エウスカディ・デルビーカップの激闘史

アノエタで第10回を迎えるEuskal Herria Txapela(エウスカディ・デルビーカップ)は、公式戦さながらの熱量と激しさを誇る伝統のタイトルマッチです。前年のラ・リーガにおけるバスク勢同士の直接対決で獲得した勝ち点によって出場権が決まる仕組みであり、昨季11ポイントを獲得したソシエダと8ポイントを獲得したアスレティック・ビルバオが激突します。

ソシエダは大会史上最多となる7回目の決勝進出を果たしていますが、過去にトロフィーを掲げたのは2020年のただ一度のみです。その唯一の優勝は、コロナ禍による無観客のアノエタで行われたオサスナ戦であり、ル・ノーマンが倒されて得たPKをウィリアン・ジョゼが沈めて1-0で勝利した異例の決戦でした。

この大会の歴史は激闘と因縁に満ちています。

2017年の第1回大会(アラベス対アスレティック)では、試合終盤の88分にオスカル・ロメロの激しいタックルから大規模な乱闘が発生しました。アレクシス・ルアノが主審の顔を掴む大暴走を見せ、試合は収拾がつかずに途中で打ち切られ、優勝チームなしという異例の船出となりました。

2018年大会では初のバスクダービーが実現し、イニャキ・ウィリアムズの決勝ゴールにより0-1でアスレティックが制しました。また、2019年大会ではイサクがハーフウェイライン付近からの独走ゴールで先制したものの、エイバルに逆転を許して敗れました。

そしてソシエダにとって忘れられない激戦となったのが2022年大会です。ラサレで行われたアスレティック戦にて、相手ベテランのラウル・ガルシアが久保建英に対して悪質な足元へのタックルを敢行しました。久保がピッチに倒れ込んで苦悶の表情を浮かべると、会場を埋め尽くした相手サポーターと選手たちが久保に対して挑発やあざけりを浴びせるなど、殺伐とした雰囲気に包まれました。さらに後半にはディエゴ・リコが相手選手との競り合いから一発退場処分となるなど、荒れ模様の展開の末に0-1で敗戦を喫しました。

今回開催される第10回大会は、リーグ戦がすでに8節消化した状態で行われるため、双方ともに仕上がり状態での激突となります。ソシエダは代表活動により9名、アスレティックは5名の主力を欠く布陣となりますが、アノエタのプライドを懸けた熱い戦いが繰り広げられます。(via Diario Vasco)

【本日の総括】

代表ウィークの中断期間に入ったソシエダですが、トゥリエンテスの告白や若手たちのPLI Cup大勝、そして金曜日にアノエタで控えるアスレティックとの伝統のエウスカディ・デルビーに向けて話題は尽きません。主力不在の中で巡ってきたアピールチャンスを誰が掴み取るのか、熱きバスクダービーに注目です。