次期監督モウリーニョの動向と補強リスト
フロレンティーノ・ペレスが選挙で再選を果たした場合、次期監督としてジョゼ・モウリーニョが復帰することが確実視されている。すでに2年契約に加えてリーグ戦で最低1つのタイトルを獲得した場合の1年間の延長オプションで合意に達している。本来であれば今週中にベンフィカとの契約を解除して正式発表される予定だったが、予期せぬ選挙の招集により計画が狂ってしまった。
この遅れはレアル・マドリードにとって大きな経済的打撃となった。モウリーニョとベンフィカの契約には、競技終了後10日間のみ有効な700万ユーロの解除条項が含まれていたが、この期限が切れ、違約金は1400万ユーロに倍増してしまった。ベンフィカ側は9月の会長選挙の際に設定したこの条項について、1ユーロたりとも値引きする気はない。マドリー側も選手の譲渡などで移籍金を下げる交渉は行わず、違約金を全額支払う予定であり、これによりモウリーニョはサッカー界の監督の中で最も高額な移籍金で引き抜かれることになりそうだ。ベンフィカはすでにフラムのマルコ・シウバを新監督として迎える準備を進めている。
モウリーニョはすでにペレスに対して、来季に向けたチーム補強のレポートを提出している。彼は現在の前線の陣容(エムバペ、ヴィニシウス、ロドリゴ、ギュレル、ベリンガム、ブラヒム)は十分すぎると判断しており、課題は守備と中盤にあると分析し、以下の4つのポジションの補強を強く求めている。
1. センターバック:エデル・ミリトンが負傷中でダビド・アラバの退団が決まっているため、アントニオ・リュディガーの契約延長の動向次第で1人から2人の補強を要求している。現在起用可能なのはハイセンとラウル・アセンシオのみという危機的状況だ。
2. 両サイドバック:右サイドはカルバハルが退団し、アーノルドも控えに甘んじている状況を受け、モウリーニョはより守備的で経験豊富なディオゴ・ダロトを強く要求している。左サイドもフラン・ガルシアが退団する場合には補強が必要となる。
3. 守備的ミッドフィルダー:チュアメニとフェデ・バルベルデがロッカールームで和解したとはいえ、ピッチ上でのサポートが不足していると考え、チュアメニとポジションを争える守備的な選手を求めている。カマヴィンガとダニ・セバージョスについては放出を模索している。
4. 創造的なミッドフィルダー:トニ・クロースの後継者となるクリエイティブな能力を持つ選手。カルロ・アンチェロッティやシャビ・アロンソも求めていたが実現しなかったポジションである。また、ベンフィカでモウリーニョが信頼を寄せていたノルウェー人MFフレドリク・アウルスネスの名前も浮上している。
一方、対立候補のリケルメは監督人事について異なる見解を示している。『シャビ・アロンソを連れてきたのは正解で、解任したのは間違いだった。プロジェクトは3ヶ月では作れない。ロッカールームを管理する権限を彼に与えるべきだったのに、それがなかったことなどでマドリディスタは失望している』とフロントの対応を批判し、アルベロアの起用についても『アルベロアは実験であり、プロジェクトがないまま2年過ごしたマドリーは実験をしている場合ではない』と一刀両断した。
モウリーニョの復帰についてリケルメは、『私はモウリーニョ派でも反モウリーニョ派でもなくマドリディスタだ。彼は偉大な監督で多くの成功を収め、ロッカールームの管理に独特のスタイルを持っている。しかし、いまのクラブに必要なのは絆創膏のような短期プロジェクトではなく、中長期的なプロジェクトで方向性を完全に変えることだ。私が会長になれば評価するが、長期プロジェクトを作りたい。監督について話すのはまだ先だ』と明言を避けた。自身の好みとしてはユルゲン・クロップの名前を挙げ、『クロップは大好きだ。現在はレッドブルで働いているが、マドリーを指揮してほしいプロファイルのひとつだ。他にも好きな監督はいる』と語っている。
なお、スペイン代表のルイス・デ・ラ・フエンテ監督はモウリーニョの復帰の噂について、『クラブの決断を絶対的に尊重する。彼は偉大な監督であり、レアル・マドリードで非常に重要な歴史を持っている。とても良いアイデアだと思う』と好意的な見解を示している。
(via SPORT / AS / MARCA / ElDesmarque)