ロドリ獲得劇の衝撃の裏側とペレス会長の激怒

今夏の移籍市場で最大のハイライトとなったのが、マンチェスター・シティを退団したバロンドール王者ロドリの獲得劇だ。当時、レアル・マドリードは4年契約での合意をほぼ確実視しており、モウリーニョ監督自らが説得にあたり、ゼネラルマネージャーのホセ・アンヘル・サンチェスが交渉をまとめていた。マドリー側はヤン・ディオマンデの発表に続いてロドリ獲得を正式発表する手筈を整えていた。

しかし、ロドリとその陣営は、バロンドール受賞後にマドリーやペレス会長が見せたリスペクトに欠ける態度に深い不信感を抱いていた。さらにジョゼ・モウリーニョの戦術思想や、内部問題を抱えるマドリーのロッカールームに対しても懸念を抱いていた。そこへ電撃的に介入したのがバルセロナのスポーツディレクター、デコだった。

デコはフレンキー・デ・ヨングの負傷長期化を受けて戦略的補強として動き、代理人のパブロ・バルケロと極秘会談を実施。ロドリがマドリーを断りバルサ一本に絞る決断をした場合にのみ正式オファーを出すという条件で話し合いを進めた。48時間の熟慮の末、ロドリは代表の仲間が多くまとまりのあるバルサのプロジェクトを選択した。

8月5日夕方、代理人から拒絶の連絡を受けたペレス会長はバカンス先のガディスで激怒し、白組フロントは蜂の巣をつついたような大混乱に陥った。バルサ加入後、ロドリは直近9試合中8試合で先発しチームの絶対的司令塔として君臨。彼が先発を外れた唯一の試合がPSG戦(4-2敗戦)であったことが、その圧倒的な影響力を物語っている。(via SPORT)

アデイェミ獲得の舞台裏とマドリーの見送り

移籍市場のスペシャリストであるファブリツィオ・ロマーノがDAZNで明かした新事実によると、今夏バルセロナが獲得した24歳のドイツ代表FWカリム・アデイェミは、当初レアル・マドリードに獲得のチャンスが持ちかけられていたという。しかし、マドリー首脳陣は自クラブが求める前線のプロファイルと合致しないと判断し、獲得を見送っていた。

この状況を逃さなかったのが敏腕代理人のホルヘ・メンデスだ。ドルトムントとの契約が2027年まで残っていたアデイェミだったが、本人は契約延長を一切拒否し『バルセロナでプレーすることだけが絶対的な第一希望』と周囲に宣言していた。

ドルトムントは当初4,000万ユーロ(約64億円)を要求していたが、アデイェミがバルサ以外の移籍に応じない強い姿勢を貫いたため、バルセロナは圧倒的に優位な交渉立場を手に入れた。

バルセロナは最初の2,000万ユーロのオファーを経て、最終的に固定2,200万ユーロ+変額700万ユーロ(合計2,900万ユーロ=約46億円)という格安の条件でドルトムントと合意。マドリーが手放した電光石火のアタッカーを、バルサは理想的な条件で手に入れることに成功したのだった。(via SPORT)