クラブ財政を劇的に改善させたデコSDの手腕!トレス、ファティ、マルケス売却とアラウホ、ラッシュフォードのサラリー削減

バルサが今夏これほどスムーズに登録制限を解除できた背景には、スポーツディレクターのデコ氏が水面下で敢行した、極めて徹底的でインテリジェンスな「余剰戦力の整理とサラリー削減オペレーション」が存在します。

クラブの金庫を最も潤わせたのは、パリ・サンジェルマン(PSG)へ移籍金4850万ユーロ(実質約5000万ユーロ規模)で完全移籍したフェラン・トレスの放出です。これにより、トレスのこれまでの大きな残存償却費、および高いサラリーの全額カット(約4000万ユーロ相当のサラリーキャップ余白)に成功しました。

さらに、年俸1200万ユーロ(総額12M€)という巨額のサラリーを受け取っていたアンス・ファティをフランスの名門モナコへ移籍金1100万ユーロで売却。

中盤のカンテラ出身の若きタレント、トミー・マルケスをポルトガルのSCブラガへ1100万ユーロで完全移籍させました。

また、リバプールへ期限付き移籍(レンタル)したウルグアイ代表DFロナルド・アラウホの巨額の年俸(約1200万ユーロ)を100パーセント削減。

マンチェスター・ユナイテッドからのレンタル期間を満了して退団したマークス・ラッシュフォード(昨季1000万ユーロ以上のサラリー)の給与スペースも完全に浮きました。

アヤックスへとローン移籍したマルク・アンデ・テア・シュテーゲンについては、アヤックス側がサラリーのわずか「10パーセント」を負担する形(残る90%はバルサ側のシェア、または削減合意)となっていますが、これらすべてのダイナミックな人員整理と、新装されるSpotifyキャンプ・ノウでの今後のさらなる入場料収入の見通しが、バルサの財政をかつてないほどクリーンなものへと再生させました。 (via SPORT / Mundo Deportivo)

カスティージャからブラガへの完全移籍!1100万ユーロで旅立つトミー・マルケスの涙の別れと買い戻し条項

ラ・マシアの生え抜きとして9歳の「ベンハミンB」加入以来、実に10年間のすべてをバルサのために捧げてきた19歳のミッドフィルダー、トミー・マルケス(Tommy Marqués)のSCブラガへの完全移籍が公式に決定しました。

移籍金は「固定1100万ユーロ(11M€)」、そして将来的にマルケスがブラガから別のクラブへ転売された際に発生する移籍金の「20パーセント」が直接バルサに支払われる権利をキープ。さらに、デコSDは彼の将来の爆発的な飛躍を想定し、2027年以降に彼をバルセロナへ連れ戻すことができる「6000万ユーロ(約60M€)の買い戻し条項」を契約書に完璧に織り込むことに成功しました。

マルケスは自身のSNSにおいて、以下のようにエモーショナルな日本語訳の言葉を綴り、涙の別れを告げました。

『正直に言って、この愛するクラブを去ることは胸が張り裂けるほどに苦しい。しかし、この数日間に起きたチーム内での扱い、そしてこのような唐突な形でクラブを追い出されることになるとは、自分の人生を捧げたクラブの去り際として全く想像していませんでした。しかし、これまでに私を指導してくれたすべてのコーチ、メディカルスタッフ、親愛なるチームメイト、そして信じてくれた家族への感謝は尽きません。どのような道を進むことになっても、この青赤のユニフォームへの愛は私の心の中で不滅であり、これからもここが私の最高の家です』。 (via SPORT / ElDesmarque)

マルク・カサドとエクトル・フォルトの去就!カサドの欧州残留希望とフォルトがドルトムント移籍を熱望する理由

移籍市場の最終盤、チーム登録枠「25名」を整理するため、カンテラ出身の二人の若き実力派プレイヤーが退団の瀬戸際に立たされています。

一人目は22歳のミッドフィルダー、マルク・カサド(Marc Casadó)です。カサドはこれまでにファーストチームで公式戦75試合に出場し、スペイン代表A代表としても2キャップを保持する実力者ですが、中盤のタレント過多に伴い、新星アンソニー・ゴードンに自身の背番号「17番」を剥奪される冷遇を受けました。サウジアラビアのアル・ヒラルやアル・アハリが、バルサ側の評価額である「4000万ユーロ(40M€)」の満額を一括で支払う意向を示していますが、カサド本人はサウジ移籍を完全に拒否。ACミラン、SLベンフィカ、ノッティンガム・フォレスト、およびトルコのクラブといった欧州一線級のプロジェクトでのプレーを希望しており、デコSDは「3000万ユーロ(30M€)以上」のキャッシュを得られる完全移籍での合意を目指して交渉を進めています。

二人目は、プレシーズンで高いパフォーマンスを見せながらもフリック監督の構想外となった右サイドバック、エクトル・フォルト(Héctor Fort、昨季はElcheにローン移籍)です。フォルトに対しては、ローマやレアル・ソシエダ、エヴァートン、フルハム、インテルといった数多くのクラブから魅力的なオファーが殺到しましたが、彼本人の決意は『私はドイツのボルシア・ドルトムントでのみプレーする。それ以外のオファーには一切耳を傾けない』と極めて頑なです。

現在、バルサとドルトムントは彼の売却価格「1500万ユーロ(約15M€、市場価値1200万ユーロ)」をベースとして交渉を継続中。ドルトムント側の18歳のセンターバック、ルカ・レッジャーニのインテル・ミランへの完全移籍が週明けにも成立する見込みであり、その移籍がトリガーとなってフォルトのドルトムント行きが一気に公式発表される段取りとなっています。 (via SPORT / Estadio Deportivo)