カンテラーノの躍動と18歳フランコ・マスタントゥオーノの涙

アルベロア政権の数少ない功績は、カンテラ出身の若手選手たちを積極的に起用したことでした。就任会見での公約通り、ティアゴ・ピタルチをレギュラーに定着させ、マヌエル・アンヘル(リーガ4試合、CL2試合出場)、ダビド・ヒメネス(バレンシア戦で先発)、ホルヘ・セステロ、セサル・パラシオス(6試合出場)、ダニエル・メソネロ、アルバロ・レイバらに出場機会を与えました。特にゴンサロ・ガルシアはこのアスレティック戦での先制点を含め、今季トップチームで8ゴールを記録する飛躍の年となりました。また、カルバハルと代わって82分にピッチに入ったマヌ・セラーノは、これが嬉しいトップチームデビュー戦となりました。

一方で、約5000万ユーロという巨額の移籍金でリーベル・プレートから加入した18歳のアルゼンチン人MF、フランコ・マスタントゥオーノにとっては試練のシーズンとなりました。アルベロア政権の序盤こそ先発の機会を得ていましたが、ボールコントロールに苦しみ、徐々に序列を下げていきました。この最終戦でも存在感を示すことができず、来季は他クラブへのレンタル移籍も噂されています。しかし、彼はチームメイトから愛されており、カルバハルの退団の際には、カルバハルの特別なシャツを身に纏い、サイドラインから大粒の涙を流して感情を露わにしていました。 (via MARCA)

キリアン・ムバッペの2年連続ピチーチ獲得とアルベロアとの和解

キリアン・ムバッペは、度重なる怪我やピッチ外での論争(負傷離脱中にパートナーとイタリアのサルデーニャ島へ旅行したことなど)により、マドリディスタから厳しい批判を浴びていました。この最終戦でも、試合序盤は彼がボールを持つたびにベルナベウの観客からブーイングが飛び交うという異様な雰囲気に包まれていました。

しかし、ビニシウス不在によって本来の得意な左サイドでプレーできたムバッペは、後半に見事なシュートを決め、ファンを黙らせました。このゴールにより、彼は今季のリーグ戦ゴール数を25に伸ばし、マジョルカのヴェダト・ムリキ(23ゴール)を抑えて、ラ・リーガ2年連続となるピチーチ賞(得点王)のタイトルを獲得しました。(なお、ヨーロッパ・ゴールデンシューはハリー・ケインが獲得しています)。

そしてゴール直後、ムバッペは真っ直ぐベンチへと向かい、激しく対立していると報じられていたアルベロア監督と抱擁を交わしました。この歩み寄りにより、メディアを騒がせていた両者の冷戦状態は、最後に平和的な形で幕を閉じました。 (via ElDesmarque)