カンテラと若手の動向

フロレンティーノ・ペレス会長の23年に及ぶ長期政権において、カンテラ(下部組織)の成果については厳しい評価が下されています。ワールドカップに臨むスペイン代表メンバー26人の中にレアル・マドリードの選手が1人も選ばれなかったのは歴史上初めての事態です。カルバハルが負傷離脱した際も、アルベロア監督はカンテラ出身者ではなくアーノルドを優先して起用するなど、育成組織の選手がトップチームに定着できない現状が浮き彫りになっています。

一方で、他クラブで活躍する若手を買い戻す計画も浮上しています。ペレス陣営の選挙キャンペーンビデオでは、カルバハルやナチョ、ルーカス・バスケスらに交じってニコ・パスの姿が紹介されました。アルゼンチン代表としても定着し、来季チャンピオンズリーグに出場するイタリアのコモで大活躍を見せた彼に対し、マドリーが保持している900万ユーロの買い戻しオプションを行使する可能性が強く示唆されています。パスはライン間で動き、前線を結びつける攻撃的ミッドフィルダーであり、パスやターンからの展開力に優れています。新監督候補とされるモウリーニョの戦術にも完璧にフィットすると評価されていますが、スター選手がひしめく中で出場時間をどう確保するかが課題となります。

また、カンテラ入りを逃した逸材の話題もあります。ジローナのU-14でリーグ優勝に貢献し、今季11ゴールを挙げるなどヨーロッパで最も有望な2012年生まれの6番と評されるエンソ・ペレス(14歳)に対し、レアル・マドリードはバルデベバスへ来るよう熱心に誘い、マンチェスター・シティやアトレティコ・マドリードも獲得に動いていました。しかし、選手本人と家族の決断により、彼は幼少期を過ごした愛着のあるバルセロナへの復帰を選びました。(via MARCA, SPORT)