが、裁定が下るまでフレディ・アルバレス監督は期待の若手を起用することができません。

トップチームとの連携を密にし、セグンダでの安定した戦いを目指す昇格組のフォルトゥナにとって、攻撃のオプションとして大きな期待を集めていたシルバを冬まで失う可能性があることは、戦力の維持において極めて痛手となる事態です。 (via ElDesmarque)

レアル・オビエド

オビエドは今夏、16名の新戦力を獲得し、11名を放出するというクラブ史上最大級の「革命的刷新」を断行しました。英雄サントス・カソルラの退団という大きな喪失を乗り越え、カレロ監督の下で27名という非常に厚い布陣を敷いています。残留した主力はエスカンデル(2029年まで契約延長)、ナチョ・ビダル、ダビド・コスタス、ダニ・カルボ、レイナ、ブランドン・ドミンゲスのわずか6名のみです。

この激動の市場を締めくくったのが、MFルカ・イリッチの契約解除劇です。昨季の低調なパフォーマンスと、セグンダ降格後も下がらない高額な給与がネックとなり、構想外となっていたイリッチに対し、クラブは市場最終日の残り2時間という極限状態で緊迫した交渉を行いました。イリッチ本人がカルロス・タルティエレのオフィスに直接現れ、わずか30分間の交渉の末に2年残っていた契約の解除合意書に署名しました。これによりクラブは多額の給与負担を節約し、選手登録枠も1つ空けることに成功しました。イリッチはプレシーズン中、エル・レケシオン練習場でチームから隔離され、同じく買い手が見つからず残留したブランドン・ドミンゲスと別メニュー調整を続けていました。現在はフリーとして、カンファレンスリーグに出場するキプロスのパフォスへの移籍が有力視されています。

高額な給与負担を解消し、財政的柔軟性を得たオビエドは、カレロ監督の下で新戦力と若手を融合させた27人体制を engrasar(活性化)させ、悲願の1部昇格に向けて大きな一歩を踏み出しています。 (via SPORT)

スポルティング・ヒホン

ニコラス・ラルカモン新監督の下で「昇格」を至上命題に掲げるヒホンは、11人の補強と10人の放出を行い、24人の引き締まった体制(うち1軍契約22人)で臨んでいます。開幕3試合で2勝1分、失点ゼロと最高のロケットスタートを切ることに成功しました。

新戦力のヨシフォフ、ドゥニャベイティア、サルコが即座に大活躍し、18歳のDFアンレス・クエンカは、Bチーム登録(背番号44)ながらすでにラルカモン監督の守備戦術における「不可欠な要」となっています。クエンカは週の初めに別メニュー調整でしたが、次節ジローナ戦を前にチーム練習に完全合流し、先発復帰の見通しとなったため守備陣に大きな安心感を与えています。

ただ、急激な刷新には不協和音もあり、功労者である前監督ボハ・ヒメネスの突如たる退任や、スカウト責任者ヘラルド・ガルシアの解任、さらにエースFWデュバシンの売却といった闇の部分に対する懸念も根強いです。また、50万ユーロを投じたアンドレス・フェラーリは依然負傷中、さらにサイドバックがギジェ・ロサスとパブロ・ガルシアの2名しかいないという選手層の薄さ(偏り)という大きなリスクも孕んでいます。守備の要クエンカの復帰は、昇格争いのライバルであるジローナとの大一番に向け、強固な無失点記録を継続するための鍵となります。 (via SPORT)

ブルゴスCF

今夏、ヨハン・カリカブルやウナイ・ベンセドールといった大物を獲得し、一躍「昇格の大本命」に躍り出たブルゴスですが、ミチュSDの飽くなき強化は市場閉鎖後も終わっていません。ブルゴスは現在、選手登録枠に「1枠」の空きを残しており、これを利用して現在フリーエージェントとなっている元アルメリアの万能DFアレハンドロ・ポソ(27歳)の追加獲得を狙い、水面下で極秘交渉を重ねています。

ポソは右サイドバックと右ウイングをこなす万能型で、昨季はポーランドのヤギエロニアにレンタル移籍し、カンファレンスリーグを含む43試合で2ゴール5アシストを記録しました。アルメリアとの契約を相互合意で解除したため、市場閉鎖後も登録可能です。ミチュSDは『昇格は大きな夢だ。大統領はチャンピオンになって2位に50ポイント差をつけたいという考えを持っており、その高いメンタリティを私は気に入っている。どのチームにとっても1部昇格は非常に難しいものだが、私たちは100%の希望を抱いており、ブルゴスは昇格できると信じている。数ヶ月後にはファウンテン・オブ・ザ・ドルフィンズで昇格を祝っているはずだ。極めて困難だが、それは不可能なことではない。昨季のブルゴスは非常に力強かった。レフェリングによって多くを失ったが、シーズンを通して補われた。ブルゴスは獲得した72ポイントのおかげで、より魅力的なクラブになった。しかし、今夏の移籍市場は本当に厳しかった。重要な主力が退団したため、勝利のメンタリティを持った家族のような一体感を一から再構築する必要がある。今季は多くの変化があったが、築き上げ続けなければならない』と強い決意を表明。ポソ自身は慎重にオファーを吟味していますが、ブルゴスの野心的なプロジェクトに引き寄せられる可能性は高いです。

1部昇格への「最後のピース」としてポソが加われば、右サイドの選手層と強度はセグンダ屈指となり、昇格争いに決定的な優位性をもたらします。 (via Estadio Deportivo)

コルドバCF

2024年6月に劇的な昇格を遂げ、セグンダに舞い戻ったコルドバですが、この夏の移籍市場を終え、その当時の昇格メンバー29名のうち、今やクラブに残っているのはわずか6名にまで減少していることが判明しました。

特に今夏は、昇格の最大の功労者であり最も多くの時間ピッチに立っていた守護神カルロス・マリーンがアルバセテへ去り、サポーターに衝撃を与えました。現在、ファーストチームの完全な保有選手として残っているのは、カルロス・アルバラン、クリスティアン・カラセド、負傷中のアディルソン・メンデス、イスマ・ルイスの4名のみです。他には、カディスからのレンタルバックであるユッシ・ディアラ(カディスでの苦しいシーズンを経て復帰)と、大怪我からの復活を目指す生え抜きのカンテラーノ、アレックス・ロペスの2名のみです。

イバン・アニア監督による容赦のない「完全刷新」は、コルドバから昇格の余韻を完全に消し去り、全く新しい集団へと生まれ変わらせています。昇格の面影をほぼ失い、新戦力主体の過渡期にあるコルドバ。激しいセグンダの残留・昇格争いにおいて、アニア監督の全刷新が吉と出るか凶と出るか、極めて大きな分岐点を迎えています。 (via SPORT)

CEサバデル

セグンダに昇格し好調を維持するサバデルは、コパ・カタルーニャの決勝戦でバルサ・アトレティック(4部)に2-1で勝利し、みごと優勝を果たしました。試合はサバデルのニコ・ジョアキーニのヘッドで先制するも一時追いつかれ、緊迫した展開になりました。しかし試合終了間際、キャプテンのウリが見守る中、ラフマニが値千金のヘディングシュートを叩き込み、タイトルをもぎ取りました。

ただし、この決勝は非常に激しい肉弾戦となり、前半にサバデルのピパがバルサの18歳の新星ジェシー・ビシウの足首に激しいタックルを見舞い、ビシウは負傷退場しました。審判はこれをイエローカードすら提示せずスルーしたため、バルサのジュリアーノ・ベレッチ監督は『審判がもっとコントロールすべきだった』と不満を爆発させ、サバデルのフェラン・コスタ監督が『私の選手たちは誠実であり、不慮の接触だった』と反論するなど、大きな波紋を呼んでいます。

さらに、この日の朝、FWミゲレテ(25歳)のログロニェスへの期限付き移籍が正式発表されました。25歳のミゲレテは、2部昇格に伴う前線の激しい競争の中でプレシーズンは3ゴールと好調だったものの、開幕3試合で出場機会がなく、出場機会を求めての決断となりました。プレシーズンからの無敗を維持し、コパ・カタルーニャ制覇でチームの勢いは最高潮です。メンバー整理も迅速に行い、今季のセグンダでのダークホースとなる準備を整えました。 (via SPORT)

UDアルメリア

アトレティコ・マドリードの若手FWカルロス・マルティンの期限付き移籍を画策したアルメリア。移籍最終日の18:00にはすべての契約に合意していました。しかし、最終日に複数交渉で大パニックに陥っていたアトレティコ側が、合意から6時間近くも書類送付を放置。最終的に書類がラ・リーガに届いたのは23:59を過ぎており、選手登録が却下されるという最悪の破談を経験しました。

この事態にアルメリア経営陣は『信じがたい失態』として、アトレティコに対して激しい怒りを露わにしています。ラ・リーガに異議を唱えるも、決定が覆る見込みは事実上皆無。

その後の最新展開として、カルロス・マルティンは、市場がまだ開いているクロアチアのハイドゥク・スプリトへ急転直下、買取オプションなしのレンタル移籍をすることが本日正式決定。選手本人は1年の浪費を避けるために直ちにクロアチアへ旅立ちました。1部復帰の強力なピースとしてカルロス・マルティンを据えていたアルメリアにとって、最終日の大失態による彼への補強失敗は極めて手痛いダメージ。手薄になった前線の穴を、現有戦力(エースのアリバスら)でどう埋めるかが、今後の昇格レースを大きく左右します。 (via SPORT)

【本日の総括】

本日のセグンダ(LALIGA Hypermotion)は、移籍市場閉鎖後ならではの驚くべきドラマと裏事情が次々と明るみに出る一日となりました。

レーシング・サンタンデールが獲得したパブロ・ガルシアを巡るベティスとの泥沼の主張対立や、アーセナル移籍の破談など、裏での壮絶なマネーゲームと人間ドラマがピッチ外を賑わせています。一方で、アルメリアはカルロス・マルティンの登録遅延を巡ってアトレティコへの怒りを沸騰させ、新星ヴラド・シルバの登録問題を抱えるセルタ・フォルトゥナもFIFAの裁定を待つ緊張の過渡期にあります。

サバデルのコパ・カタルーニャ制覇やヒホンの無失点好発進、ブルゴスのアレハンドロ・ポソへの執念など、上位陣は着々と1部昇格を狙える強固なチーム基盤を証明しつつあります。一方で、2年前の昇格メンバーをほぼ一掃し完全刷新へ踏み切ったコルドバのように、急激な血の入れ替えを選択したクラブもあり、今季のセグンダはかつてないほどの激しい競争と混沌とした勢力図が形成されています。