試合結果・総評
⚽️ ジローナは本拠地モンティリビでレアル・ソシエダと対戦し、1-1の引き分けで試合を終えた。これでチームは6試合勝利なし(18ポイント中3ポイントの獲得)という苦しい状況にあるが、この貴重な勝ち点1により順位を15位タイ(勝ち点40)まで上げ、降格圏からの脱出に成功している。
前半28分、上空からのボールに対するGKガッサニーガの不可解なパンチングによるクリアミスからコーナーキックを与えてしまい、そこからホン・マルティンにヘディングで先制点を許す厳しい展開となった。しかし後半65分、ウナヒからのパスを通されたアルナウ・マルティネスが右サイドからグラウンダーのクロスを送り、それにクリスティアン・ストゥアーニがホン・マルティンの前に出て合わせて同点ゴールを奪取した。
スタジアムには12,519人のファンが詰めかけ、ガッサニーガの背後には「Blanc-i-vermella ciutat immortal(白と赤、不滅の都市)」というスローガンが掲げられ、来場者全員に旗が配られるなど、クラブの歴史上、そしてパリでのチャンピオンズリーグデビューよりも重要とされる一戦として熱気に包まれていた。
(via Estadio Deportivo, SPORT, ElDesmarque, MARCA, Mundo Deportivo)
監督・選手のコメント
🗣 ミチェル監督は試合後、この勝ち点が十分ではないとしつつも「良い勝ち点」であると評価している。『感覚は良い、なぜならジローナは自力での残留に依存しているから。チームは魂とエネルギー、決断力、攻撃性を持ってプレーし、コンペティションで非常に生きていることを示した』と選手たちの姿勢を称賛した。さらに、『両ペナルティエリアを除いて、あらゆる意味で良い試合をした。選手たちを誇りに思うし、これ以上は求められない。彼らは魂を持っていた』と語っている。
ミチェル監督はまた、プレッシャーからくる不眠を告白し、『みんな苦しんでいる。私は昨日は眠れなかった。どの試合も見たくなくて、サクセッションというドラマを見ていた。寝ては起きてを繰り返し、朝の8時にはスポーツシティーにいて試合の準備をしていた』と極限の精神状態を明かした。
一方、トマ・レマルもモビスター・ラ・リーガのマイクに対し、『最終的に勝利は得られなかったが、自分たち次第であり、このまま続けなければならない。これが進むべき道であり、残りの2つの決勝戦には全力(a full)でいく』と意気込みを語った。
(via Estadio Deportivo, SPORT)
ストゥアーニの献身
🔥 クリスティアン・ストゥアーニはジローナの救世主として再び輝きを放った。彼は膝の打撲により1週間練習に参加できず、この試合でも本来なら5分か10分しかプレーできない状態であったが、前節のラージョ戦に続いて痛み止めの注射を打って後半開始から強行出場した。
ミチェル監督はハーフタイムにトンネルへ急いで向かい、彼が45分間プレーできるかを確認し、本人の強い意志により投入を決断している。ミチェル監督は『彼が10歳若ければ全てプレーできるだろうが、それは難しい。このユニフォームを着たどの選手にも敬意を払うが、彼はジローナの歴史上最も重要な選手だ』と最大級の賛辞を送った。
トマ・レマルも『彼にはリーダーシップがあり、彼がピッチに入ると別のエネルギーがある。チャンスがあれば確実に決めるからチームには彼が必要だ』と絶対的な信頼を口にしている。ストゥアーニ自身も試合後、『良い感覚がある、我々は自分たち自身に依存している』と残留への力強い言葉を残した。
(via Estadio Deportivo, SPORT, MARCA)
試合詳細・スタッツ
📊 ジローナはポゼッションで57%を記録し、試合を通じて圧倒的な攻撃を展開した。シュート数は驚異の29本(前半だけで16本)に上り、レアル・ソシエダ(シュート4本)を自陣に釘付けにした。
開始2分でジョエル・ロカがシュートを放ち、その90秒後にはツィガンコフのシュートが右ポストを直撃。さらにツィガンコフのフリーキックもわずかに外れ、アルナウ・マルティネスの決定機でのミスキックや、ジョエル・ロカのハーフバイシクルシュートが上へ外れるなど、怒涛の攻撃を見せた。0-1の後にもウナヒが右足で放った神がかり的なシュートがあったが、GKレミロの指先でのセーブに阻まれた。
後半に入っても勢いは衰えず、開始5分で4本のシュートを追加し、21本目のシュートとなったロカのヘディングはサイドネットを揺らした。終盤にはハンドによるペナルティキックを強くアピールする場面もあったが笛は鳴らず。80分に投入されたクラウディオ・エチェベリも、最初のボールタッチでウナヒとの連携から強烈なシュートを放ち、あわや逆転ゴールかという場面を作ったが、ミリ単位で枠を外れた。アタッキングサードでの焦りやシュートを打つまでの遅さが影響し、圧倒的なシュート数にもかかわらず1得点にとどまった。
(via SPORT, MARCA, Mundo Deportivo)
負傷者・メンバー情報
🏥 アベル・ルイスが左ハムストリングの違和感により招集メンバーから外れた。彼は今季ここまで9試合の出場でわずか179分しかプレーしておらず、度重なる筋肉のトラブルに悩まされている。彼の欠場により、万全ではないストゥアーニが唯一の純粋なセンターフォワードとなった。
ミチェル監督はこの試合でスタメンを変更し、フラン・ベルトランとトマ・レマルをベンチに置き、累積警告による出場停止から復帰したブライアン・ヒルとイバン・マルティンを起用した。
フォーメーションは、ガッサニーガをGKに、アルナウ・マルティネスとアレックス・モレノを両サイドバック、ビトール・レイスとアレハンドロ・フランセスをセンターバックに配置。中盤はヴィツェルとイバン・マルティンのダブルボランチ、トップ下にウナヒ、右にツィガンコフ、左にブライアン・ヒル、そして1トップにはジョエル・ロカが入る形をとった。ジョエル・ロカは前節のバジェカスで打撃を受けて練習ができていなかったにもかかわらずフル出場を果たし、高い帰属意識とレベルのプレーを見せている。イエローカードはアレハンドロ・フランセス(62分)とジョエル・ロカ(76分)の2枚を受けた。
(via Estadio Deportivo, SPORT, ElDesmarque, MARCA)
残留へのシナリオ
📉 勝ち点40で15位タイに浮上したジローナだが、残留争いは依然として混沌としている。降格圏の18位マジョルカと19位レバンテが勝ち点39で迫っており、予断を許さない状況だ。スーパーコンピューターの予測では、ジローナの降格確率は26%とされている。
残り2試合は、アウェイでのシビタス・メトロポリターノでのアトレティコ・マドリード戦と、ホームでのエルチェ戦という2つの決勝戦が控えている。ミチェル監督は『あと4ポイント取ればジローナは救われるだろう。3ポイントでも十分かは分からないが』と語り、自力での残留に自信を見せている。
直接対決の成績(ゴラベレージ)では、エスパニョール、アラベス、マジョルカには勝ち越しているものの、バレンシア、オサスナとは互角、セビージャ、レバンテ、ラージョ・バジェカーノには負け越しており、全体の得失点差も-15と厳しい数字が残っている。最終節のエルチェ戦が、運命を決める大一番となる可能性が高い。
(via SPORT, ElDesmarque, Estadio Deportivo)
【本日の総括】
圧倒的な猛攻を見せながらもドローに終わったジローナですが、満身創痍のストゥアーニが劇的な同点弾を決め、執念で降格圏を脱出しました。指揮官の不眠や選手の疲労など限界ギリギリの戦いが続くなか、自力残留の権利を握ったまま、残り2試合のアトレティコ戦とエルチェ戦という「決勝戦」にすべてを懸けます。






