バレンシア新会長キアット・リム、激しい抗議を避けて選手バスで極秘入場するも大ブーイングの洗礼
バレンシアのピーター・リム筆頭株主の息子であり、2025年3月に就任したキアット・リム社長は、就任後初となるラ・リーガ公式戦の観戦に訪れましたが、極めて厳しい現実を突きつけられました。
キアット・リム社長はプライベートジェットでマニセス空港に降り立った後、ホテルへ直行。サポーターによる大規模な抗議活動や非難の声を避けるため、通常はあり得ない「選手用の移動バスに同乗してスタジアム入りする」という極秘の手段を講じました。バスには社長のほか、フットボール・ゼネラルマネージャーのロン・グーレイ、ゼネラルマネージャーのハビエル・ソリスも同行していました。
しかし、この偽装作戦は失敗に終わります。バスから降りる彼らを待ち受けていたサポーターからは、怒号とともに「選手たち、お前らはただの傭兵だ」といった激しい罵声と大ブーイングが浴びせられました。
スタジアム内でも抗議は連鎖しました。サポーターグループの「クワバ・ノルド」がリム親子の独裁的な経営に抗議するため、試合開始から19分までスタンドに入らない観戦ボイコットを実施し、ゴール裏を空席にしました。さらにキックオフ時には、スタジアム全体からカルロス・コルベラン監督や選手、そして何よりフロント陣に対して凄まじいブーイングが発生し、「ピーター、今すぐ出て行け」という大合唱が響き渡りました。
バルセロナのジョアン・ラポルタ会長の隣で試合を見届けたキアット・リム社長でしたが、目の前でバレンシアが0対5で大敗する悪夢のような惨劇を見せつけられ、終始針のむしろ状態となりました。
試合終了後には、さらなる重苦しい光景が広がりました。激しい怒りを露わにする観客の前に、選手たちだけでなくコルベラン監督自身も加わり、ファンからの激しい叱責を直接受け止めました。DFアルナウ・マルティネスは試合後に『ファンの怒りは十分に理解できます。結果が出ていないのは事実ですが、このチームなら必ず乗り越えられると信じています』と苦しい胸の内を明かしています。(via ElDesmarque / MARCA)
