エネス・ウナルの電撃復帰合意

ヘタフェは、イングランド・プレミアリーグのボーンマスとの間で、トルコ代表フォワードのエネス・ウナルの完全移籍による復帰について完全合意に達しました。29歳のウナルは近くスペインへ渡り、メディカルチェックを終えた後に正式に契約を結びます。この取引は、初期段階での固定移籍金がゼロという特殊な形で合意されており、ウナルのパフォーマンスに応じた変動金や将来の転売時の一定割合がボーンマスに支払われる条件となっています。この特殊な契約構造は、ボーンマスが前回のウナルの移籍の際にヘタフェにまだ支払っていなかった未払い金が関係しています。ヘタフェは2024年2月にウナルを約1650万ユーロのパッケージで売却したばかりであり、わずか2年半で最小限の出費により彼を回収することに成功しました。アンヘル・トレス会長による、事務手続き上きわめて有利な交渉が結実した形となっています。(via Estadio Deportivo)

懸念されるウナルの膝の状態

エネス・ウナルは過去に2度の深刻な右膝前十字靭帯断裂を経験しています。1度目は2023年5月にヘタフェ在籍時に発生し、その後に移籍したボーンマスで2025年1月に再び同じ膝の靭帯を断裂して約10ヶ月離脱しました。昨シーズンは復帰したものの今度は筋肉系の怪我に悩まされ、リーグ戦23試合でわずか1ゴール、合計出場時間は200分強に留まりました。ボーンマスでの通算成績も56試合5ゴールと本来の実力とはかけ離れたものとなっています。ウナルは昨シーズンをプレー可能な状態で終え、この夏も個人トレーニングを行ってきましたが、ヘタフェは2度の大きな手術を経験した彼の膝の状態を詳細に見極めるために通常よりもさらに厳重な身体検査を行う方針です。(via Estadio Deportivo)

ウナルの実力とボルダラス監督の戦術への適応

エネス・ウナルは2020年から2024年にかけてヘタフェで109公式戦に出場して36ゴールを記録し、サポーターから最も愛される選手の1人でした。特に2021/22シーズンにラ・リーガで16ゴール、2022/23シーズンに14ゴール(コパ・デル・レイを含め15ゴール)を挙げ、残留争いの中で不可欠な存在となりました。エリア内での得点力はもちろん、前線で相手ディフェンダーを背負って戦うポストプレー、デュエルでの強さ、直接フリーキックの技術などボルダラス監督が求めるプレースタイルに完璧に合致しています。また、彼は過去にボルダラス監督の下でプレーした経験があり、指揮官の守備的な要求も完全に熟知しています。前線にはボルハ・マヨラル、フアンミ、マルティン・サトリアーノらが揃っており、移籍市場閉幕までの動きを含めて、前線の攻撃オプションに豊かな厚みをもたらすことが期待されています。(via Estadio Deportivo)

クラブを襲う深刻な選手登録停滞問題

ヘタフェは選手登録手続きにおいて深刻な問題に直面しており、未登録選手が合計88人にのぼるラ・リーガ全体の大きな登録渋滞においてその筆頭に立っています。ウナルの完全移籍合意は素晴らしい補強ですが、彼を試合に出場させるためにはラ・リーガへの登録を完了させなければなりません。ヘタフェはウナルの加入前時点で、すでにダビド・ソリア、ジェネ・ダコナム、オレル・マンガラ、イバン・ネユ、マルティン・サトリアーノなど13名のファーストチーム選手が未登録のままでした。このうち4選手は暫定的にBチーム(下部組織)のライセンスで出場可能ですが、その他はプロ枠の確保が必要です。ウナルの追加はクラブのサラリー制限にさらなる負荷をかけるため、クラブは優先順位を決めて登録を進めるとともに、いくつかの売却を加速させる必要性に迫られています。(via Estadio Deportivo)

クリスサントゥス・ウチェの負傷

ヘタフェはミッドフィールダーのクリスサントゥス・ウチェの負傷をめぐり、医療部門から最悪の予報が下されたことを確認しました。この負傷に関する怪我の具体的な部位や離脱期間などの詳細はまだ明かされていませんが、リーグ開幕戦を間近に控えるチームにとって、中盤の戦力プランに極めて重大な不透明感をもたらす大きな懸念材料となっています。(via Estadio Deportivo)

【本日の総括】

ヘタフェは、かつてのエースであるエネス・ウナルを驚異的に有利な条件で回収することに合意しましたが、ピッチ外ではダビド・ソリアやジェネら13名もの主力級が未登録のままとなっている深刻なラ・リーガのサラリー制限問題や、クリスサントゥス・ウチェの不意の負傷による最悪の予報に直面しています。今週土曜日のアラベスとの開幕戦に向けて、クラブは早急なスクワッドの登録整理とチーム構築を求められています。