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ラージョ・バジェカーノ vs デポルティーボ・アラベス

ラ・リーガ / jornada-2 / Estadio de Rayo / 2026年8月21日(金)

ラージョ・バジェカーノ 1-1 デポルティーボ・アラベス

試合サマリーと得点経過

2026年8月20日21:00、LaLiga EASports第2節、ラージョ・バジェカーノとデポルティーボ・アラベスの一戦が開催された。しかし、その舞台はラージョの本拠地バジェカスではなく、CDレガネスのホームスタジアムであるエスタディオ・ムニシパル・デ・ブタルケだった。マドリード州によるスタジアム監査で重大な安全上の欠陥が検出され、バジェカスの使用が suspendされたためである。この異例の「亡命開催」に対し、ラージョのペーニャ(サポーターグループ)であるADRVやウルトラスのBukanerosはプレサ会長の放漫経営に抗議してボイコットを呼びかけた。さらに、直前にバジェカス開催不可の決定が下ったことでアウェイチケットの印刷やnominativa(記名式)登録プロセスがセキュリティ要件の期限に間に合わず、アラベスサポーターへのチケット販売が見送られた。これに憤慨したアラベスのフロント陣がVIP席(プレシデンシャル・パルコ)での観戦をボイコットする事態に発展するなど、スタジアム内はわずか4,280人の観衆という、重苦しく張り詰めた冷ややかな空気の中でキックオフの笛が吹かれた。

ピッチ上では、緊迫した激しい攻防が繰り広げられた。試合が動いたのは後半開始早々のことだった。ラージョは組織的なアプローチからチャンスを構築し、最後はエースのセルヒオ・カメーリョがネットを揺らして待望の先制点を奪う(1-0)。

しかし、この先制に沸いたのも束の間、55分に悲劇がButarqueを襲う。アラベスのフォワードであるトニ・マルティネスが、ゴール前へ送られたボールを必死に追って突進した際、ラージョの守護神アウグスト・バタジャと激しく衝突。バタジャは右足の脛骨を骨折する大怪我を負い、その場から担架で搬送され、救急車で病院へ緊急搬送される事態となった。これにより、60分に控えGKであるダニ・カルデナスが急遽スクランブル投入されることとなった。

ラージョは何とか逃げ切りを図ったが、試合終盤に致命的な守備のミスが発生する。DFからGKカルデナスへ送られたバックパスが緩くなった隙を見逃さなかったのが、アラベスのマリアーノ・ディアスだった。マリアーノはこの致命的なバックパスをかっさらい、値千金の同点ゴールを流し込んで試合を1-1の振り出しに戻した。

さらに試合中には、ラージョのペラヨがゴールを決めてネットを揺らす場面もあったが、VARの介入が入る。映像確認の結果、ゴール前のプレーでペラヨの肘がボールに接触していたハンドの反則が認められ、得点は取り消された。VARの導入がなければ2-1でラージョが勝利を収めていたはずの展開だったが、最終的には1-1の痛みを分け合う引き分けで幕を閉じた。

戦術・采配 of the points

ラージョを率いるベニャト・サン・ホセ監督は、負傷欠場したルイス・フェリペやクンブラに加え、左サイドバックのレギュラーであるチャバリアの移籍やメンディの不在など、とりわけ守備陣におけるスクランブル編成を強いられていた。ラティウ、ルジューヌ、パテ・シス、バジウで構成したディフェンスラインを軸に、出場停止処分に対する執行猶予が認められたイシを起用。カメーリョとイシを中心としたプレッシングを武器に、インテンシティの高い戦い方で先制点をもぎ取ることに成功した。しかし、終盤に見せたGKへの不用意なバックパスという組織としての集中力欠如が、それまでの戦術的優位性を一瞬にして無に帰してしまった。

一方、キケ・サンチェス・フローレス監督率いるアラベスは、5-3-2の堅固なブロックを維持しながら、トランジション局面での鋭さを狙う戦術を敷いた。守護神シベラを中心に組織された守備は強固で、中盤のアントニオ・ブランコやパブロ・イバニェスがフィルター役として機能。前線ではトニ・マルティネスと、前節で1ゴール2アシストと爆発的な活躍を見せて「新たな1ページを書き始めた」と称されたマリアーノ・ディアスを信じて起用し続けた。

監督の交代策においては、ベニャト・サン・ホセ監督は55分のバタジャの負傷という不測の事態により、60分にカルデナスをピッチに送る以外の選択肢を奪われた。このGKの交代と、終盤の集中力低下が守備のズレを生んだことは否めない。対するキケ・サンチェス・フローレス監督は、交代策を駆使してチームを活性化。前節で大活躍したマリアーノがピッチ上で放つ「点取り屋の嗅覚」に賭け、試合終盤の相手のバックパスのミスという一瞬の隙を見事に突いてみせた。これによりアラベスは無敗を守り、敵地から極めて貴重な勝ち点1を持ち帰ることに成功した。

現地メディアの選手採点・評価比較

提供されたソース記事内には、本試合(ラージョ・バジェカーノ対デポルティーボ・アラベス)における現地紙(MARCA, AS, SPORT, Mundo Deportivo, ElDesmarque等)の個別採点(1x1評価)や各選手の具体的な点数は記録されていません。そのため、各紙の採点データの詳細な比較や平均値の集計は行えません。

しかし、記事に記された論調や周囲の文脈からは、以下の選手たちの評価が現地で高く注目されていることが窺えます。まず、重傷を負うまでラージョのゴールマウスを毅然と守り、直近数シーズンにわたり絶対的な守護神としてチームを支え続けてきたバタジャの負傷退場は、ラージョにとって計り知れない損失であると同時に、彼の離脱自体が非常に悲劇的なトーンで受け止められています。また、一瞬の隙を見逃さずに同点弾を決めたアラベスのマリアーノ・ディアスは、前節の衝撃的な活躍に続き、その高い勝負強さと得点感覚が現地で再び称賛の的となっています。一方、アラベスの守護神であるアントニオ・シベラも、カメーリョの得点こそ許したものの、安定したパフォーマンスとセービングでディフェンス陣を統率し、引き分けに大きく貢献したとしてポジティブな評価を得ています。

試合後の監督・選手コメント

提供されたソース記事内には、試合直後に行われたベニャト・サン・ホセ監督およびキケ・サンチェス・フローレス監督の記者会見における具体的なコメントの記述はありません。しかし、負傷した選手や関係者の言葉、また本試合後に発表された重大なコメントが以下のように残されています。

ラージョの守護神アウグスト・バタジャは、試合後の精密検査で脛骨骨折が判明し手術を受けた後、自身のSNSに厳しい現状を吐露する深い内省を投稿しました。彼はこの事態を「一時的な強制停止(pausaobligada)」と表現し、自身を襲った突然の悲劇を冷静に受け止めながらも、リハビリへ向けて前を向こうとするプロフェッショナルとしての苦悩と決意を滲ませました。

また、ラージョのプレサ会長は、バジェカスでの開催が認められずButarqueへの移転を強いられた一連の対立に関連し、「もしラージョがVallecasでプレーできないのであれば、我々はセグンダ(2部)へ送られてしまう」と語り、本拠地を失うことの悲惨なクラブへの影響を感情的に警告していました。

アラベス側では、試合後のタイミングで守護神アントニオ・シベラが2030年までの契約延長を発表しました。チームの第1キャプテンを務め、2017年からクラブのゴールを守り続けている彼は、この発表に際し「これほど居心地の良い場所にいられるのは簡単なことではない。これまでの長い年月の中で、自分が主役になれなかった苦しい時期もあったが、クラブは常に私の味方でいてくれた。私を守り、信頼し続けてくれた。それはお金で買えるものではない。私はビトリアの街の一部だと感じており、これからも長くここにいられることを幸せに思う」と、クラブとサポーター、そして街への深い愛情と忠誠を表明しました。