フェルミン・ロペス 10月の評価額改定で1億1000万ユーロに到達

FCバルセロナに所属するスペイン代表の若手、フェルミン・ロペスの市場価値が、トランスファーマルクトによる10月の最新改定で1億1000万ユーロにまで急上昇した。1試合平均で5人ものカンテラーノを起用するクラブの若手優先路線が、個人の価値を爆発的に高める結果となっている。

下部組織ラ・マシアから台頭した才能の価値上昇は、彼一人にとどまらない。弱冠ながら2億2000万ユーロに達したラミン・ヤマルを筆頭に、中盤の要であるペドリも約1億5000万ユーロという世界トップクラスの評価額を誇る。チームの平均年齢は24.7歳と非常に若く、在籍する14人のスペイン人選手が代表チームの土台を形成しながら、長期的なプロジェクトを後押ししている。

かつては高額な移籍金を投じた補強で失敗を経験したバルセロナだが、現在は極めて計算された投資へと舵を切った。ジョアン・ラポルタ会長が費やした今季の補強費は1億7400万ユーロであり、7000万ユーロのアンソニー・ゴードンや6000万ユーロのロドリを軸としながら、アデイェミに2200万ユーロ、ガブリエウ・ジェズスに1000万ユーロ、ジェシー・ビシウに850万ユーロ、リヴァコヴィッチに200万ユーロ、ハムザに150万ユーロを配分し、ジョアン・カンセロをゼロ円で加えた。さらに選手売却で1億500万ユーロを回収したことで、総額4億3610万ユーロという抑えられたスクワッド構築コストで、12億9580万ユーロに及ぶチーム総市場価値を創出している。

それに対して宿敵レアル・マドリードは、資金力を背景とした外部からのスター獲得に依存する姿勢を強めている。フロレンティーノ・ペレス会長は今季2億4500万ユーロを投じ、1億3000万ユーロのジオマンデや5500万ユーロのククレジャ、2500万ユーロのカルロス・エスピ、2000万ユーロのダンフリース、さらに1500万ユーロの違約金でジョゼ・モウリーニョを確保した。ベルナルド・シウバやイブラヒマ・コナテをフリーで加える一方で、チーム売却費2億ユーロを得たものの、かねて望まれた司令塔の補強には至っていない。その結果、レアル・マドリードのスクワッド獲得コストは8億7590万ユーロに達し、バルセロナとの差額は4億3980万ユーロまで広がった。

Mundo Deportivo紙によれば、2億ユーロ規模の評価を受けるキリアン・エムバペや1億6000万ユーロのジュード・ベリンガムに頼るレアル・マドリードの即戦力購入に対し、バルセロナは育成と成長による価値拡大で対抗している。つまり、カンテラ出身者の市場価値高騰が示すのは、自前で育てた若手を継続してトップチームで起用することが、財政的困窮を救うだけでなく、世界屈指の戦力値を維持するための最も効率的な道筋であるという事実だ。(via Mundo Deportivo)

【本日の総括】

バルセロナは1試合平均5人のカンテラーノ起用を継続し、1億1000万ユーロに達したフェルミン・ロペスをはじめとする自前タレントの価値を最大化させている。外部補強に巨費を投じるレアル・マドリードに対し、ラ・マシアを軸とした若手育成がクラブの財政と戦力を力強く支える構造が改めて浮き彫りとなった。