エルチェCF 対 FCバルセロナ
試合サマリーと得点経過
試合概要
- 日時: 2026年8月23日 21:30キックオフ(ラ・リーガ第2節)
- スタジアム: エスタディオ・マルティネス・バレロ(エルチェ)
- スコア: エルチェCF 0 - 5 FCバルセロナ
- 得点者:
- 14分: ハフィーニャ(FCバルセロナ)※PK
- 45+1分: カリム・アデイェミ(FCバルセロナ)
- 67分: ハフィーニャ(FCバルセロナ)
- 70分: フェルミン・ロペス(FCバルセロナ)
- 80分: フェルミン・ロペス(FCバルセロナ)
気温30度を超える猛暑のエスタディオ・マルティネス・バレロで行われた一戦は、昨季王者FCバルセロナが圧倒的な決定力と電光石火のカウンターを披露し、エルチェCFを5-0で打ち破る大勝を飾りました。
試合序盤、マルティン・アンセルミ監督率いるエルチェCFは自慢のポゼッションサッカーで積極的なビルドアップを試み、バルセロナに対してアグレシッブに圧力を掛けました。しかし、バルセロナは相手のミスを逃さず、瞬く間に試合の主導権を握ります。
【各得点シーンの詳細】
- 1点目(14分:ハフィーニャ)起点となったのは自陣深くでの高い位置のプレッシングでした。右サイドバックとして先発に抜擢されたシャビ・エスパルトがエルチェCFのビルドアップの乱れを見逃さずにボールを奪取。中央のフェルミン・ロペスへ素早く繋ぐと、フェルミン・ロペスはエリア内のハフィーニャへスルーパスを送ります。ペナルティエリア内でボールを受けたハフィーニャが鋭いキックフェイントでビクトル・チュストを交わした際、脚を掛けられて倒されPKを獲得。自らキッカーを務めたハフィーニャが左足で冷静に相手GKマティアス・ディトゥーロの逆をつき、ゴール左隅へ流し込んで先制点を奪いました。
- 2点目(45+1分:カリム・アデイェミ)前半終了間際、前線でボールを回収したラミネ・ヤマルが起点となり、相手DFラインの背後へ浮き球のロングパスを供給。これに反応したハフィーニャが絶妙なファーストタッチから中央へスルーパスを通すと、左サイドから高速で抜け出した新加入のカリム・アデイェミがGKとの1対1を落ち着いて制し、公式戦デビューゴールを叩き込んでリードを2点に広げました。
- 3点目(67分:ハフィーニャ)後半、反撃に出ようとするエルチェCFの隙を突いた高速カウンターから生まれました。途中出場直後のアンソニー・ゴードンが自陣からのクリアボールを拾って左サイドを一人で独走。鋭いグラウンダーのクロスを中央へ供給すると、ペナルティエリア内に走り込んだハフィーニャが正確なダイレクトシュートで合わせ、チームの3点目かつ自身2点目となるゴールを決めました。
- 4点目(70分:フェルミン・ロペス)わずか3分後、再びアンソニー・ゴードンの爆発的なスピードが炸裂します。相手の攻撃を奪い取ったショートカウンターから、アンソニー・ゴードンが再び左サイドを破ってエリア内に侵入。GKを引きつけてから逆サイドへラストパスを送ると、フリーで走り込んだフェルミン・ロペスが空いたゴールへ楽々と押し込み、試合を決定づける4点目を奪いました。
- 5点目(80分:フェルミン・ロペス)勢いの止まらないバルセロナは、シャビ・エスパルトが前線へグラウンダーの鋭い縦パスを供給。ペナルティエリア中央でパスを受けたフェルミン・ロペスが細かいタッチで相手DFの寄せを交わし、最後は右足を振り抜いてゴールネットを揺らしました。
エルチェCFもファクンド・ブオナノッテのミドルシュートがポストを叩くなど見せ場を作りましたが、バルセロナの守護神ジョアン・ガルシアの好セーブもあり完封負け。バルセロナが圧巻の「5-0」で今季初戦を白星で飾りました。
両チームのスタメンと交代
ホーム: エルチェCF(5-2-3)
- GK: マティアス・ディトゥーロ
- DF: ブバ・サンガレ、ダビド・アッフェングルーバー、フェデリコ・レドンド、ビクトル・チュスト、ヘルマン・バレラ
- MF: マルク・アグアド、ゴンサロ・ビジャール
- FW: テテ・モレンテ、アリ・ウアリ、フェル・ニーニョ
主な交代・アクシデント(エルチェCF)
- 58分: アリ・ウアリ out → ファクンド・ブオナノッテ in
- 58分: テテ・モレンテ out → アルバロ・セペダ in
- 58分: マルク・アグアド out → マルティム・ネト in
- 70分: フェル・ニーニョ out → エセキエル・ポンセ in
- 81分: フェデリコ・レドンド out → ペドロ・ビガス in
アウェイ: FCバルセロナ(4-3-3)
- GK: ジョアン・ガルシア
- DF: シャビ・エスパルト、エリック・ガルシア、アンドレアス・クリステンセン、ジェラール・マルティン
- MF: マーク・ベルナル、ガビ、フェルミン・ロペス
- FW: ラミネ・ヤマル、ハフィーニャ、カリム・アデイェミ
主な交代・アクシデント(FCバルセロナ)
- 44分: ガビ out(右膝強打によるアクシデント・負傷交代) → ペドリ in
- 65分: ラミネ・ヤマル out → ダニ・オルモ in
- 65分: カリム・アデイェミ out → アンソニー・ゴードン in
- 80分: ハフィーニャ out → ジョアン・カンセロ in
- 80分: マーク・ベルナル out → ジュール・クンデ in
戦術・采配のポイント
両チームの戦術的狙いと課題エルチェCFのマルティン・アンセルミ監督は、ダビド・アッフェングルーバー、フェデリコ・レドンド、ビクトル・チュストの3センターバックに両ウイングバックを配した可変型の5バックシステムを採用しました。自陣からの丁寧なビルドアップとボール保持にこだわる姿勢を見せましたが、バルセロナの強烈なフロントプレスに対して不用意なパスミスを連発。リスクを恐れないスタイルが裏目に出て、ミスから何度も致命的なカウンターを受ける形となりました。さらに猛暑下での激しい運動量により、後半は体力不足から守備の連動性が著しく低下しました。
一方、ハンジ・フリック監督率いるFCバルセロナは、純粋なセンターフォワード(9番)不在の中でハフィーニャを「偽9番(ファルソ・ノーベ)」として中央に配置する流動的な4-3-3を採用しました。ハフィーニャが積極的にプレスをかけることで相手のミスを誘発し、奪った後はカリム・アデイェミやラミネ・ヤマルらの圧倒的なスピードを生かして縦へ素早く展開するハイテンポなサッカーを展開。また、去就問題で不発となったアレハンドロ・バルデに代わり、下部組織出身のシャビ・エスパルトをサイドバックに抜擢。シャビ・エスパルトはビルドアップとボール回収で抜群の存在感を示し、指揮官の期待に完璧に応えました。
監督の交代策と展開の変化フリック監督の采配の冴えが際立った試合でした。前半終了間際にガビが右膝を痛めて負傷退場するトラブルに見舞われましたが、即座にペドリを投入して中盤のボール保持率を安定させ、ゲームコントロールを保ちました。
さらに圧巻だったのは後半65分の交代策です。デビュー戦となるアンソニー・ゴードンをピッチに送り込むと、アンソニー・ゴードンは投入からわずか6分間で左サイドを破り2アシストを記録。フレッシュな高速アタッカーを投入して相手の疲弊した守備陣を完全に切り裂くフリック監督の采配が見事にハマり、大勝を呼び込みました。
現地メディアの選手採点・評価比較
現地各紙(MARCA, AS, SPORT, Mundo Deportivo,El Desmarque)の選手採点と評価を集約すると、バルセロナのアタッカー陣に絶賛が集まる一方、エルチェCFの守備陣の脆さが浮き彫りになる結果となりました。
FCバルセロナの評価
- ハフィーニャ: MARCA, SPORT, Mundo Deportivoなど全メディアにおいて満場一致で「MVP」に選出されました。偽9番として前線からのプレッシングを完遂し、2ゴール1アシストを記録した働きに対し、SPORTは「圧巻の破壊力でチームを牽引した」と絶賛し、ASもその存在感を「巨大(colosal)」と表現しました。
- フェルミン・ロペス: SPORTとMundo Deportivoが高得点を付与。怪我でワールドカップを逃した悔しさを晴らすかのような豊富な運動量と、ペナルティエリア内での抜群の得点感覚で2ゴールを挙げた点が高く評価されました。
- アンソニー・ゴードン: SPORTやMundo Deportivoが交代出場からのインパクトを絶賛。「登場からわずか6分間で2アシストを決め、エルチェCFの息の根を止めた」と最高のデビュー戦として評価されました。
- カリム・アデイェミ: デビュー戦ゴールを決めたアデイェミに対し、SPORTやMARCAは「スピードと裏への抜け出しで脅威となった」と評価する一方、「まだチームの戦術メカニズムへのアジャスト途上であり、判断にムラが見られた」とする慎重な見解も示されました。
- シャビ・エスパルト: 下部組織からの新星に対し、SPORTとMundo Deportivoは「ミスがなく、ベテランのような落ち着きで試合をコントロールした」と高評価を与えました。
エルチェCFの評価
- ビクトル・チュスト: ASは「6度のボール奪取を記録し守備の要として奮闘した」と守備面での健闘を称えましたが、MARCAやSPORTは「14分にハフィーニャへ与えたPKのファールが試合の暗転を招いた」と厳しい採点を下しました。
- ゴンサロ・ビジャール: Mundo DeportivoやMARCAは、大敗の中で中盤でボールを保持し攻守のタクトを振るったゴンサロ・ビジャールのプレーを、エルチェCFの中で数少ない高評価として挙げています。
- ファクンド・ブオナノッテ: 後半投入後に強烈なミドルシュートでポストを叩くなど、攻撃に変化をもたらした点について各紙から一定の評価を得ました。
試合後の監督・選手コメント
FCバルセロナ
- ハンジ・フリック監督: 「開幕戦で5ゴールを挙げて勝利できたことに非常に満足している。ガビの負傷については、当初心配していたほど重症ではないようだ。詳しい検査を待つ必要があるが、思っていたよりも良い状態に見える。アレハンドロ・バルデについては今朝話し合いを行い、100%集中できていないと感じたため、頭を整理させるために自宅に残らせる判断をした。シャビ・エスパルトをはじめとするラ・マシアの若手たちがこのレベルでプレーしてくれるのは素晴らしいことだ。純粋な9番が不在の中で5ゴールを奪えたことは、チーム全員で攻守に戦えた証拠だ」
- ハフィーニャ選手(キャプテン / MVP): 「試合が難しくなるか簡単になるかは僕たち次第だ。最初からトップレベルで入れれば試合をコントロールできる。エルチェCFは良いチームだが、暑さも大きく影響した。0-5というスコアほど簡単な試合ではなかったよ。9番の補強については会長やデコ、監督に任せている。僕たちは求められたポジション——9番でもウイングでも——で全力を尽くすだけだ。スパイダーマンのパフォーマンスは、息子のガエルから頼まれていたものだよ」
エルチェCF
- マルティン・アンセルミ監督: 「自分たちのアイデンティティを保つことが重要だった。ビジョンを持って戦おうとしたが、バルセロナの持つクオリティと効率性に屈してしまった」
- ゴンサロ・ビジャール選手: 「0-5という結果は酷だ。だが、バルセロナのようなトップクラブ相手にしてはならないミスを犯し、それを確実に仕留められてしまった」
- ビクトル・チュスト選手: 「厳しい一日になってしまったが、僕たちは最後まで走り続けることをやめなかった。次に向けて修正していきたい」
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エルチェCF 対 FCバルセロナ の背景データ
順位
順位表全体を見る両クラブの前後日程を見る
エルチェCF
この試合の前
- 8月18日(火) @ デポルティーボ・ラ・コルーニャ 1-1(分)
- 7月31日(金) vs コルドバ 2-2(分)
この試合の後
- 8月29日(土) @ ラシン・サンタンデール 3-2(敗)
- 9月8日(火) vs レアル・ソシエダ 2-3(敗)