ハビエル・ルイスの電撃退社

RTVEの朝の看板ニュース・情報番組「Mañaneros 360」でメインキャスターを務めていたハビエル・ルイスが、11月5日に新規開局するテレビ局「La Séptima」の編集局長およびメインニュースアンカーに就任するため、RTVEを電撃退社することが発表されました。ルイスの退社が発表された最後の生放送の日、番組は皮肉にも「16%(瞬間最高17.8%)」という、7月期の matina番組としては2006年以来の「歴史的最高視聴率記録」を樹立し、RTVEの歴史に不滅の金字塔を打ち立てました。

ハビエル・ルイスは、生放送の最後の5分間で、現代社会に蔓延するフェイクニュースや意図的な歪曲情報について、自身のプロフェッショナリズムを込めて熱烈なメッセージを視聴者に残しました。

『現代社会は、本物の真実を歪め、嘘と恐怖を撒き散らして人々の注意を奪い合おうとする「情報汚染の plaga(疫病)」に侵されている。ジャーナリストを気取る偽物が、真面目に真実を伝える者たちを同じレベルに引きずり下ろそうとしている。どうか皆さん、情報を選ぶ強力な武器である「リモコン」を手に、ゴミのようなフェイクニュースを罰し、命を懸けて事実を伝える本物のジャーナリズムを支持してほしい。情報を選ぶ主権は、常に皆さんの手の中にある』

この気迫に満ちたスピーチの後、スタジオは共演者やスタッフたちの涙と鳴り止まないスタンディングオベーションに包まれました。

しかし、彼のこの電撃的な退社劇は、RTVEに激震をもたらしました。お盆のバカンス中だったヘスス・シントラやシルビア・イントシャウロンド、アエラ・ゴンサレス、アイダ・バオといった他の朝の看板キャスターたちが、バカンスを急遽 paralizar(一時中断・強制終了)してプラド・デル・レイのスタジオに呼び戻され、お盆の番組編成や司会者のドタバタな交代劇に追われるという、テレビ界の大混乱を引き起こしました。 (via Mundo Deportivo)

カステリョンとヘラクレスの猛暑の決戦

カステリョン対ヘラクレスによる、伝統の「XXX Trofeo Ciudad de Alicante(アリカンテ市杯)」は、夏のフレンドリーマッチとは思えないような、120分に及ぶ極めて過酷で劇的な死闘となりました。アリカンテのスタジアム(リコ・ペレス)は、夜間になっても気温が全く下がらず、極めて過酷な湿度と熱帯夜の中でのゲームとなりました。

試合は両者一歩も譲らず120分を戦い終えて0-0のままPK戦に突入しました。PK戦では双方のキッカーが冷静に沈めていき、緊迫した死闘となりました。その中で、ヘラクレスのガルバ(Galvañ)という若い選手が、信じられないような行動を起こしました。彼は、フットボール界で最も大胆でリスキーとされる「パネンカ(チップキック)」を繰り出し、カステリョンのGK Blazicの裏をかこうと試みたのです。しかし、無情にもボールはクロスバーを直撃し、アリカンテの夜空に消えていきました。

結果、カステリョンがPK戦を制して優勝を飾りました。特筆すべきは、120分という過酷な長丁場に加え、もつれにもつれた長大なPK戦まで試合が長引いたため、カステリョンのキャプテンであるアルベルト・ヒメネスがアリカンテ市長から誇らしげにトロフィーを受け取った瞬間、スタジアムのスタンドには、あまりの猛暑と遅い時間帯のために「観客が一人も残っていなかった」という、なんともシュールで哀愁漂う結末を迎えました。 (via SPORT)

ルカ・ジダンの知られざるW杯実績

元マドリードのGKであり、名将ジネディーヌ・ジダンの息子であるルカ・ジダン(グラナダCF所属)が、クラブからの公式契約解除合意に達したことで、彼の意外な実績とピッチ外の苦境が話題となっています。ルカ・ジダンは、実はアルジェリア代表の正守護神としてワールドカップに出場し、グループリーグの全4試合中、なんと「3試合で先発フル出場」を果たすという、非常に輝かしい世界実績を持っていました。

しかし、グラナダにおける彼の年俸はチームの財政的な規模から見れば極めて高額であり、セグンダ(2部)で財政破綻寸前の危機に瀕しているグラナダにとって、彼の維持コストは耐え難い重荷となっていました。W杯での活躍によって彼の市場価値が高まることを見込んでいたクラブですが、オファーの具体化を待つ時間すらなく、最終的に双方は「これ以上の維持は不可能」と判断し、涙の契約解除( rescisión)に合意しました。 (via Mundo Deportivo)

【本日の総括】

今夏のラ・リーガおよびスペインフットボール界は、公式戦の開幕を直前に控える中、ピッチ外の出来事やドラマが主役に躍り出ています。ロドリーを巡る極秘交渉の裏側やヴィニシウスの緊迫した契約延長、そしてお盆の皆既日食バブルに沸く北部不動産の狂騒曲、さらには難病の少女を救うために親善試合の売上を全て寄付するオビエド社長の美談など、オフフィールドの情報はピッチの上以上に人々の感情を激しく揺さぶっています。