レアル・マドリード会長選の波乱とロドリ獲得の停滞
フロレンティーノ・ペレスがレアル・マドリードの会長選挙を招集したことで、クラブ周辺が騒がしくなっている。対抗馬として浮上しているのが、再生可能エネルギー企業コックス・エナジーの会長であり、ビジネス界で「太陽の王」と呼ばれる37歳のエンリケ・リケルメである。
リケルメは「クリニカ・メノルカ」が主催する乳がん撲滅のためのチャリティー・パデル大会(優勝者はミチェル・エレーロとロベルト・ヒメネス)の会場でメディアの取材に応じ、出馬に不可欠な条件であるクラブ予算の15%にあたる1億8700万ユーロ(約300億円)の銀行保証を確保したことを断言した。『無駄な時間を過ごすつもりはない。数日中に決断する。出馬するなら、10年、15年、20年先の新しいレアル・マドリードにとってワクワクするような、意味のあるものになるだろう』と自信を見せた。ペレス現会長は先日の会見で彼を「メキシコ訛りのあの男」と皮肉交じりに呼んでおり、両者の対立構造が明確になっている。
この会長選とクラブ内の権力闘争による機能不全は、来シーズンに向けた補強戦略にも深刻な影響を及ぼしている。クラブが長年狙っていたマンチェスター・シティのロドリ・エルナンデスの獲得交渉が、スポーツ部門とフロントの身動きが取れない状況により、不可解なほど完全にストップしてしまっているのだ。(via SPORT / MARCA / Estadio Deportivo / ElDesmarque)
モウリーニョのレアル帰還の裏側とポルトガルの隠れ家
来シーズンからのレアル・マドリード新監督として、ジョゼ・モウリーニョの就任が事実上決定した。すでにフロレンティーノ・ペレスとの間で2年契約の口頭合意に達しており、ベンフィカの練習場から自身の荷物をまとめたことが確認されている。
この復帰に際し、モウリーニョはクラブに10項目の要求を突きつけ、それが全て受け入れられた。その中には、自身のスタッフ(ジョアン・トラリャン、ペドロ・マチャド、リカルド・フォルモシーニョなど)を完全に帯同させ、トレーニングメソッドへの外部からの干渉を一切排除すること、さらにフロレンティーノ・ペレスのお気に入りであるフィジカルコーチ、アントニオ・ピントゥスをスタッフから外すことが含まれている。補強面でも強い発言権を得ており、現在バルセロナにレンタル移籍中のマーカス・ラッシュフォードの引き抜きを要求しているという。
そんな「スペシャル・ワン」がサッカーの喧騒から逃れるために選んだ秘密の隠れ家が、ポルトガルのアルガルヴェ地方にある人口わずか2000人の漁村フェラグドである。インフルエンサーが集まるイビサやマルベージャの豪華なパーティーとは無縁のこの村で、彼は漁師たちの網や石畳の街並み、炭火で焼かれた魚の匂いに囲まれて過ごしている。村には彼の亡き父の名前を冠した「フェリックス・モウリーニョ通り」があり、大西洋を見下ろす高台のヴィラでカメラマンから逃れて静かな時間を過ごしている。
一方、モウリーニョのマドリード復帰について、元バルセロナ監督のキケ・セティエンはラジオ番組で『モウリーニョのチームのプレーには全く惹かれたことがない。結果ばかりに注目するつもりはない』と強烈な批判を浴びせている。(via SPORT / Mundo Deportivo / ElDesmarque / MARCA)