会長選挙の激化と両陣営の動き
レアル・マドリードで20年ぶりとなる会長選挙が正式に招集され、現職のフロレンティーノ・ペレスと、挑戦者のエンリケ・リケルメ(37歳・Grupo Cox創業者)による一騎打ちの構図が鮮明となった。選挙日は6月7日の日曜日が有力視されている。
両陣営の選挙本部は、サンティアゴ・ベルナベウの隣、ラファエル・サルガド通りに位置し、わずか100メートルしか離れていない距離で火花を散らしている。フロレンティーノ・ペレス陣営の拠点はレストラン「ホセ・ルイス」の隣にあり、『成し遂げるべき多くの歴史がまだある』というスローガンを掲げている。ペレスは立候補承認直後、ベルナベウの近くに自身の2つの任期(2000-2006、2009-現在)で獲得した7つのチャンピオンズリーグのタイトルを誇示する巨大な横断幕を設置した。水曜日の19時からは首都のホテルでメディアに向けた正式な立候補プレゼンテーションを予定している。
一方のリケルメ陣営は『遺産と未来』というスローガンを掲げて拠点をオープンした。リケルメはABC紙のインタビューなどで現体制を激しく批判している。彼は『レアル・マドリードが直面している最大のリスクは勝つか負けるかではなく、民営化だ。これが最後の選挙になるかもしれない。民営化への扉を開けば、1%でも100%でも、定款の変更を意味し、クラブのガバナンスが完全に変わってしまう』と警鐘を鳴らした。ソシオが1株10万ユーロを受け取るとの噂については否定しつつ、『もしソシオが民営化を望むならそれはそれで完璧だ。2つのプロジェクトで議論しよう』と公開討論を呼びかけた。
また、リケルメはベルナベウの改修工事についても厳しい評価を下している。『17億ユーロの改修後、座席はよりくっついて小さくなった。ソシオやシーズンチケット保持者のエリアは、バーもトイレも同じままで、飲み物とサンドイッチを買うために前半終了の10分前に外に出なければならない。これが17億ユーロの改修なのか?』とカルバハルのユニフォームを着て観戦した後に不満を爆発させた。これに対しペレスは、『最初の屋根の契約が6億、地下ピッチ収納システムが4億、そして装飾と座席が13億だった。ダメージを与えるために6億で始まって13億で終わったと悪意を持って言われている』と反論している。スタジアムはコンサートの停止や駐車場の法的問題、スカイバーの未解決問題などで潜在能力を十分に発揮できていないが、2026年1月のアンドレア・ボチェッリのコンサートからイベントが再開される見込みで、選挙翌日には教皇レオ14世のイベントがリハーサルとして予定されている。
リケルメはクラブの経営効率についても、『年間8千万ユーロの赤字を出しているが、VIP席の販売などの特別収入でカバーしている。100人以上が100万ユーロ以上を稼ぎ、レアル・マドリードTVはシェア0.2%なのに4500万ユーロの予算を持っている。コストを大幅に改善し、圧倒的に効率的になる可能性がある』と指摘した。さらにネグレイラ事件についても『2024年の総会で強いバルサが必要だと言われていたが、その時にはすでにネグレイラ事件のことは分かっていた。バルサがスーパーリーグのパートナーを辞めた時になって初めて、事件に興味を持ち始めた。バルセロナに何の処分も下されていないのは、私たちが最初からそれに反対する良い管理をしていなかったからだろう』と現体制の対応を非難した。
自身のプロジェクトについてリケルメは、『2人の国際的なスター選手と契約を済ませている』と明言し、数日内にスポーツディレクターの就任も発表すると予告した。また女子サッカーについても『ヨーロッパのトップを争っていないのはあり得ない』と強化を約束している。一部で囁かれたPSOEやペドロ・サンチェス首相との関係、イベルドロラ会長のイグナシオ・サンチェス・ガランの関与については完全に否定し、『この国でどの政党とも関係はない。攻撃される前に攻撃しろ、という意図から生まれた噂だろう。私には大物バックもいない』と一蹴した。彼が提出した保証金はスペインで営業ライセンスを持つアンドラ銀行(Andbank)のスペイン支店から得たものであることも明かした。
(via SPORT / Esport3 / MARCA)