レアル・マドリード戦 試合結果と展開
すでにセグンダ・ディビシオン(2部)への降格が数学的に決定しているレアル・オビエドは、木曜日にサンティアゴ・ベルナベウでレアル・マドリードと対戦し、0-2で敗北を喫した。前半44分にゴンサロ・ガルシア、後半80分にジュード・ベリンガムにゴールを許している。
オビエドは防戦一方になることなく、ボールを保持する時間も作り、相手ゴールを脅かす場面を幾度も演出した。最大の決定機は前半38分、チアゴ・フェルナンデス、ラヒム、イリアス・シャイラ、フェデ・ビニャスと繋いだパスワークから、最後はナチョ・ビダルが至近距離からシュートを放ったシーンだったが、ボールはクロスバーを越えていった。このプレーの直前にオビエド側は相手GKクルトワのファウルによるPKを主張したものの、デ・ブルゴス・ベンゴエチェア主審およびVARはこれを認めなかった。
後半に入ってもナチョ・ビダルはクルトワとの1対1の場面を迎えたが、シュートはわずかに枠を外れた。また、試合終了間際の84分には途中出場のハッサンがエリア内に侵入して左足で鋭いシュートを放ったが、これもクルトワのファインセーブに阻まれた。オビエドは全体を通して健闘したものの、最後の決定力を欠き無得点に終わった。
(via ElDesmarque / SPORT / Mundo Deportivo / Estadio Deportivo)
ギジェルモ・アルマダ監督の試合後コメント
試合後の記者会見に出席したギジェルモ・アルマダ監督は、敗戦という結果を受け止めつつも、選手たちの戦う姿勢や試合内容を高く評価した。
『時折、我々は試合をうまくコントロールし、チャンスも作っていた。一度のボールロストから少しスコアを動かされてしまった。しかし、選手たちの献身的な姿勢や良いプレーの数々には満足していないわけではない。誰だって負けるのは好きではないし、我々のファンにポジティブな結果をプレゼントしたかった。それでも、私はチームの献身性と意欲を評価したい。最も決定的なチャンスを我々は決めることができなかっただけだ』
また、相手チームのキリアン・ムバッペやビニシウスに対してベルナベウの観客から大ブーイングが浴びせられた異様な光景についても触れ、『あのような絶対的なヒエラルキーを持つ選手たちにブーイングが飛ぶというのは、決して普通のことではない』と驚きを口にしている。
(via Estadio Deportivo / SPORT / Mundo Deportivo)
サンティ・カソルラへのスタンディングオベーションと起用理由
試合後半の54分(または55分)、イリアス・シャイラに代わってサンティ・カソルラがピッチに投入された。その瞬間、サンティアゴ・ベルナベウの観客は総立ちとなり、スペインサッカー界のレジェンドに対して万雷の拍手とスタンディングオベーションを送った。カソルラは投入と同時にキャプテンマークを巻いた。試合前にもフロレンティーノ・ペレス会長がオビエドの選手たちを一人ひとり出迎え、かつてマドリード加入に近づいたこともあるカソルラとは立ち止まって熱い抱擁を交わしていた。
この試合でカソルラがスタメンではなくベンチスタートとなった理由について、アルマダ監督は次のように説明している。
『彼はタルティエレ(ホームスタジアム)での試合にスタメンとして出場し、ファンの皆に別れを告げることを好んだ。そして今日の試合でも少し参加できればと考えていた。これは彼と合意の上で下した決定だ。だからこそ、我々はそのような決断を下したのだ』
アルマダ監督はさらに、『サンティがスタンディングオベーションを受けることには全く驚かない。彼はスペイン全土で尊敬されている選手であり、これまでのキャリアを通じてその尊敬を勝ち取ってきたのだから』と付け加えている。
(via Estadio Deportivo / SPORT / Mundo Deportivo / ElDesmarque / MARCA)
アルマダ監督への采配批判とチーム内不和の噂
オビエドはすでに降格が決定しており、完全な消化試合となっているにもかかわらず、ベルナベウという大舞台でカソルラを先発起用しなかったアルマダ監督の決断に対し、メディアからは厳しい批判の声が上がっている。
スポーツジャーナリストのエリ・フラデ氏はラジオ番組内で、アルマダ監督のマネジメントを痛烈に非難した。数日前にオビエドのキャプテンであるダニ・カルボが「カソルラの起用法が理解できない。41歳とはいえ彼がチームで一番の選手なのだから、もっとリーグ戦でプレーするべきだった」と公に監督の起用法へ苦言を呈していた背景がある。これを受けてアルマダ監督が今回ダニ・カルボをスタメンから外したことについて、フラデ氏は「自身の権力を誇示するための行動」だと指摘している。
さらにカソルラをベンチに置いたことについて「許しがたい無神経さであり、オビエドをセグンダで指揮し続ける資格はない。カソルラからベルナベウでキャプテンマークを巻いて先発する機会を奪ったのは非常に醜い行為だ」と断じている。アルマダ監督は就任当初からカソルラを戦力としてカウントしていないような態度をとっていたとも指摘されている。
(via ElDesmarque)
フェデ・ビニャスの退団宣言と今後の展望
オビエドのストライカー、ウルグアイ代表のフェデ・ビニャスは、このシーズン限りでの退団を明確にした。メディアのインタビューに応じたビニャスは、クラブを運営するパチューカ・グループの今季のマネジメントについて問われ、次のように振り返っている。
『サッカーは白から黒へ、あるいはその逆へと一瞬で変わるものだ。グループは多くの良いことをしてきたが、今シーズンは間違えてしまった。それは我々選手も同じで、誰もが間違いを犯す。もし我々が失敗せず、水晶玉を持っていたら...。グループは多くのことで正解を出したが、他のことでは間違えた。これは彼らにとっても一つの学びになるだろう』
そして自身の去就については、はっきりとサイクルが終わったことを宣言した。
『もっと成長し続けたいし、別の目標のために戦うクラブへとステップアップしたい。ここで私のサイクルは終わった。このクラブや人々のことはとても気に入ったが、私は自分の夢を追いかけたいし、毎日成長したいと思っている。スペインに残りたい気持ちはあるが、夏に舞い込んでくるオファーを聞くことにはオープンだ。今の私の夢は、このLALIGA EA Sportsを良い形で終えた後、ワールドカップに出場し、ウルグアイ代表でのポジション争いに加わることだ』
この日の試合でもビニャスは最前線で孤軍奮闘していたが、試合終盤の86分に膝を捻るような仕草を見せてピッチに倒れ込み、スタッフの治療を受ける場面があった。幸いプレーには復帰している。
(via ElDesmarque)
ニコ・フォンセカの試合後コメント
中盤でプレーしたウルグアイ人MFニコ・フォンセカは、敗戦後も誇りを失わずにメディアに対応した。
『いくつかの時間帯でしっかりと競い合うことができたことには幸福感を感じている。レアル・マドリードが世界最高のチームではないとしても、トップ3には入るチームだ。そうした相手と競い合い、威厳を持ってプレーできたことに満足している。これから先、どうなるか見ていくことになる』
フォンセカはこの日、守備面でやや緩さを見せる場面もあったものの、マドリードの猛攻に耐えながら中盤でハードワークをこなした。
(via ElDesmarque / Mundo Deportivo)
アルマダ監督の去就と元所属選手への賛辞
試合前、ギジェルモ・アルマダ監督は自身の今後の去就について問われ、来季のセグンダ・ディビシオンでも指揮を執る予定であることを示唆していた。
『我々はクラブからこのまま続けるように言われている。マドリードでは我々が持っている最高のものを出し切り、その後の試合でどうなるか見ていく』
また、今年1月の移籍市場でクラブを去ったベネズエラ代表FWサロモン・ロンドンについても言及し、最大の賛辞を送っている。
『サロモンは我々と共にいた時、本当にファンタスティックな選手だった。メキシコ選手権で得点王になり、CONCACAFでも得点王、私たちが決勝を戦ったインターコンチネンタルでも得点王になった。我々と共にスペクタクルなパフォーマンスを発揮し、素晴らしい献身性を見せ、多大な貢献をしてくれた。我々が優勝したそれら全てのトーナメントにおいて、彼は根本的な役割を果たした。何度でも言うが、彼は得点王だったからだ。だからこそ、我々は彼のパフォーマンスと、彼が私たちの指揮下にあった時に常に与えてくれた人間的なサポートに対して、非常に感謝している』
(via Estadio Deportivo / ElDesmarque)
選手個別評価とチームスタッツ
この試合のオビエドのチームスタッツは、ボール支配率35%、総シュート数9本(枠内1本)、コーナーキック5本、ファウル14回、イエローカード0枚、レッドカード0枚という記録だった。(前半のみの支配率はオビエド38%)
各メディアの採点などに基づくオビエドの選手評価は以下の通り。
アーロン・エスカンデル(7点):オビエドで最高の選手の一人。マスタントゥオノやビニシウス、カレラスの決定機を防ぐファインセーブを見せた。
ナチョ・ビダル(6点):守備は堅実で攻撃でも見せ場を作ったが、同点の絶好機を二度外した。
エリック・バイリー(6.5点):ベリンガムのゴールまではマドリードの攻撃をよくブロックし、良いレベルを見せた。
ダビド・コスタス(5点):ゴンサロやビニシウスをマークしていたが、守備の重要局面でやや脆さを見せた。
ラヒム・アルハサン(4点):攻守ともに存在感が希薄だった。
ニコ・フォンセカ(5.5点):インテンシティは高かったが守備のタスクでやや甘さがあった。
サンティアゴ・コロンバット(6点):中盤でよく耐え、強度はあったが技術的なミスが多かった。
イリアス・シャイラ(4点):失点につながるボールロストを犯し、攻撃面でも見せ場を作れず。
アルベルト・レイナ(6.5点):オビエドの攻撃陣で最高の選手。多くのチャンスメイクを行った。
チアゴ・フェルナンデス(6点):攻撃エリアで非常にアクティブに動き、ドリブル突破を幾度も成功させた。
フェデ・ビニャス(5点):いつも通り戦う姿勢を見せたが、決定機には恵まれなかった。
サンティ・カソルラ(5点):ベルナベウから拍手を受けたが、プレー面での影響力は限定的。
ハイセム・ハッサン(4点):スピードを活かそうとしたがマドリード守備陣に完全に封じられた。終盤に惜しいシュートはあった。
ルカス・アヒハド、パブロ・アグディンは出場時間が短く評価なし。
(via ElDesmarque / Mundo Deportivo / Estadio Deportivo)
オビエドサポーターの熱狂とマドリード遠征の様子
すでに降格が決まっているにもかかわらず、オビエドのサポーターたちは愛するチームを見捨てることはなかった。木曜日の夜という難しい日程でありながら、約2000人のオビエディスタ(オビエドサポーター)がサンティアゴ・ベルナベウのアウェイスタンドを青く染め上げた。
オビエドのペーニャ協会(Aparo)はアストゥリアスからマドリードまで6台の満員バスを手配。マドリード在住のアストゥリアス出身者も多数合流し、昼頃からスタジアム周辺のバルは青一色となった。Aparoが集合場所に指定したアイリッシュパブでは、ビールを共有しながら「最近のマドリードの混乱した雰囲気を見れば、今日は勝てる」と熱く語り合うファンの姿があった。
試合中、マドリードの応援団が静まり返る中、オビエドのサポーターは90分間絶え間なくチャントを歌い続けた。特にセグンダ・ディビシオン時代によく歌われていた「私が知っているのは、我々がプリメーラに戻るということだけだ(Yo solo sé, que a Primera vamos a volver)」というチャントを響かせ、未来への希望を示していた。マーティン・ペラエス会長とマノロ・パレデス副会長もスタンドからこのファンの熱量を見守っていた。
(via SPORT)
負傷者・欠場者情報と今後の試合日程
レアル・マドリード戦では、負傷によりデンドンケル、ブランドン、エジャリアが欠場となった。また、前節のヘタフェ戦で退場処分を受けたシボとハビ・ロペスは出場停止のためメンバーから外れていた。
プリメーラ・ディビシオンでの戦いも残り2試合となっている。次節はホームのカルロス・タルティエレに、現在残留争い真っ只中のアラベスを迎える。そしてシーズン最終戦は、アウェイのソン・モイシュで、同じく降格の危機に瀕しているマジョルカと対戦する。これらの試合はオビエドにとって名誉を懸けた戦いとなる。
(via ElDesmarque / Estadio Deportivo)
【本日の総括】
レアル・マドリードに0-2で敗れたものの、すでに降格が決まっているオビエドはベルナベウで意地を見せた。カソルラへの感動的なオベーション、ビニャスの退団宣言、そしてアルマダ監督の采配への批判など、ピッチ内外で様々な話題が渦巻いている。熱狂的なサポーターの支えを受け、残り2試合をどう戦い抜くかが注目される。






