クラブの現状と降格への反省
昨シーズンはチャンピオンズリーグでプレーする快挙を成し遂げたジローナですが、今シーズンはセグンダへの降格という非常に厳しい結果に終わりました。クラブの取締役会会長であるペレ・グアルディオラは、この降格がクラブにとって非常に大きな打撃であり、明らかな失敗であったことを認めています。
開幕から21ポイント中わずか3ポイントしか獲得できないという苦しいスタートが響きました。その後なんとか脱出の糸口を掴みかけたものの、マルク=アンドレ・テア・シュテーゲンとウラジスラフ・ヴァナトの負傷がチームに致命的なダメージを与えました。終盤の24ポイント中4ポイントしか取れなかったことが決定打となり、最終戦の最後の1分まで可能性は残されていたものの、残留には届きませんでした。
それでも、この10年間で築き上げたものや、2年前のCL到達などの成長の歩みは消えるものではありません。株主たちのクラブへのコミットメントは現在も最大レベルであり、これまで配当などの形で資金を引き出したことはなく、クラブが必要とする時には常に資金的な努力をしてきたことが強調されています。ペレ・グアルディオラは1年でのプリメーラ復帰を固く約束しています。(via ElDesmarque / SPORT / Esport3)
キケ・カルセルSDの決意と新監督人事
スポーツ面の最高責任者であるキケ・カルセルSDは、チームをセグンダに降格させてしまったことへの謝罪を口にしました。降格が決まった直後は強い喪失感と悲しみに襲われ、あまりの辛さに辞任も頭をよぎったといいます。しかし、今は前を向いて新しいチームを作る覚悟を決めています。『私にとってジローナは子供のようなものであり、見捨てるようなことは決してしない。ファンの中には私が残ることを望まない人も多いだろうが、私はジローナのために戦う』と強い決意を語っています。
現在、チームはアヤックスへ移籍したミチェル監督の後任探しに追われています。カルセルSDは、もしチームが残留していればミチェルは続投していたと確信していましたが、降格という現実があり、彼にはビッグクラブを率いるだけの能力があるため、引き留める議論の余地はなかったと認めています。
新監督の発表については数日で決まるものではなく、6月中を目標に交渉を進めています。セグンダというリーグの難しさやレベルを深く理解し、精神的な側面をうまくコントロールできる理想的な指揮官を探している最中です。(via ElDesmarque / Esport3)
次期監督候補の動向
ミチェル監督の後任として、ジローナの次期監督候補の一人と目されていたカルレス・マルティネス・ノベルの招へいは叶いませんでした。41歳のカタルーニャ出身の同監督は、トゥールーズでの指揮を経て高い評価を得ており、ジローナの他にもラージョやオサスナが関心を示していました。しかし、最終的にドイツ・ブンデスリーガのバイエル・レバークーゼンの新監督に就任することが公式に発表されたため、ジローナは別の指揮官を探さなければならない状況となっています。(via Esport3)
選手編成と移籍市場の展望
新シーズンのスカッド構築は新監督の就任が決まってから本格化しますが、カルセルSDは現在契約下にある25名の選手たちについて『非常に価値がある』と評価しています。条件に見合う適切なオファーがない限り、昇格という目標を達成するために可能な限り多くの現有戦力を引き留める方針を打ち出しました。『ゲームのように20秒でセグンダ用のチームを作ることはできるが、それはファンが望むものではないし、昇格をもたらすものでもない』と語り、現実的なチーム作りの難しさを強調しています。
個別の選手の去就については新監督の意向次第としていますが、すでにいくつかの動きが予想されています。オナギ、ブライアン・ヒル、ビクトル・ツィガンコフの3選手はチームを退団する見込みです。一方で、アンドラへのレンタルから復帰するキム・ミンスは残留の可能性が高いとされています。同じくアンドラから復帰するジャスティン・ガルシアは契約を1年残しており、契約を延長した上での再レンタル、あるいはスポルティングなどが強い関心を示しているため完全移籍で退団する可能性があります。ベテランのクリスティアン・ストゥアーニの去就についても、すべては新監督の判断に委ねられています。
また、間もなく開幕するワールドカップには、ジローナからモロッコ代表のアゼディン・ウナヒと、ベルギー代表のアクセル・ヴィツェルの2名が参加することが決まっています。(via ElDesmarque / SPORT / Esport3 / MARCA)
クラブの財政事情とスタジアム
プリメーラからセグンダへの降格に伴い、クラブの財政には大きな影響が出ています。イグナシ・マス=バガGMによると、昨季7500万ユーロあったクラブの収入は、降格に伴う救済金約1700万ユーロを含めても、今季は半減となる3700万ユーロまで落ち込む見通しだといいます。
しかし、デルフィ・ジェリ会長は今回の降格を『一時的な一歩後退』と位置づけ、できるだけ早く本来いるべき場所に戻るというビジョンを崩していません。ファンへの配慮として、本拠地モンティリビ・スタジアムの観客席を減らすことはせず、現在のソシオ全員を計算に入れた運用を続ける方針です。また、シーズンチケットの条件も新カテゴリーに合わせて適切に調整される予定となっています。(via ElDesmarque / Esport3)
レンタル移籍に関する制限事項
スペインサッカー連盟が導入した新しいレンタル移籍の制限ルールに関連し、ジローナの特殊な状況が話題となっています。ジローナはシティ・フットボール・グループに所属しているため、同一クラブからのレンタル上限ルールの影響を直接受けることになります。具体的には、マンチェスター・シティからジローナへ同時に3人以上の選手をレンタルで送り込むことはできなくなっています。実際に昨シーズンも、マンチェスター・シティからのレンタル加入はヴィトール・レイスとクラウディオ・エチェベリの2選手のみにとどまっていました。(via ElDesmarque)
ジローナの歴史的エピソード
他クラブの昇格プレーオフに関連した話題の中で、ジローナの過去の歴史が少し振り返られています。アルメリアの昇格の歴史を辿る中で、かつてルビ監督が率いていた時代のジローナが、プレーオフの決勝戦で敗れ、相手のプリメーラ昇格を見届けることになった過去の出来事が小ネタとして触れられています。(via SPORT)
【本日の総括】
CL出場から一転、無念のセグンダ降格という厳しい現実を突きつけられたジローナ。首脳陣は失敗を認めつつも、早期の1部復帰に向けて強い決意を表明しています。新監督探しや主力の引き留めなど、重要な課題が山積みですが、ワールドカップに参戦する選手たちの活躍にも期待しつつ、クラブの再建の歩みに注目が集まります。