FCバルセロナ・ラ・マシア CIES調査で世界6位にランクインし欧州トップクラスの育成力を証明
FCバルセロナの下部組織であるラ・マシア出身の選手たちが世界中のトップリーグで目覚ましい活躍を見せており、CIESフットボール・オブザバトリーが発表した最新の育成クラブランキングで世界6位に選出された。世界49の1部リーグで合計75人もの育成出身者がプロとしてプレーしており、育成組織の質の高さと世界的影響力が改めてデータによって裏付けられた格好だ。
2026年10月21日に公表されたこの調査結果において、バルセロナの育成指数は89.1ポイントを記録し、スペインのクラブとして最高位となる全体6位に位置している。欧州のクラブに限れば、ベンフィカとアヤックスに次ぐ3番目の数字であり、5位のアヤックスが保持する89.9ポイントとの差はわずか0.8ポイントに迫る状態だ。特に注目すべきは、対象となった75人のうち実に34人が欧州5大リーグであるスペイン、イングランド、イタリア、ドイツ、フランスのクラブに所属している点であり、これは全育成出身者の45パーセント以上を占める圧倒的な実績である。
アヤックスとの詳細な比較を掘り下げると、オランダの強豪は78人の育成出身者を排出しているものの、5大リーグでプレーする選手は27人にとどまることが分かった。これに対しバルセロナは、5大リーグに34人もの選手を送り出しているだけでなく、選手がプレーする試合の競技レベルを示すスポーツレベル係数でトップ10クラブ中最高となる0.921を記録した。CIESの評価手法は、単にプロ選手となった人数を数えるだけでなく、過去1年間の試合の競技レベル、出場分数、そして若さを複合的に組み合わせた独自の指標を採用している。この厳しい基準において高いスコアを獲得したことは、ラ・マシアが単に多くの選手をプロの世界へ送り出すだけでなく、最高峰の舞台で即戦力として通用する人材を育て上げている証拠と言える。
永遠のライバルであるレアル・マドリードとの比較においても、両者の育成方針における興味深い違いが浮き彫りとなった。レアル・マドリードは総合ランキングで76.2ポイントの9位となり、バルセロナは指数で12.9ポイントの差をつけてリードを広げる結果となった。5大リーグでプレーする選手の数自体はレアル・マドリードが40人とバルセロナの34人を上回るものの、対象49リーグ全体での合計人数ではバルセロナが75人に対しレアル・マドリードは67人に留まる。さらに、バルセロナ出身選手の平均年齢は26.3歳であり、レアル・マドリードの27.4歳と比べて1.1歳若いことが判明した。平均出場時間ではレアル・マドリード出身者が2,101分とバルセロナの1,926分を上回るが、若さと競技レベルの高さが加味された総合指標ではバルセロナに配点が傾く形だ。
さらに、自クラブのトップチームに直接還元されている育成出身者の数においても大きな隔たりが存在する。バルセロナの現行トップチームには8人のラ・マシア出身者が登録されているのに対し、レアル・マドリードのトップチームに留まる自前育成選手は4人のみと半数に過ぎない。なお、CIESの定義では15歳から21歳の期間に少なくとも3シーズン以上対象クラブに在籍した選手を育成出身者として認定しており、単に下部組織を通過しただけの選手やトップチームでデビューしただけの若者は除外される仕組みだ。ちなみに、自クラブのトップチームに所属する生え抜き選手の数では、15人を擁するアスレティック・クラブと14人が在籍するレアル・ソシエダが欧州5大リーグ全体で首位を争う存在となっている。
今回のレポートが示しているのは、ラ・マシアが単なるクラブの補強手段を超えて、世界的なフットボール界の人材供給源として機能しているという事実だ。財政的な制約を受けるクラブにとって、下部組織から質の高い選手を継続的に輩出し、トップチームの軸として据えつつ市場価値の高い選手を世界へ送り出すモデルは極めて重要となる。世界のトップリーグで活躍する75人の存在は、バルセロナの育成哲学が時代や環境を超えて通用することを証明しており、今後のクラブ経営と補強戦略においても最大の強みであり続けるに違いない。(via SPORT)
