新星モランテを巡る奇跡のストーリー 闘牛士の父の尾切りとグラナダ移籍直前の電話で掴んだベティスでの夢
オサスナ戦の後半アディショナルタイム(92分)にピッチへ送り出され、わずか3分29秒で鮮やかな左足ミドルシュートを叩き込んだ19歳のホセ・アントニオ・モランテ。ラ・リーガデビュー戦での鮮烈な一閃と、闘牛の仕草を模した歓喜のパフォーマンスはファンの心を掴みましたが、彼がベティスのユニフォームを着るまでには運命的な逸話がありました。
伝説的な闘牛士モランテ・デ・ラ・プエブラ氏を父に持つ19歳は、幼少期に一度ベティスの入団テストに落選し、コリアでプレーしていました。その後グラナダからのオファーを受け、移籍手続きのために契約に向かう予定でしたが、ちょうどフェリア・デ・アブリルで父親が水曜日の興行で牛の尾を切り落とす大活躍を見せたため、木曜日に同行できなくなりました。するとそのまさに木曜日にベティスから突然連絡が入り、憧れのクラブへの加入が決まったのです。
モランテ本人は『幼い頃に父や姉と一緒にスタジアムへ行き、昇格を決めたアルコルコン戦やリアル・マドリード戦をスタンドから観ていた少年時代の記憶が一気に蘇った。胸が高鳴って心臓が口から飛び出そうだった』と感無量の面持ちで振り返り『監督からチャンスは1回来ると言われていた。それをしっかり決めることができて嬉しい。ここからがスタート』と語りました。デビューから3分29秒での初ゴールは、パンクラテ(2分49秒)、コワルチク(3分)に次ぐクラブ史上3番目のスピード記録です。(via MARCA)