ギオルギ・コチョラシュヴィリ獲得決定、電撃合流と弾丸遠征

セビージャは、ポルトガルのスポルティング・ポルトガルからジョージア代表MFギオルギ・コチョラシュヴィリを完全移籍で獲得したことを正式発表しました。契約期間は2030年6月30日までの4年間で、移籍金は450万ユーロとされています。

1999年生まれの27歳であるコチョラシュヴィリは、かつてジローナやレバンテ、カステリョンなどでプレーし、スペインでの経験が豊富な中盤の実力者です。ジョージア代表としてもユーロ2024で全試合に出場するなど大活躍を見せ、セビージャのクラブ史上初となるジョージア人選手となりました。背番号はジョアン・ジョルダンが着けていた「8」に決定しています。

金曜日にセビージャの街へ到着して契約を結んだ直後、チーム練習を一度も行う間もなく、土曜日にアウェイで行われるアスレティック・ビルバオ戦の遠征メンバーに即座に招集されました。クラブの公式SNSでは、セビージャのユニフォームに身を包んだコチョラシュヴィリの最初のビデオメッセージが公開されています。

『セビジスタの皆さん、こんにちは。ギオルギです。皆さんと、そしてチームメイトと共にピッチに立って楽しむこと、そしてこのエンブレムのために全力を尽くすことを本当に楽しみにしています。熱い抱擁を。そして、いこう、我がセビージャ』

ルイス・ミゲル・ガルシア・プラザ監督は、電撃的な招集について以下のようにコメントし、彼の早期合流を歓迎しています。

『彼は遠征に帯同します。彼とはすでに数回話をしました。チームメイトとの練習をともにしていないので通常であれば出場することはありませんし、先発メンバーに入るコンディションではありません。しかし、先週のロビー・ウーレも合流から1日だけ練習して後半に半分出場しました。彼はグループに馴染むために遠征し、すでにメンバーの一員です』(via Estadio Deportivo)

ルベン・バガスのオリンピアコス移籍と怪我を避けるための徹底管理

スイス代表のウイング、ルベン・バガスがギリシャのオリンピアコスへの移籍に極めて近づいており、今回のビルバオ遠征メンバーから除外されました。

木曜日の練習欠席時には「負荷管理のため」、金曜日の練習欠席時には「膝の問題」とクラブ側からそれぞれ説明されていましたが、ガルシア・プラザ監督が記者会見でその裏にある真実を包み歓喜に溢れるトーンで明らかにしました。

『バガスが移籍に非常に近づいていると聞かされました。経済的に苦しい我がクラブにとって、彼を出場させて、もし怪我をして移籍が破談になるような事態は絶対に避けなければなりません。だから彼は遠征に連れていかないのです。市場が開いている最中に公式戦を戦わなければならないのはラ・リーガの不条理です。もし明日彼がプレーして深刻な負傷をしてしまったら、彼自身、クラブ、ベースとなる後釜にとっても破滅を意味します。解決を待つしかありません。彼が残るか去るか、何が起こるか早くハッキリさせたいです』

セビージャは彼の移籍金として1500万ユーロを要求しており、オリンピアコスとの合意が目前となっています。この売却が完了すれば、約500万ユーロのサラリー制限の枠が空き、さらに移籍金収入を得ることで、かねてから狙っているバイエルン・ミュンヘン構想外のブライアン・サラゴサ(現在はマラガで待機中)の獲得や、ストライカーの追加補強へ向けて一気に資金を投入できるようになります。(via Estadio Deportivo)

アスレティック戦へ挑むセビージャ、守備陣の欠場と若手の抜擢

セビージャは土曜日に敵地サン・マメスで行われる第2節アスレティック・ビルバオ戦に向け、かつてないほど厳しい台所事情で挑むことになります。

開幕戦でレイヨ・バジェカーノを2-1で下して幸先の良い白星スタートを切ったセビージャですが、その試合で一発退場処分を受けたセンターバックのキケ・サラスが出場停止となります。さらにブラジル人DFマルコンが負傷離脱しており、ファビオ・カルドーソも監督の構想外となっているため、中央の守備陣は崩壊の危機にあります。

この緊急事態を受け、ガルシア・プラザ監督は昨シーズンにルゴから加入した若いアンドレス・カストリンを先発させる見通しです。カストリンはプレシーズン中ほとんど練習に参加できておらず、ぶっつけ本番での出場となるため、過酷なサン・マメスのピッチで90分間耐えられるかが大きな焦点となります。

その他、マルカン、ペドロサ、カルドーソらは遠征から除外されましたが、負傷明けのアリフォン・ゴンザレスは回復を見せており、来週のアトレティコ・マドリード戦には招集できる見通しです。

ガルシア・プラザ監督は選手層の薄さについて次のように危機感を吐露しています。

『戦力が著しく不足しているため、交代カードを切る余裕がありません。私たちは市場終了まで常にサプライズが起こる状況に備える必要があります。しかし、目の前の試合で全力を尽くして戦うことに恐れはありません。カントラ出身の若い選手たちをピッチに送ることに一切の迷いはありません』(via SPORT)

選手交代の選択肢がない苦境、指揮官が明かしたペケのベンチ温存プラン

セビージャを率いるガルシア・プラザ監督は、開幕戦のレイヨ戦で好パフォーマンスを誇っていた新鋭ペケをベンチスタートにした戦術的理由を明かしました。そこには、現在のセビージャの深刻なベンチ層の薄さが深く関係しています。

監督は、スタメンを決める際に目の前の11人だけでなく、試合全体のシナリオを描かなければならない難しさをこのように語っています。

『ペケとは個人的に直接話をしました。彼は素晴らしいプレシーズンを過ごしており、実力は十分に認めています。ただ、メディアやサポーターの皆さんは先発の11人だけに注目しがちですが、指揮官としての私は90分間全体のマネジメントを考えなければなりません。もしあの試合でペケとイサク・ロメロを最初から同時に先発させ、ジョン・グリディを1.5列目ではなく少し下がった8番の位置に配置して戦っていたら、後半に試合を動かしたいときにベンチから投入できる攻撃的な選手が一人もいなくなってしまいます。選手交代の選択肢が完全にゼロになってしまうのです。だからこそ、私はペケに対して、試合の流れを見てビハインドの状況や活性化が必要な後半から投入するために、ベンチに温存するプランだと事前に説明し、理解してもらいました』(via Estadio Deportivo)

移籍市場の終了間際における駆け引き、スキリ獲得失敗とディエン見送り

セビージャのスポーツディレクター、ホセ・イグナシオ・ナバロ氏は、移籍市場の閉幕に向けて非常に慌ただしく動き回っていますが、いくつかのメインターゲットとの交渉で明暗が分かれました。

中盤の強化策として真剣に獲得を目指していたチュニジア代表MFエリス・スキリですが、ドイツのフランクフルトから古巣である1.FCケルンへの完全移籍が決定し、セビージャ加入は消滅しました。移籍金はわずか100万ユーロ強での決着となったものの、セビージャは一歩遅れを取る形となりました。

一方、攻撃陣の補強候補としてリストアップされ、代理人からも売り込みが続いていた元リーグ・アン所属のFWバンバ・ディエンについては、セビージャは獲得交渉を完全に打ち切る決断を下しました。ディエンは今夏、トルコのクラブとの移籍合意に迫りながらメディカルチェックで破談となり、さらに直近ではセリエAのラツィオとも契約直前まで行きながら、医療テストで膝に深刻な問題が検出されて再び破談となった経緯があります。怪我のリスクを極めて重く見た強化部は、ディエンの獲得をリストから完全に排除しました。

中盤の底を務めるルシアン・アグメにはサウジアラビアからの巨額のオファーが届いていますが、選手本人は欧州内でのプレー継続を望んでおり、現時点で移籍を拒否する姿勢を見せています。もしアグメが最終的に退団する場合、クラブは代役としてオーベッド・バルガスの獲得へ動く構えです。現在のチーム状況について、ガルシア・プラザ監督は財政制限の過酷さを語っています。

『セビージャは私がこれまでのフットボール人生で指揮した中で最大のクラブですが、現在のリソースが極めて制限されていることも事実です。ベルトをきつく締め直し、少ない予算と限られた戦力の中でベストを尽くすしかありません。そのための心の準備はすでに完全に整っています。すべてはこれからの放出による収入次第です』(via ElDesmarque)

アンドレス・カストリンへの期待と契約延長をめぐる平行線

ディフェンダーのアンドレス・カストリンは、今回のビルバオ戦で先発出場する見通しですが、ピッチ外におけるクラブとの将来的な関係性については不透明な状況が続いています。

カストリンは昨シーズンに大きく成長し、今シーズンは正式にファーストチームの背番号とライセンス登録を獲得しました。その高いポテンシャルに目をつけたバレンシアなどが獲得に関心を示していましたが、セビージャ側は彼を将来の守備の柱として高く評価しており、安価での売却を一切認めていません。他クラブからの問い合わせに対しても、相応の移籍金を要求する姿勢を貫いたため、引き抜きの噂は一度落ち着きを見せています。

しかし、現在行われているカストリンとの契約延長交渉は難航しています。クラブ提示の条件と選手側の要望との間には依然として大きな金額の隔たりがあり、交渉は平行線をたどっています。今夏の市場閉幕までに劇的な合意に至らなければ、将来的な放出も選択肢に入りかねない緊迫感がありますが、差し当たって明日の大一番では彼がディフェンスラインの命運を握ることになります。(via ElDesmarque)

記者会見場でのクスッと笑える冷え冷えエピソード

セビージャの過酷な夏の暑さはフットボール界でも有名ですが、ここ数日は珍しく気温が急激に下がり、朝晩は過ごしやすい気候へと変化しています。

その中で迎えた金曜日の公式記者会見場において、クスッと笑える面白いアクシデントが発生しました。クラブのスタッフ陣は、いつも通り会見に臨むガルシア・プラザ監督が酷暑の中で汗をかかないようにと気を利かせ、会見場のエアコンの温度を極端に低く設定して待機していました。

しかし、外気温の低下も重なり、部屋の中はまるで冷蔵庫のように冷え切ってしまっていました。部屋に入ってきた監督は、あまりの寒さに体を震わせながら、記者たちに向けてユーモラスにこう叫び、会見場を大きな笑いに包み込みました。

『おいおい、なんて寒さだ!』(via ElDesmarque)

【本日の総括】

セビージャFCは、難敵アスレティック・ビルバオとの第2節に向け、新加入のジョージア代表MFギオルギ・コチョラシュヴィリを電撃招集。守備陣の深刻な怪我や出場停止、さらにルベン・バガスのオリンピアコス移籍交渉に伴うベンチ外措置により、カンテラ若手の抜擢を余余儀なくされる満身創痍の状態でサン・マメスへ乗り込みます。ガルシア・プラザ監督は極めて厳しいリソース制限や移籍市場の狂騒に苦言を呈しつつも、開幕節の粘り強い勝利を糧に、敵地での勝ち点獲得に向けて高い闘志を燃やしています。