インテルが仕掛ける交渉期限と若き大器イシアカ・カマテ獲得の裏舞台

エスパニョールは、インテル・ミランに所属する22歳のフランス人アタッカー、イシアカ・カマテの獲得に向けて交渉を再開しました。1週間前には合意間近と見られていたこの取引は、エスパニョール側が最終調整のために数日間の猶予を求めたことで、正式な最終契約への移行が遅れています。しかし、インテル側は他クラブからの具体的なオファーも多数抱えているため、エスパニョールに無制限の猶予を与えるつもりはありません。当初話し合われていた条件は、移籍金約300万ユーロ、さらにインテルが将来の売却益の50%を保持するという内容でした。インテルはカマテと2029年6月までの長期契約(さらに1年の延長オプション付き)を結んでおり、妥協した条件で売却を急ぐ必要がないため、非常に有利な交渉立場にあります。

2004年8月2日にフランスのAulnay-sous-Boisで生まれたカマテは、コートジボワールにルーツを持つ左利きの選手で、1.86メートルの恵まれた体格を誇ります。FC Montfermeilで育ち、16歳でインテルのカンテラに加入しました。彼の魅力はその圧倒的なポリバレント性にあり、右ウイング、インサイドハーフ、セントラルミッドフィールダー、あるいはウイングバックとしても機能します。小柄なウインガーのようにタッチライン際に張るタイプではなく、豊かなフィジカルと推進力、広いストライドを活かして、サイドから中央スペースへ進入していく現代的なプレースタイルが特徴です。昨季はセリエCのインテルU-23(カンテラ)で公式戦33試合に出場し、5ゴール3アシストを記録。コッパ・セリエCでも1ゴール1アシストを挙げました。過去にはポルトガルのAVSやイタリア・セリエBのモデナへの期限付き移籍を経験しており、2026年2月4日に行われたコッパ・イタリア準々決勝のトリノ戦では、クリスティアン・キヴ監督によって右ウイングバックとして先発起用され、アンジュ=ヨアン・ボニーのゴールをアシストして2-1の勝利に貢献しました。

マノロ・ゴンサレス監督は、戦術やシステムを柔軟に変更するためのコマとしてカマテを熱望しています。彼が加入すれば、右サイドの攻撃力向上だけでなく、オマル・エル・ヒラリを一列上げて攻撃的に戦いたい局面での守備の選択肢にもなり得ます。現在、インテルはエスパニョールからの最終オファーを待つ一方で、支払い条件や将来の取り分など、より好条件を提示する他の買い手との交渉も進めており、カマテの去就はエスパニョール側の決断スピードにかかっています。(via Estadio Deportivo)

2600万ユーロのメガ売却が誘発する右サイドバック、ルベン・サニェスのPAOK移籍

右サイドバックのルベン・サニェス(25歳)は、急転直下で放出候補として市場に立たされています。当初、夏の始まりにはエスパニョールで今季の重要な戦力として数えられる旨を伝えられていましたが、イングランドへのミニツアーのタイミングで方針が変わり、約2週間前に移籍リストに入れられました。その後、バーンリー戦やミドルズブラ戦では出場機会を与えられず、その翌週のコヴェントリー遠征には帯同すら認められませんでした。背番号2を維持しているものの、開幕のレバンテ戦でも招集外となり、昨季終盤に主力として最終盤の5試合中4試合で先発し、18試合未勝利という泥沼の不調を断ち切るアスレティック・ビルバオ戦(2-0)の勝利に大貢献した姿からは想像もつかない孤立状態に陥っています。

この状況下で、ギリシャのPAOKサロニカが獲得に名乗りを上げました。PAOKからの最初の提示額である400,000ユーロは、100万ユーロを要求するエスパニョールによって一蹴されましたが、この移籍交渉は一気に加速する可能性を秘めています。なぜなら、PAOKはクラブ史上最高額となる2600万ユーロで、有望株のギアンニス・コンスタンテリアス(23歳)をボルシア・ドルトムントへ売却し、莫大な資金を得たばかりだからです。PAOKの指揮官アレッシオ・リッシ氏は、欧州コンペティションの舞台(先日アンデルレヒトに敗れてヨーロッパリーグ予選3回戦で敗退したものの、現在はカンファレンスリーグ本戦出場をかけたプレーオフに臨んでいる)での戦力補強としてサニェスの獲得を強く熱望しており、選手自身も欧州の舞台でプレーできるこのオファーに強く魅了されています。2027年6月まで契約を残す生え抜きのサニェスの去就は、両クラブの金額差が縮まり次第、数時間以内に決着する見通しです。(via Mundo Deportivo)

移籍市場最終盤におけるモンチ・スポーツディレクターの超極秘補強計画とブライアン・サラゴサ争奪戦

9月1日の移籍期限まで残り2週間を切り、エスパニョールはチーム編成を完成させるための最終スパートをかけています。敏腕スポーツディレクターのモンチ氏は、電撃的に獲得を決めたウナイ・ヌニェスやドルクシッチの例のように、水面下で極秘かつ超高速で交渉をまとめるスタイルを得意としており、この残り少ない期間で最低でも2人の新戦力を迎え入れる構えです。補強対象としているのは、放出リストに入ったルベン・サニェスの穴を埋めてオマル・エル・ヒラリと競合できる右サイドバック、および攻撃に違いを作れるウインガーです。

そのウイング候補として、バイエルン・ミュンヘンから今季の構想外を通告されているブライアン・サラゴサの名前が挙がっています。サラゴサは現在マラガで去就の決定を待っている状態です。エスパニョールの関心は極めて本物ですが、この交渉は一筋縄ではいきません。セビージャ、デポルティーボ、アラベス、さらには古巣のマラガといった有力クラブがこぞってレンタル移籍での獲得を打診しており、非常に激しい争奪戦が繰り広げられています。さらに、300万ユーロに近い彼の高い年俸負担も、エスパニョールにとって大きな障壁となっています。(via Mundo Deportivo)

開幕レバンテ戦の3対0大勝劇と指揮官の予言を証明したロベルトのキラーな活躍

エスパニョールは、RCDEスタジアムで行われたレバンテとのリーグ開幕戦で、完璧な3-0の快勝を収めて素晴らしいスタートを切りました。これは昨シーズンにホームで苦しみ続けたファンにとって、まさに最高のプレゼントとなりました。ホームでの3得点以上の大勝は、なんと2019年5月以来の快挙であり、試合後には新プロジェクトへの期待を込めてスタンドとピッチの間で素晴らしい一体感が生まれました。

この大勝の立役者となったのは、夏の補強組であるロベルト・フェルナンデスです。キケ・ガルシアとプアードという前線の主力を秋まで怪我で欠く中、このコルドバ出身のストライカーは自らが真の9番であることを証明しました。マノロ・ゴンサレス監督が試合前の会見で『今年は大暴れしてくれるはずだ』と確固たる予言を残していましたが、ロベルトはそれをわずか数分で証明しました。前半5分、エキスポジトの正確なフリーキックからエリア内でボールを収め、右足のシュートを突き刺して先制点を奪いました。さらに前半40分には、キレのある動きでエリア内に進入したハビ・エルナンデスからの極上のクロスを押し込み、前半だけで貴重な2点目のゴールを記録しました。ハーフタイム直前にも、この試合で素晴らしいアピールを見せたヒノジョとの見事な連係からハットトリックに迫るシーンを作りました。

試合は後半もエスパニョールが終始コントロールし、レバンテに危険な場面をほとんど作らせませんでした。そして後半終盤、ドランがスタジアムを熱狂させる素晴らしい3点目を決め、自らお馴染みのアクロバティックな宙返りを披露して勝利を決定づけました。ディフェンス陣では、本来先発予定だったリアンドロ・カブレラ(レレ)が昨季から持ち越した出場停止処分のために直前で欠場(クラブの最終審判への控訴も実らず)となるトラブルに見舞われましたが、代役のリーデルがウナイ・ヌニェスと強固なコンビを組んで無失点に抑えました。また、今夏に復帰したヒノジョ、ハビ・エルナンデス、そして新加入のカラトラバが中盤の底で驚異的なクリエイティビティを発揮し、サポーターを魅了しました。マノロ・ゴンサレス監督は新加入のカラトラバのデビュー戦について『良いプレーを見せたが、さらに引き出せる部分はある』と語り、チームのさらなる進化に手応えを示しています。この結果、エスパニョールは暫定ながらアラベスと首位の座を分け合っています。(via Esport3 / via Mundo Deportivo)

【本日の総括】

開幕戦での完勝によって最高のスタートを切ったエスパニョールですが、移籍市場閉幕までの残り2週間で、モンチSDの下でカマテやサラゴサといった実力者の獲得オペレーション、そしてサニェスの放出交渉がどのように着地するのか、今後の動きに目が離せません。👀🔥