リサンドロ・マルティネス アトレティコ移籍を視野にマンチェスター・ユナイテッド離脱を模索

マンチェスター・ユナイテッドに所属する28歳のアルゼンチン代表センターバック、リサンドロ・マルティネスが、アトレティコ・マドリードをはじめとするスペイン勢への移籍を視野に動いており、現時点では獲得に向けた関心や観測の段階にある。今夏の欧州選手権や世界選手権を経てクラブの補強計画に強い不満を募らせたことで、かつて熱望したラ・リーガ参戦の噂が再び浮上した格好だ。

アルゼンチンのエントレ・リオス出身でカタールW杯優勝メンバーでもある彼は、マンチェスター・ユナイテッドとの契約を2027年6月30日まで残しており、クラブ側には1年の延長オプションも存在する。しかし、チャンピオンズリーグでアトレティコ・マドリードに0対2で敗れた後、クラブの補強投資やスポーツ計画に対して公の場で強い疑問を呈したことで、クラブ上層部との関係に大きな亀裂が生じる事態となった。

直後にSNS上で感情的になった末の発言だったと釈明文を投稿したものの、チームの将来性に対する不信感は消えていない。実のところ、選手本人は前夏の移籍市場の時点で、トッテナムからアトレティコ・マドリードへ移籍した親友のクリスティアン・クティ・ロメロの後を追い、スペインへ渡ることを強く希望していた経緯がある。

当時はディエゴ・シメオネ監督からの正式な電話連絡を心待ちにしていたものの、クラブ側の予算調整や人員整理の影響により具体的な交渉には発展しなかった。しかし現在のアトレティコ・マドリードには、シメオネ監督のほか、ジュリアーノ・シメオネ、フリアン・アルバレス、クティ・ロメロ、フアン・ムッソといったアルゼンチン代表の同僚が多数在籍しており、彼にとって環境的にも極めて魅力的な移籍先と言える。

一方で、報道媒体によって視点には若干の違いも見られる。ElDesmarqueは、アトレティコ・マドリードが移籍先の本命であり、2027年1月に開幕する冬の移籍市場での具体的な動きを注視していると報じた。対してSPORT紙は、The Athleticの情報を取り上げながら、選手側がスペインでのプレーを最優先に希望しているため、アトレティコだけでなくFCバルセロナやレアル・マドリードも獲得の選択肢になり得ると分析している。

特にFCバルセロナは、前夏の移籍市場終盤でも左利きの実力派センターバックの補強を模索していた背景があり、彼がマンチェスター・ユナイテッドとの契約延長を拒否して移籍金が抑えられる状況になれば、低コストで獲得できる非常に魅力的なターゲットとなり得る。マンチェスター・ユナイテッド側が契約延長オプションを行使するのか、あるいは今冬や来夏の市場で売却交渉に応じるかが、彼の去就を左右する最大の焦点だ。つまり、退団を視野に入れる主力DFの姿勢が、今後の欧州移籍市場における大きな波乱要素になるということである。(via ElDesmarque / SPORT)