イケル・アランダ バレンシアCFの16歳FWが2029年まで契約延長し代表でもゴール量産
バレンシアCFの下部組織に所属する16歳でスペイン国籍のフォワード、イケル・アランダが、クラブとの契約を2029年まで延長し、世代別代表でも驚異的なペースで得点を重ねている。トップチームが深刻な得点力不足に苦しむ一方で、カンテラから次世代のエース候補が着実に頭角を現しているためだ。
2010年生まれのオスカル・アランダはバレンシア州のカシノス出身だ。6歳でパテルナの練習場に入り、生粋のバレンシアニスタとして育成年代を順調に駆け上がった。さらに2025-2026シーズンはフンダシオンVCFの一員としてカデーテ自治体リーグに出場し、24試合26ゴールという圧巻の数字で得点王のタイトルを獲得している。
しかし、順風満帆に見えたキャリアにも大きな試練が存在した。今年3月、クラブ側の評価や扱いに不満を抱いたオスカル・アランダは、一時は退団を決断しそうだった。ラジオ局カデナ・コペが報じたことで周囲は緊迫したが、迅速に動いたバレンシア幹部陣が説得に成功。結果としてフベニールへの昇格と、2029年までの長期契約締結で無事に合意したという。
契約延長を経た現在の勢いはとどまることを知らず、U-17スペイン代表の舞台でも素晴らしい決定力を発揮している。U-17欧州選手権予選の初戦となったリヒテンシュタイン戦で2ゴールを挙げると、続くイスラエル戦でも1ゴールを記録し、わずか2試合で3得点を叩き出す活躍を見せた。
ラジオ番組『プリメラ・メスタージャ』のインタビューに応じたオスカル・アランダは、憧れの第一チームに到達してクラブとともに偉大なことを成し遂げるのが将来の夢だと強い決意を口にしている。ペナルティエリア内での鋭い動き出しや、クロスボールにワンタッチで合わせるゴール感覚はすでに高い評価を得ており、今後の飛躍が強く期待されている。
トップチームではアイマル・ブラスケスらがチャンスを窺う状況にあるが、下部組織でゴールを量産し続けるオスカル・アランダの存在は、クラブの未来を照らす大きな光だ。一時は流出の危機に瀕したものの、クラブが情熱をもって繋ぎ止めたことで、将来の攻撃陣を担う重要な軸が確立された。つまりこの一連の動きは、苦境にあるバレンシアにとって自前のカンテラこそが最大の補強であり、アイデンティティであるという証左といえる。(via ElDesmarque)