SDエイバル

エイバルは本拠地イプルアにグラナダを迎え、3-0で圧倒しました。昨季の後半戦だけで勝ち点46を稼ぎ出したその驚異的な勝負強さを今季も完全に継続し、3試合連続のクリーンシート(無失点)で怒涛の3連勝を達成しました。

試合は立ち上がりからエイバルが猛烈なインテンシティで主導権を握ると、前半8分にジョン・バウティスタのアシストから新加入のイバン・ヒルがエリア外から目の覚めるようなシュートを突き刺して先制します。エイバルは、自らが先制点を奪った直近16試合すべてで勝利を収めているという驚異的なデータを保持しており、この日もその勝負強さが健在であることを証明しました。

さらに前半43分には、ゴルカ・グルゼタのスルーパスに抜け出したアドゥ・アレスが追加点を決め、リードを2点に広げます。後半に入っても攻撃の手を緩めないエイバルは、57分にアルバロ・ロドリゲスの快速を活かした鋭い高速カウンターから、最後はエリア中央で待ち構えていたグルゼタがダメ押しの3点目を叩き込み、約1年間続いた自身のノーゴールに終止符を打ちました。

76分にハイル・アマドールが危険なタックルで一発退場処分となりましたが、その6分後に今度はグラナダのディエゴ・オルミゴが負傷。すでに交代枠を使い切っていたグラナダも選手を追加できず、両者10人同士の戦いとなったままエイバルが盤石に逃げ切りました。なお、エイバルは移籍市場の締めくくりとしてエリヤ・ギフトを獲得したことも明らかになっています。 (via MARCA) (via Estadio Deportivo)

CDカステリョン

カステリョンは本拠地SkyFiカスタリアで、アルバセテを2-0で下し、今季ホーム初勝利を挙げるとともに勝ち点を10に伸ばして暫定首位に浮上しました。

前半はアルバセテの素早いプレッシングとマリオ・ソベロンのカウンターに冷や汗をかく展開が続いたものの、後半にパブロ・エルナンデス監督の采配が的中します。55分、左サイドを切り裂いたフラン・カスティージョの低いクロスを、パブリーニョ・サンティアゴがワンタッチでわずかに触れ、最後はファーサイドでフリーになっていたウスマヌ・カマラが押し込み先制。

さらに61分、アルバロ・マルティンのドリブル突破からカマラが絶妙な縦パスを送ると、受け取ったイスラエル・スエロが、GKディエゴ・マリニョの頭上を越える極めて繊細なループシュートで追加点を奪いました。スエロは数日前まで放出候補に挙がっていただけに、スタジアムは大きな熱狂に包まれました。

そしてスタジアムを最も湧かせたのが、後半66分に途中出場でデビューしたコロンビア人の新戦力MFマティアス・オロスコ(通称マティ)です。ピッチに入るやいなや、中盤で激しくボールを奪取すると、エリア手前で相手DFを翻弄するシャペウ(頭上越え)から、ヒールでのワンタッチパスという超絶技でスエロのポスト直撃となる決定機をお膳立てしました。守護神ロマン・マティスも、47分にバックパスのミスから迎えた絶望的な1対1を制するなど奮闘し、見事な完封勝利に貢献。パブロ・エルナンデス監督も『非常に競争力のある分厚いスカッドが残った』と移籍市場の閉幕に強い満足感を示しています。 (via SPORT) (via Mundo Deportivo) (via MARCA)

UDアルメリア

ガルシア・ピミエンタ監督が、先発メンバーを前節から7人も入れ替えるという大胆な「大革命」を敢行。これが最高の形で実を結び、カディスとの意地のアンダルシア・ダービーを3-2で制して連敗をストップしました。

立ち上がりから圧倒的な攻撃力でカディスを押し込んだアルメリアは、前半13分にステファン・ジョディッチのスルーパスからブリアン・ジプセンガが低いクロスを送り、これをハビ・ムニョスが左足で叩き込んで先制。25分にはカディスのハビ・カストロにCKからヘディングで同点ゴールを許したものの、43分に再びジプセンガの快速を活かしたカウンターからのラストパスをミゲル・デ・ラ・フエンテが流し込んで勝ち越し。さらに前半アディショナルタイムには、ジプセンガのアシストからレオ・バチスタンが左足で豪快に3点目を決め、ハーフタイムを前に試合を決定づけました。

後半に入り、カディスのアルバート・セラデス監督はハーフタイムに一挙3選手を投入する交代策を講じ、ウクライナ人FWウラジスラフ・コポトゥンらが猛反撃を試みました。しかし、アルメリアの守護神アンドレス・フェルナンデスが驚異的なセーブを連発。試合終了間際のアディショナルタイムに、カディスのボルハ・バスケスの放ったクロスがアルメリアのダイジロウ・チリーノに当たってオウンゴールとなり3-2と迫られたものの、アルメリアが粘り強く逃げ切りました。なお、カディスは前半にギオルギ・ゴチョレイシュヴィリが負傷交代する不運にも見舞われています。 (via MARCA) (via Estadio Deportivo)

CDエルデンセ

開幕4試合でわずか2分2敗、勝ち点2しか獲得できなかった最悪のスタートを受け、CDエルデンセはクラウディオ・バラガン監督を電撃解任しました。

前日に強豪マジョルカと0-0で引き分けたばかりであったものの、コロンビア人実業家のカロリーナ・オルギン会長が率いるフロントは、プロリーグへの定着という野心的なプロジェクトのために迅速な決断を遅らせることはありませんでした。バラガン監督は昨季、1部RFEFから2部昇格を果たした歴史的功労者だっただけに、サポーターの間には大きな衝撃と驚きが広がっています。

後任の正式な指揮官が決まるまでは、アシスタントコーチを務めていたジョセップ・フェランドが暫定的にチームの指揮を執ることになります。

また、クラブは移籍市場の締めくくりとして、ナポリから21歳のポルトガル代表ユース出身FWディニス・ロドリゲスをレンタルで獲得。Bチーム登録ながらトップチームの一員としてフェランド暫定体制下でさっそくトレーニングに参加しています。 (via Estadio Deportivo) (via MARCA) (via Mundo Deportivo)

レアル・オビエド

カルロス・タルティエレで行われたブルゴス戦は0-0の痛烈なドローに終わり、オビエドは今季も本拠地初勝利を逃して勝ち点5にとどまりました。

試合は前半23分、オビエドのアルツ・アルダソロがブルゴスのパブリーニョ・ガルダメスに対して犯した激しいスライディングが、VAR介入とオンフィールドレビューの結果、一度提示されたイエローから一発レッドへと変更され、早すぎる退場劇となりました。

しかし、10人になったオビエドのハビ・カレロ監督率いる4-4-1の強固な守備ブロックは最後まで崩れませんでした。むしろ数的不利を感じさせない闘志でカウンターから決定機を創出し、後半64分にはパブロ・サエンスが鋭いドリブルから放ったシュートがポストを直撃。さらに終盤に投入された新戦力エスタニス・ペドrolaが卓越した個人技を見せてスタジアムを大いに沸かせました。

この試合では、今季最多となる22,059人の観客がカルロス・タルティエレを埋め尽くしました。スタンドには、11ヶ月ぶりにアストゥリアスに帰還した筆頭株主のヘスス・マルティネス(Grupo Pachuca会長)の姿もあり、試合前には肩の怪我を抱えるイリアス・チャイラに歩み寄って優しく声をかけ、選手たちを熱く鼓舞していました。なお、攻守の要であるアイサルが試合中に負傷退場したことは今後の懸念材料ですが、スタンドからは早くも3週間後に控える宿敵レアル・スポルティングとの激戦へ向けて熱い応援の歌声が響き渡りました。 (via SPORT) (via MARCA) (via Mundo Deportivo)

FCアンドラ

開幕戦でセウタに5-1で大勝したものの、その後に屈辱の3連敗を喫して降格圏付近に低迷するアンドラ。守備陣の再建が急務となる中、現地メディアやファンの矛先は今夏ベティスからフリーで加入した元スペイン代表GKパウ・ロペスに向いています。パウ・ロペスはここまで4試合すべてで失点を喫しており、厳しいパフォーマンス批評にさらされています。

このような騒動の渦中で行われたのが、アラベスから復帰を果たした赤道ギニア代表GKヘスス・オウォノの入団記者会見です。かつて自身が高く評価された愛着あるクラブへの帰還について、オウォノは笑顔を弾けさせながら以下のように心境を語りました。

『私を見出し、キャリアの最初からチャンスを与えてくれたこの家に戻りたかった。いま私は本当に嬉しく、この笑顔を誰も奪うことはできない。パウ・ロペスやニコ・ラッティのことは一人のプロフェッショナルとして、そして人間としても心から尊敬している。誰がゴールマウスに立つかの最終決定はカルレス・マンソ監督に委ねられており、私たちはただチームのレベル向上のために互いに全力で競い合うだけだ』

ジェラール・ピケ会長は、オウォノに対して2年間の契約(さらに2年の延長オプション付き)を提示。ピケが描く未来の野心的な計画に強く共鳴したと語るオウォノの復帰により、正守護神を巡るキーパー論争が本格的に火を吹いています。 (via Estadio Deportivo)

CDテネリフェ

レアル・ソシエダB(サンセ)とのアウェイ戦を1-1の引き分けで終えたものの、テネリフェのアルバロ・セルベラ監督は、試合後半に発生した機械的な交代ルールによる大きな混乱と、これに対応した審判団への怒りを爆発させました。

事件は後半77分、1-0とリードしていたテネリフェが守備を固めるために3枚同時交代を試みた際に起こりました。ベンチは当初、FWエンリク・ガジェゴを下げる予定でしたが、セルベラ監督が直前で戦術変更を指示し、ガジェゴをピッチに残すことに決定。この急な変更によって第四審判とチーム側の確認作業が長引き、交代の準備完了が新ルールで厳格に定められた「10秒」をわずかに過ぎてしまいました。

第四審判はこれを認めず、『交代手続きが遅すぎるため、今回のプレー停止での交代は無効。次の機会を待て』と指示しました。しかし、テネリフェはすでに交代窓口を3回すべて使い切っていたため、最後の交代枠を残したまま誰もピッチに送り出せないという絶望的な状況に陥りました。そのわずか4分後、不運にもソシエダBのサビエル・ソロエタに同点ループシュートを決められ、勝ち点3を逃す事態となりました。

セルベラ監督は試合後、審判団のあまりにも杓子定規な判断を痛烈に批判しました。

『第四審判の主観に頼るルールには甚だ疑問だ。時間稼ぎを防止するための厳しいルールだと言うが、それならばアディショナルタイムを6分も取るのは完全に矛盾している。権力を振りかざす彼らに抗議せざるを得ない』

なお、移籍市場の最終盤でカタールのアル・ワクラから電撃的な復帰を果たした快速ライトウィングのヘラール・バレンティンが完全に合流し、次節のレガネス戦で即座にデビューを飾る準備を整えています。 (via SPORT) (via Estadio Deportivo)

CDレガネス

今夏のスペインフットボール界に、これ以上ない激震をもたらしたのが、33歳の世界的ストライカーでありスペイン代表の前主将、アルバロ・モラタが2部リーグのレガネスへの移籍を選択したという驚愕のニュースです。

モラタはわずか2年前にキャプテンとしてスペイン代表を欧州選手権の王座へと導き、チャンピオンズリーグ2度制覇など、これまでに21個の主要タイトルを獲得してきた代表史上4位(37得点)の伝説的エースです。まだヨーロッパ最高峰の舞台で十分に戦える年齢の彼が、なぜあえて2部のブタルケを終着点に近い挑戦の場に選んだのか。

これまでレアル・マドリード、ユベントス、チェルシー、アトレティコ・マドリードなどの超一流メガクラブで、常に「完全無欠のストライカー像」を要求され、少しでも不調に陥れば執拗な批判にさらされるなど、スペイン国内における「生け贄(chivo expiatorio)」としての辛い役割を長年押し付けられてきました。かつて『スペインで再びプレーするだけの精神的な準備が整っていない』と本音を吐露したほど、絶え間ない重圧に苦悩してきました。

しかし、レガネスでの挑戦は、彼に重圧から解放された「純粋なるエース」としての輝かしい居場所を約束します。ブタルケのファンから絶対的な愛を受け、チームを牽引する唯一無二の「主人公」としてピッチを駆け抜けることこそが、現在の彼にとって何よりも価値のあるフットボールの極みと言えるでしょう。 (via Estadio Deportivo)

ADセウタFC

ピッチ上ではセルタ・フォルトゥナに0-2で敗れて開幕4連敗を喫し、泥沼の低迷から脱出できずにいるセウタ。しかし、チームがピッチ外で直面している現実は、フットボールの戦術を遥かに超えた過酷な試練です。

モロッコとの国境線に位置するセウタでは不法移民問題が極限に達しており、本拠地アルフォンソ・ムルーベの電光掲示板には、スペインへの強い愛国心を示すスローガン『セウタは売らない、セウタは守る』が掲げられました。対戦相手であるセルタ・フォルトゥナの選手たちも『セウタ、私たちは君たちと共にある』と書かれた青いメッセージTシャツを着用してピッチへ入場し、満員のスタンドからは大きな拍手と感謝の歓声が上がりました。

しかし、2030年のスペイン・ポルトガル・モロッコ共催W杯計画に対し、サポーターのフラストレーションは限界に達しています。現地を愛する若者たちは激しい怒りを込めてこのように主張しています。

『我々の安寧と安全を著しく脅かしているモロッコと、なぜW杯を共同で開催しなければならないのか理解できない。モロッコを共催候補から排除すべきだし、もし認められるならスペイン代表はW杯をボイコットするべきだ』

さらにこの治安不安は、クラブの死活問題である移籍交渉にも直接的な壊滅打撃を与えています。地元のサポーターは悲痛に嘆いています。

『今夏、実質的に個人合意し獲得へ近づいていた実力派の15選手が、セウタの治安状況を懸念し、愛する家族と子供たちの安全のために最後の最後で移籍を拒否した。プロ選手であっても一人の人間であり、ここに来たがらないのは理解できるが、私たちのチーム再建は完全に崩壊している』 (via MARCA)

コルドバCF

コルドバの街を自転車ロードレース「ブエルタ・ア・エスパーニャ」の過酷な第15ステージが駆け抜けた日曜日、コルドバCFは特別な国際交流イベントをスタジアム「Bahrain Victorious Nuevo Arcángel」で開催しました。

クラブと強力な戦略的提携関係にあり、ホームスタジアムのネーミングパートナーでもある世界的なプロ自転車チーム「チーム・バーレーン・ヴィクトリアス」の選手8名がスタジアムを訪問。コルドバCFの象徴的な主力選手であるビクトル・サンチェスとアディルソン・メンデスが彼らを出迎え、特製のユニフォームとサイクルジャージを互いに交換して、バーレーンを架け橋とする強固な結束をSNSを通じて大々的にアピールしました。

しかし、この記念すべき親善イベントに参加したビクトル・サンチェスとアディルソンの主力両名は、月曜日に行われるアウェイのサバデル戦には負傷のために一切帯同しないことが公式発表されました。

チームはここまで1勝2敗と厳しい序盤戦を戦っており、いまだ失点ゼロで5ポイントを積み上げている絶好調サバデルの本拠地ノバ・クレウ・アルタでの一戦は、主力2名を欠く非常に苦しい布陣で臨まざるを得なくなりました。 (via SPORT)

【本日の総括】

本日のLALIGA Hypermotion(スペイン2部リーグ)は、ピッチの内外で尋常ではない衝撃が走った歴史的な一日となりました。

ピッチ上では、SDエイバルがグラナダを3-0で圧倒して3連勝を収め、CDカステリョンも鮮烈なホーム初勝利を挙げて暫定首位に躍進。その一方で、わずか4節でのCDエルデンセのクラウディオ・バラガン監督電撃解任という非情な決定は、プロリーグでの生存をかけた生き残り競争の厳しさを物語っています。

また、FCアンドラで巻き起こる熾烈なGK論争や、CDテネリフェのセルベラ監督による審判団への痛烈な批判、さらにADセウタFCの存亡を揺るがす不法移民問題がもたらした15選手の獲得拒否という過酷な事実は、今後のシーズン勢力図を大きく変革させる可能性をはらんでいます。世界的スターであるアルバロ・モラタのCDレガネスでの挑戦を含め、2026/27シーズンのLALIGA Hypermotionから目が離せない戦いが続きます。