ジャウマ・カマチョ マンチェスター・Uで躍動するカタルーニャ出身の17歳MF

マンチェスター・ユナイテッドのU-18チームでプレーする17歳でスペイン国籍のミッドフィルダー、ジャウマ・カマチョが、異色の経歴を経てイングランドの地で着実な進歩を見せている。カタルーニャ生まれの才能が海外の名門で結果を残し、将来の代表入りを巡っても注目を集めつつあるためだ。

2009年10月5日生まれのカマチョは、カタルーニャ地方のライダで生を受けた。家族の仕事の都合により4歳でアラブ首長国連邦のアブダビへ渡り、シティ・フットボール・グループが現地で運営するサッカースクールでボールを蹴り始めた。ところが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い現地の学校教育が約2年間にわたって停止したため、教育環境を第一に考えた家族とともに11歳でマンチェスターへ移住することを選んだ。

イギリス到着後、シティとユナイテッドの双方でテストを受けたカマチョは、6週間のトライアルを提示したユナイテッドへの入団を決めた。15歳で奨学金契約を結ぶと着実に実力を伸ばし、今シーズンはU-18チームで4試合に出場して3アシストをマークしたほか、UEFAユースリーグの舞台でもピッチを踏んだ。右足の精度の高い技術を武器に、セントラルMFだけでなく右サイドバックもハイレベルにこなすユーティリティ性を誇る。

この異色のキャリアは代表選択における大きな強みとなっており、スペイン、アラブ首長国連邦、イングランドの3つの選択肢を持つ。そのためスペインサッカー連盟もその成長を熱心に追っているが、代理人はヴィニシウス・ジュニオールらを顧客に持つ大手ロック・ネーションが務める。近いうちに正式なプロ契約が交わされる見通しであり、同僚にはカイ・ルーニーやジェイ・ジェイ・ガブリエルらが名を連ねるという。

下部組織での目覚ましい活躍により、指導陣からも厚い信頼を寄せられている。幼少期から何度も住む場所を変えた経験は、ピッチ上での優れた適応力とタフな精神力へと結実した。つまりこの少年の歩みが示すのは、スペイン国内のカンテラという枠組みを越えた場所からでも、世界最高峰のステージを目指せる才能が確実に育っているという新たな事実だ。(via Relevo)