エムバペ中国騒動の舞台裏:ミーム原作者の独白と専門家が明かす謝罪の壁
キリアン・エムバペが毛沢東のコラージュ画像(ディープフェイク動画)に言及したことで発展した中国との外交・経済的摩擦において、新たな動きがありました。騒動のきっかけとなった動画を2023年夏に作成したフランス人クリエイター『frenchaicovers』ことユネス・ケリフィ氏がインタビューに応じ、自身の心境を吐露しました。ケリフィ氏は『朝起きてニュースを見て、自分が外交問題を引き起こしたと知ってパニックになった』『もしエムバペ側から訴訟を起こされたら、僕の財産なんて一瞬で吹き飛んで破産してしまう!』『まさか友人と笑うための動画がフランスの「レキップ」紙の表紙にまでなるとは思わなかった。思わず4部買いに走ったよ』と当時の驚きを語り、事の重大さにフランス大使館へ相談すべきか本気で悩んだことを明かしました。悪意はなかったとしつつも、『キリアン・エムバペには本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだ』と謝罪の意を示しています。📲🇫🇷
一方、キリアン・エムバペがフランス語・中国語・英語の3言語で公式謝罪文を発表し、レアル・マドリードもクラブとして公式声明を出したものの、中国側での反発は収まっていません。マドリード・コンプルテンセ大学の東アジア研究者ルオ・ホイリン教授は、この問題の根深さを解説しています。ルオ教授によると、中国では2018年5月から「英雄・烈士保護法」が施行されており、国家の創始者や歴史的英雄の尊厳を損なう行為に対しては法的な処罰や強い社会的反発が伴う文化・法的下地が存在します。そのため、単に「独裁者」という言葉で揶揄したことやコラージュ動画を「面白い冗談」として扱った姿勢自体が、重大な一線を越えたと捉えられているのです。⚠️🇨🇳
東アジアの歴史や伝統的価値観において、公の場での反省には強い「誠意」の提示が求められます。中国外務省の郭業洲(グオ・ジアクアン)報道官は謝罪を受け止める姿勢を見せたものの、国営放送CCTVでのラ・リーガ放映再開の目途は立っておらず、東鵬飲料(Dongpeng)、蒙牛乳業(Mengniu)、妙可藍多(Milkground)といった中国大手企業とのスポンサー契約解除の動きも継続しています。ルオ教授は『謝罪の姿勢を見せたことは一歩だが、相手側にどれだけ傷つけたかを心から理解しているという誠意がもっと伝わらなければ関係修復は難しい』と指摘し、レアル・マドリードとキリアン・エムバペが今後いかに文化の違いを理解し、真摯な対話と修復作業を重ねていけるかが焦点となっています。🌏🤝 (via MARCA / SPORT)