セバスティアン・カセレスの獲得合意

今夏の移籍市場の閉幕が数時間後に迫る中、セルタはクラブ・アメリカとウルグアイ代表のセンターバック、セバスティアン・カセレスの移籍について合意に達しました。27歳のカセレスは2030年6月までの4年契約(一部報道では4シーズン契約とも)を結ぶことで合意しており、残すはメディカルチェックのみとなっています。

カセレスはこれまでメキシコのクラブ・アメリカで6シーズン半を過ごし、公式戦200試合以上に出場しました。その間にリーガMXを3連覇したほか、カンペオン・デ・カンペオーネスやカンペオーネス・カップなど、複数のタイトルを獲得した実績豊かなディフェンダーです。ウルグアイ代表としても2022年にデビューして以来、2024年のコパ・アメリカや2026年のワールドカップでもプレーしており、高いレベルでの経験値は疑いようがありません。

セルタのクラブ幹部は彼のプレースタイルを高く評価しており、

『メキシコでは、その優れた予測力、広いスペースを守る能力、およびクリアなボール出しによって、リーグで最も信頼できるディフェンダーの一人として定着しました。カセレスは競技者として成熟期を迎えており、長年にわたりタイトル争いをしてきた経験を持っています。これは、3つのコンペティションを戦う過酷なシーズンにおいて、クラウディオ・ヒラルデス監督率いるディフェンスラインに安定感と経験をもたらすプロファイルです』

と、彼の加入がチームに大きな安定をもたらすことを強調しています。

今シーズンのセルタはリーグ戦に加え、コパ・デル・レイ、そしてヨーロッパリーグの3つのコンペティションを並行して戦うため、選手層の厚みが必要不可欠でした。勇敢でハイラインを設定するヒラルデス監督の戦術において、カセレスの持つ予測力や広いスペースのカバー能力、そしてビルドアップへの貢献度は完璧に合致する補強となります。これでセルタの今夏の補強は、アレイクス・フェバス、ハビ・ガラン、アブドゥライ・ファイ、コハイド・ドルエフ、アルタイ・バインディルに続く6人目となりました。(via MARCA / Estadio Deportivo)

ヨエル・ラゴが念願のトップチーム昇格

セルタは、若手ディフェンダーのヨエル・ラゴに対し、正式にトップチーム(ファーストチーム)の選手契約を結び、背番号18を与えることを決定しました。

これまで1年以上、ラゴはトップチームの活動に常時参加していながら、登録上はBチーム(フィリアル)の扱いのままでした。しかし、今夏の移籍市場の終盤で登録枠に空きができたことを受け、9月1日付で正式にトップチーム所属へと切り替わりました。

彼はすでにリーグ戦、コパ・デル・レイ、およびヨーロッパリーグを合わせてトップチームで公式戦33試合に出場しており、1ゴール2アシストを記録しています。さらに、今シーズンの開幕3試合すべてに出場するなど、実質的にはすでに主戦力として活躍していました。

なお、同じくトップチームに帯同しているジョーンズ・エル=アブデラウイは引き続きBチーム登録のまま活動を続け、若手のウーゴ・ブルシオやアンドレス・アンタニョンも同様の形態でトップチームの練習や試合に組み込まれる予定です。(via MARCA)

守護神イバン・ビジャールを襲った悲劇

セルタのキャプテンであり、下部組織出身の守護神であるイバン・ビジャールに、非常に悲しい知らせが届きました。彼の母親であるマリア・ドロレス・マルティネスさんが、数ヶ月にわたる闘病生活の末、9月1日火曜日に69歳で他界しました。

クラブは公式サイトを通じて公式声明を発表し、哀悼の意を表しました。

『クラブとすべてのセルタファンは、この痛ましい喪失に対して深い哀悼の意と動揺を表します。そしてイバンと彼の家族に対し、心からの悔やみを伝えるとともに、この非常に困難な状況において、すべての愛情とサポートを送ります』

マリア・ドロレスさんは、ビジャールが地元カレッジのラピド・バイアからセルタの下部組織に加入した際、最も彼を支え続けた存在でした。彼女はプロサッカー選手としてのキャリアが学業を疎かにしないよう強く望み、ビジャールにポンテベドラ・キャンパスにあるビゴ大学でスポーツ科学(INEF)の学位を取得するよう促し、彼はそれを見事に全うしました。

ビジャールはセルタでこれまで通算78試合(ラ・リーガ1部で61試合、コパ・デル・レイで15試合、ヨーロッパリーグで2試合)に出場し、16回のクリーンシートを達成。特に2023年の劇的な1部残留を支え、クラブ100周年を最高峰のリーグで迎える立役者となりました。

世代別のスペイン代表(U17、U19、U21)にも選出され、2021年の東京オリンピックでは銀メダルを獲得した実績もあります。過去にレガネスやレバンテへのレンタル移籍を経験したものの、近年は家族の近くにいることを何よりも優先していました。

ヴィセンテ・グアイタ、アンドレイ・ラドゥ、そして新加入のアルタイ・バインディルらの陰で控えの役割に回ることが多くなっても、彼は国内外からの移籍オファーを断り、地元で家族と共に過ごす道を選び続けました。現在はイアゴ・アスパス、ボルハ・イグレシアス、カール・スターフェルトと共にキャプテンを務める彼に対し、ファンとクラブが一丸となって温かいサポートを送っています。(via SPORT)

緊迫した移籍市場最終日の舞台裏

セバスティアン・カセレスの獲得が無事に合意に至る数時間前、セルタのフロントオフィスでは緊迫した交渉と同時並行で、不測の事態に備えたプランBが動いていました。

クラブ・アメリカとのカセレスの移籍金約500万ユーロを巡る交渉が最終局面で長引いていたため、セルタのスポーツディレクターであるマルコ・ガルセスは、交渉決裂に備えて他のセンターバック2選手の獲得交渉を密かに進めていました。クラブは完全移籍での獲得を第一優先としていましたが、不確実な状況に備えてレンタルなどの別シナリオも排除していませんでした。

さらに、移籍市場の締め切り直前の緊迫感の中で、もう一つの驚くべき噂が浮上していました。サラリーキャップ(給与制限)の厳しいやり繰りの中、セルタが前線の補強として、土壇場で新たなセンターフォワードを獲得するのではないかという情報です。

カセレスの獲得が無事に決まった一方で、指揮官のクラウディオ・ヒラルデス監督に攻撃陣のサプライズ補強が届くのではないかという、非常に熱い最終日の舞台裏が存在しました。(via ElDesmarque)

レジェンドの遺伝子がスペインに帰還

セルタのサポーターにとって、忘れられないレジェンドであるハイム・レビボの名前が、四半世紀以上の時を経てスペイン・フットボール界に戻ってきました。かつて1990年代後半に「ユーロセルタ」の一員としてバライードスを沸かせたハイム・レビボの息子である、23歳のイスラエル代表左サイドバック、ロイ・レビボが、エルチェCFに移籍することが決定しました。

ロイ・レビボはマッカビ・テルアビブからエルチェへの移籍金約280万ユーロで合意し、2030年までの4年契約を締結。これが彼にとって初の海外挑戦となります。昨シーズンは50試合に出場して7ゴール17アシストを記録し、イスラエル・カップ決勝での劇的なゴールを決めるなど大ブレイクを果たしました。

この移籍を受け、セルタファンの間では、父ハイム・レビボが残した偉大な記憶が呼び起こされています。父ハイムは1996年から2000年にかけてセルタで公式戦153試合(ラ・リーガ124試合)に出場し、30ゴールを挙げました。アレクサンドル・モストボイ、マジーニョ、ヴァレリー・カルピンらと共に黄金期を築き、降格争い常連だったチームを欧州カップ戦の常連へと変貌させました。

特に1998年12月、アンフィールドで行われたリヴァプール戦で決めた歴史的な決勝ゴールは、今なおセルタの偉大な欧州遠征の夜としてサポーターの胸に刻まれています。父がビゴの街に降り立ってから30年、今度はその息子がエルチェで自身の道を切り開くことになりますが、その「レビボ」という名前自体が、セルタファンにとっては特別な郷愁と期待を抱かせるものとなっています。(via SPORT)

【本日の総括】

移籍市場の締め切り直前にウルグアイ代表DFセバスティアン・カセレスの獲得合意にこぎつけ、若き俊英ヨエル・ラゴを念願のファーストチームへ引き上げるなど、今季の3大コンペティション挑戦に向けた守備陣の再編が正式に完了しました。一方で、生え抜きの守護神イバン・ビジャールの私生活での悲しい喪失に対し、クラブとceltismo(セルタファン)の熱い一体感が示された、人間味あふれる一日となりました。