レアル・オビエド
アストゥリアス・ダービーで圧巻の勝利決定弾を叩き込み、一躍スターダムに駆け上がった17歳のMFエンソ・ペレス。彼がオビエドのカンテラに加入するまでには、クラブによる2度にわたる手厚いアプローチが存在した。5歳のミニベンハミン時代、バジョビンでプレーしていた彼に対してオビエドはスカウトを派遣したが、当時バジョビンの監督を務めていた父オスカル・ペレス(元オビエド選手)のもとでプレーを継続するため、最初の打診は見送られた。しかしオビエドは彼を追い続け、翌年に見事プレベンハミンAへの加入を実現させた。当時から同年代を凌駕する見事なコーディネーションと爆発的なスピードを誇り、何より5歳にして『壁パスを選択すべきか、自ら運ぶべきか、パスを離すべきか』という高度な判断力を備えていた。昨季はジュベニール2年目でありながらベトゥスタ(Bチーム)で凄まじい成熟度を見せたが、5ヶ月間に及ぶ怪我からの復帰直後には焦りから息切れを起こすなど、勝利への飢えを自らコントロールする誠実さも持ち合わせている。パーソナルトレーナーを務めるJorge García氏によれば、今季開幕前の夏にエンソは『カレロ監督のトップチームで絶対にチャンスを掴む』と誓い、午前に下半身強化、午後にサッカー特化の上半身強化という過酷な二部練習を敢行。ダービー前には『僕の夜になる』と宣言し、見事に有言実行を果たした。FWクリス・ラモスの前十字靭帯断裂という衝撃に見舞われたオビエドにとって、桁外れの精神力とフィジカルを備えた育成の最高傑作エンソ・ペレスの本格覚醒は、上位進出への最大の希望となっている。(via SPORT)