カンファレンスリーグ決勝 夢破れるもファンとの絆は永遠に

ラージョ・バジェカーノはクラブ創設102年の歴史で初めてとなるヨーロッパの舞台の決勝戦、カンファレンスリーグ決勝でイングランドのクリスタル・パレスと対戦しました。ドイツのライプツィヒ・アリーナで行われた一戦は、接戦の末にジャン=フィリップ・マテタのゴールにより0-1で敗北を喫しました。ラ・リーガを8位(7位ヘタフェとは1ポイント差)で終えていたチームにとって、欧州初タイトル獲得は惜しくも手のひらからこぼれ落ちる結果となりました。MFイシ・パラソンは相手MFアダム・ウォートンについて『彼らはウォートンのようにボールを素早く動かし、ラインを突破する選手を持っていた。彼らにプレッシャーをかけるのは非常に難しかった』と決勝での苦戦を振り返っています。 (via MARCA)

大会ベストイレブンにラージョから3選手が選出

準優勝という素晴らしい結果を残したラージョからは、UEFAのテクニカルオブザーバーグループが選出するカンファレンスリーグの大会ベストイレブンに3名が名を連ねました。選出されたのは、DFアンドレイ・ラティウ、DFフロリアン・ルジューヌ、MFイシ・パラソンの3選手です。 (via Mundo Deportivo)

ファンからの熱烈な出迎えと感動の横断幕

試合終了を告げるホイッスルが鳴ると、ピッチ内外で涙が溢れ、選手たちは茫然自失となりましたが、ファンはチームに真の教訓を与えました。選手たちがスタンドに挨拶に向かうと『敗北の中でも、あなたと共にいること以上の勝利を知らない』という感動的な横断幕が掲げられました。ライプツィヒのホテルに戻った選手たちを何百人ものファンが発煙筒やマフラー、旗で出迎え、『ラージョは決して諦めない!』『お前たちを誇りに思う!』『武器を持て!』といったチャントで労いました。イシ・パラソンはサインに応じ、マドリードのバラハス空港T2でも数十人のファンが出迎え、イニゴ・ペレス監督には『イニゴ、イニゴ、イニゴ』とチャントが送られました。また、マドリードのバジェカスでは広場にスクリーンが設置されて多くのファンが観戦し、試合後にはアサンブレアの泉で準優勝を祝うファンの姿もありました。 (via ElDesmarque)

イニゴ・ペレス監督の去就と首脳陣のコメント

今季限りでの退任が確実視されているイニゴ・ペレス監督の去就が注目されています。ビジャレアルCFへの就任が濃厚と報じられており、ラウール・マルティン・プレサ会長は試合後『来季誰がチームを指揮するのかは分からない。シメオネのようなプロジェクトになれば良かったのだが』と退任を示唆しました。ダビド・コベーニョSDは『近いうちにニュースがあるだろう。イニゴがいてもいなくてもクラブは進み続けなければならない。ベースは残る』と語り、後任については『どうなるか明確になるまで何も言わない』とコメントしています。

イニゴ・ペレス監督自身は空港でファンからの歓声に対し『ただただ感謝しかない。この愛情は身に余るもので、大げさだと思う。こうしたことが過ぎ去った時にこそ感謝できるものだ』と発言。決勝については『バジェカスで2、3日、あるいは1週間のお祝いをプレゼントできなかったことへの怒りを感じている。しかし、すべては少しずつ和らぎ、我々がやってきた2年半、そしてジローナでの昇格からの5年間を見つめ直し、それにふさわしい深みを与えることができるだろう』『ファンが泣いているのを見るのは心が張り裂ける思いだ』と悔しさを滲ませました。 (via Mundo Deportivo)

キャプテン、オスカル・トレホが涙の退団

ラージョで10シーズンを過ごし、334試合に出場、3度の昇格やコパ・デル・レイ準決勝進出、セグンダ優勝などを経験したキャプテンのオスカル・トレホが退団を発表しました。クラブに残ることを希望していましたが、オファーは提示されなかった事実が明らかになっています。トレホはSNSで『10年を経て、私の人生の非常に重要なステージを閉じる時が来た。今日、カンファレンスリーグ決勝で敗れた痛みは存在する。この道のりを別の形で終えることを夢見ていたからだ。しかしスポーツも人生も、敗北から立ち上がることを教えてくれる。思い出と学び、そして私の道に印を残した人々で胸をいっぱいにしながら去る。ここで私は、努力は決して妥協するものではないこと、夢は想像した形で叶わなくても、常に価値があることを学んだ』と綴りました。動画には「私はあなたのために戻ってくる」という歌詞の曲が添えられ、スポルティング・ヒホンへの移籍が有力視されています。ウナイ・ロペスやパチャ・エスピノ、グンバウ、アルバロ、バジウ、カルロス・マルティンらチームメイトからも惜別のコメントが寄せられました。ファンからは『フランチ(斜め帯)を着てくれてありがとう。クラブを感じてくれてありがとう。私たちは負けたかもしれないが、このクラブであなたと一緒に勝ったんだ』と感謝の言葉が贈られています。 (via MARCA)

大規模なスカッド刷新:契約満了とローン終了選手

来シーズンに向けて、ラージョは大規模なスカッドの刷新を余儀なくされます。トレホに加え、ウナイ・ロペス、パチャ・エスピノ、アブドゥル・ムミン、ルイス・フェリペの4選手が6月30日で契約満了となります。さらに、ローン移籍で加入していたカルロス・マルティン(アトレティコ・マドリードへ)、イリアス・アコマシュ(ビジャレアルへ)、ジェラール・グンバウ(グラナダへ)、ジョシュア・フェルトルードらがそれぞれの所属元へ戻る予定となっています。一方で、ノーベル・メンディについては、ラージョ・バジェカーノが買い取りオプションを行使し、完全移籍で獲得することが確実となっています。 (via Estadio Deportivo)

パチャ・エスピノのコメントと去就の不透明さ

契約満了を迎えるパチャ・エスピノは空港で取材に応じ、『落ち込んでいるが落ち着いている。勝つために全てを出したが、できなかった。まだ痛む。非常に複雑だが、時間が経てば思い出し、私たちが成し遂げたことを誇りに思うだろう。とても美しいことだったからね。ファンは信じられないほど素晴らしい。昨日の出来事はファンタスティックで、素晴らしいものだった。カンファレンスリーグ全体を通してずっとそうだった。達成できなかったのが残念だ』とコメントしました。自身の去就については『全く分からない。全てが終わるまで話さないと言っていた。終わったばかりだから、ゆっくり行こう』と明言を避けています。 (via Mundo Deportivo)

移籍市場の噂:複数選手にオファーの可能性

多くの退団選手が出る中で、現在所属している選手たちにも他クラブからの関心が寄せられています。特に、アンドレイ・ラティウ、ホルヘ・デ・フルートス、ペップ・チャバリアといった選手たちには、近いうちにクラブのオフィスに獲得オファーが届くことが確実視されています。 (via Mundo Deportivo)

バジェカスでの小ネタ:地下鉄で即席フリーキック

バジェカスがサッカー熱に包まれる中、マドリードの地下鉄で即席のゴールを作り、フリーキックを蹴ってクリスティアーノ・ロナウドの「Siuh」パフォーマンスをする男性の動画が拡散しました。その後、警備員から逃げて走っていく様子がSNSで話題となり、ファンからは「カンファレンス決勝まで行ったんだからサッカーを楽しませてやれ」とユーモアを持って受け止められています。 (via MARCA)

フェリペ・ミニャンブレスがラージョ時代を回顧

CDテネリフェの会長を務めるフェリペ・ミニャンブレスが自身の現在の状況を語る中で、『ラージョ・バジェカーノにいた時にこのように待機する状況に直面したことがあり、現在もそのような状態だ』と過去のラージョでの経験に言及しています。 (via SPORT)

【本日の総括】

カンファレンスリーグ決勝で惜しくも敗れたラージョ・バジェカーノですが、ファンとの絆の深さが世界中に感動を与えました。イニゴ・ペレス監督やキャプテンのトレホ、そして多くの主力選手が退団を迎える中で、クラブは大きなサイクルの終わりと、新たなプロジェクトの始まりという過渡期に直面しています。