アル・アインとのプレシーズン最終戦での敗北とエース候補ラウル・モロの負傷離脱

オサスナはホームスタジアムのエル・サダールに7,220人の観客を迎えてアル・アインとのプレシーズン最終戦に臨みましたが、0-2の完敗を喫しました。ラ・リーガ開幕をわずか1週間後に控える中、チームは試合全体を通じてわずか1本しかシュートを放つことができないという非常に貧弱な内容に終始し、サポーターに大きな不安を残す形となりました。

新監督のルイス・ミゲル・ラミス率いるチームは、立ち上がりこそボールポゼッションを支配し、湿ったピッチ上でジョン・モンカヨラ、ルベン・ガルシア、アイマル・オロツらが中盤でゲームのテンポをコントロールしていました。しかし、開始15分を過ぎると徐々にペースダウンし、対戦相手であるアラブ首長国連邦のアル・アインに主導権を明け渡すことになりました。オサスナのチーム初シュートは28分にオロツが放ったもののみで、その後は相手のモロッコ代表FWスフィアン・ラヒミらによる鋭い攻撃に晒されました。

前半終了間際の45分、アル・アインの素早いカウンターから、ラヒミにディフェンダーのアレハンドロ・カテナを鮮やかにかわされ、最後は無防備な状態でシュートを流し込まれて0-1と先制を許しました。

後半、ラミス監督はベンチを大きく動かし、攻撃の活性化を図るためにラウル・モロをピッチに投入しました。この交代策によってモロはチームの攻撃を一手に引き受け、左サイドから素晴らしい推進力を見せてクロスバーを直撃する惜しいシュートを放つなど、最も危険な存在として躍動しました。しかし、オサスナのインテンシティは長続きせず、相手がペースを落とした時間帯でもゲームをコントロールすることができませんでした。

そして73分、自陣からのビルドアップにおける痛恨のパスミスをアル・アインのジョナタス・サントスに奪われ、そのまま決定的な2点目を決められて万事休す。さらに84分には、チームを牽引していたモロが不運な怪我によりプレー続行不可能となり負傷退場するという、悪夢のような結末を迎えました。

この試合のオサスナの出場メンバーは以下の通りです。

ゴールキーパー:エレーラ

ディフェンダー:アルギビデ(73分ケパ)、カテナ、エランド(46分ボヨモ)、ブレトネス(84分ボネル)

ミッドフィールダー:イker・ムニョス(64分バルハ)、モンカヨラ(64分トロー)、ルベン・ガルシア(46分モロ、84分サントス)、モイ・ゴメス(64分デュバシン)、アイマル・オロツ(64分オサムベラ)

フォワード:ブディミル(46分ラウル)

(via SPORT)

構想外となったイケル・ベニートの去就とラミス監督の冷徹な計画

23歳のアタッカー、イケル・ベニートの去就が今夏の移籍市場において完全に最終局面を迎えています。ベニートとクラブとの契約は2027年まで残されていますが、ルイス・ミゲル・ラミス監督の構想からはすでに完全に外れており、クラブのスポーツディレクター陣は彼の放出に向けて本格的に動き出しています。

ベニートは昨年10月、右膝前十字靭帯(ACL)の断裂と半月板縫合という選手生命を脅かすほどの大怪我に見舞われ、非常に長い期間にわたってピッチからの離脱を強いられていました。その後、懸命なリハビリを経て今年5月8日のレバンテ戦においてわずか8分間プレーして感動的な復帰を果たし、シーズンオフ期間中もフィジカルコンディションの向上に努めてきました。

今夏のプレシーズン序盤、ベニートはラミス監督のもとで主役として扱われていました。プレシーズン最初の3試合であるラシン・サンタンデール戦、イプスウィッチ・タウン戦、ノリッジ・シティ戦において、ベニートはいずれも先発出場して90分間フル出場を果たしており、指揮官の戦術に完全にフィットしているかのように見えました。

しかし、その後のナポリ戦(1-2で敗北)において、ラミス監督はベニートを突如ベンチに置いたまま1分も起用しないという冷徹なメッセージを突きつけました。さらに、今回のアル・アインとのプレシーズン最終戦にいたっては、ベニートは招集メンバーリスト(コノボカトリア)から名前自体を完全に消されることとなりました。監督は彼に代えてアイマル・オロツ、ルベン・ガルシア、あるいはアンテ・ブディミルといった他の攻撃的プロフィールを優先する決断を下しました。

サイドバックやウイングのポジションにおいてラミス監督はすでに十分な代替選択肢を確立しており、新シーズンにベニートがオサスナで出場機会を得る可能性は限りなくゼロに近い状況です。そのため、かつてミランデスやアンドラでプレーした経験を持つ彼を他クラブへ完全に放出するプランが進められており、残り3週間となった市場で新天地を求めることが確実視されています。

(via Estadio Deportivo)

新戦力デュバシンの合流とリザンコス獲得に向けたアルギビデを盛り込んだ最新オファー

今夏の移籍市場において、オサスナは決して派手な動きを見せていないものの、新シーズンに向けた戦力の微調整と補強のプロセスを着実に進めています。

これまでに確定している数少ない動きとして、スポルティング・ヒホンから2030年までの長期契約で獲得したベルギー人アタッカー、ジョナタン・デュバシンがすでにチームに合流しており、アル・アイン戦でも後半から途中出場してピッチに立ちました。さらに、他クラブへの期限付き移籍から復帰したシェラルド・ベッカーが、今夏チームに加わった事実上の数少ない新戦力として計算されています。

そして現在、スポーツディレクター部門は2人目の本格的な新戦力として、アレックス・リザンコスの獲得に全力を注いでいます。オサスナはリザンコスの獲得交渉を成立させるため、獲得オファーの条件を大幅に引き上げました。提示された最新のオファー内容は、移籍金250万ユーロの支払いに加え、若きディフェンダーであるイニゴ・アルギビデを相手クラブへ期限付き移籍(レンタル)で譲渡するという、非常に魅力的なパッケージとなっています。この増額オファーにより、交渉は一気に決着に向けて加速する見通しです。

(via Estadio Deportivo)

アスレティックとの間で勃発したアスピリクエタ親族の神童セルヒオ・ヌイを巡る契約紛争

オサスナと宿敵アスレティック・ビルバオの間で、下部組織(カンテラ)に所属する若き才能をめぐり、法廷闘争をも辞さない極めて深刻な泥沼の契約紛争が勃発しました。

その争いの中心にいるのが、オサスナの育成組織に所属する非常に前途有望なディフェンダー、セルヒオ・ヌイです。ヌイはまだカデテ(ユース世代)の年齢でありながら、ナバラ選抜U-16の頼もしいキャプテンを務めるほどの卓越した指導力と実力を兼ね備えており、何より、かつてオサスナで育ち世界的に活躍したセサル・アスピリクエタの直系の家族(親族)であるという、クラブにとっても極めて象徴的で特別な血統を持つ右サイドバックです。

アスレティック・ビルバオは今夏、この神童をフリーで獲得して彼らの育成組織であるレサマに加入させようとアプローチし、選手個人との合意を取り付けて契約を結ぼうとしています。アスレティック側の主張は、選手とオサスナの契約が2026年6月をもって満了しており、さらに選手自身がまだ労働契約を締結できる最低年齢である16歳に達していないため、自由契約(フリー)として合法的に獲得できるというものです。

これに対し、オサスナ側は激怒し、徹底抗戦の構えを見せています。オサスナは、かつてヌイの両親と署名した合意文書が今なお完全に有効であり、クラブ側が契約を2028年まで一方的に自動延長できる特別な権利を保持していると強く主張しています。

この両クラブの対立はすでに事務方の机上を超え、王立スペインサッカー連盟(RFEF)の管轄委員会(Comité Jurisdiccional)へと持ち込まれ、現在、連盟による正式な裁定を待っている緊迫した状態です。ヌイ自身は今夏、オサスナのトレーニング施設に一度も姿を現しておらず、意思を固めている模様です。オサスナの幹部は、もし連盟の委員会がオサスナ側に有利な裁定を下さなかった場合、フットボール界の枠を完全に超え、普通裁判所(一般司法裁判所)へアスレティックと選手を提訴するという極めて強硬な法的対抗措置を真剣に計画しています。

(via ElDesmarque)

【本日の総括】

プレシーズン最終戦でアル・アインに0-2で完敗を喫し、さらに期待のラウル・モロが負傷退場するという最悪のイメージで夏を終えたオサスナ。ピッチ外ではイケル・ベニートの構想外放出やアレックス・リザンコス獲得に向けた増額オファーの提示など、ラミス監督の描く新シーズンへのスカッド調整が進んでいます。しかし、クラブ周辺で最も緊迫しているのは、アスレティック・ビルバオとの間で勃発したアスピリクエタの親族である神童セルヒオ・ヌイを巡る契約紛争であり、RFEFの裁定次第では泥沼の一般裁判への発展を予感させる不穏な空気が漂っています。