ベニャ・サン・ホセ新体制の台頭と守備陣の「野戦病院化」が生んだパテ・シスのCB緊急スクランブル

ピッチ内における戦術的な調整プロセスをめぐっては、新たにチームの指揮官に就任したベニャ・サン・ホセ監督が、シーズン最初期から極めてシビアなディフェンスラインの「野戦病院化」に直面しています。

現在、主力ディフェンダーであるルイス・フェリペがハムストリングの断裂により長期の戦線離脱を余儀なくされているほか、新加入の期待のセンターバックであるマラシュ・クンブラもまた、内転筋の負傷によってチームの戦列から完全に離脱しています。さらに、昨シーズンの主力であったノーベル・メンディやペップ・チャバリアといった守備の屋台骨たちが市場で売却されてチームを去ったため、ディフェンスラインの物理的な人数が致命的に不足しています。

この緊急事態を乗り越えるため、ベニャ・サン・ホセ監督は、本来ミッドフィルダーを本職とするパテ・シスを、急場しのぎのセンターバックとしてコンバートする「スクランブル起用」を決定。パテ・シスは、急造のセンターバックでありながら、持ち前のフィジカルの強さと高いヘディング、中盤仕込みのパス精度によってディフェンスラインに新たな安定をもたらしており、新戦力のナーセイらの登録が完了するまでの間、チームの最後方を支える重要な盾として、今回の試合でもルジューヌとCBコンビを組んで先発することが決定的となっています。

なお、かつてのエースストライカーであるラウール・デ・トマスについては、新監督の戦術モデルから完全に外れており、クラブの「放出リスト(構想外)」としてトレーニングモデルからも排除されているため、今回のアラベス戦の招集メンバーからも外れています。(via Estadio Deportivo)