バルベルデとベルナルドの即席ボランチが見せる機能美、チュアメニ復帰後に待ち受けるモウリーニョの戦術的ジレンマ
負傷により離脱しているチュアメニに代わり、モウリーニョ監督が採用したフェデ・バルベルデとベルナルド・シウバのダブルボランチ(4-2-3-1)という解決策が、試合を追うごとにその信頼性を高めています。初陣となったエスパニョール戦では、ベルナルドが相手のフィジカル的なデュエルで後手に回り、バルベルデも失点場面でアレックス・カラトラバのマークを外すなど課題を露呈。モウリーニョ監督も『ベルナルドの卓越したゲームメイク能力には価値があるが、彼を隣に配置することでバルベルデの爆発的な前線への推進力が少し犠牲になってしまう。チュアメニやカマヴィンガと組ませれば、バルベルデはもっと敵陣の危険なスペースに顔を出せるのだが』と、その戦術的なトレードオフを認めていました。
しかし、続くレアル・ソシエダ戦(4-1勝利)では完璧な修正を見せました。ベルナルドは中盤のフィルター役として機能し、4つのタックルと3つのインターセプトを数えて守備の強度を証明。バルベルデは守備へ素早く戻りつつ、自陣からの圧倒的なドリブルの推進力によって、キリアン・ムバッペの先制ゴールをアシストしました。この試合でバルベルデは、守備アクション3回、ボール回収2回、インターセプト1回、デュエル2/3勝利、被ドリブル突破0をマーク。パス成功率93%(ロングパス2/3成功)、放った2つのシュートは1つがブロックされ、もう1つがレミロの好セーブに阻まれるなど、フィールド全体を支配する獅子奮迅の働きを見せました。
これにより、間もなく訪れるであろうチュアメニ復帰のタイミングにおいて、モウリーニョ監督には非常に贅沢な悩みが突きつけられることになります。実質的にスタメン候補から外されているカマヴィンガを除外したとしても、「チュアメニ、ベルナルド、バルベルデ」の3人の超実力派MFでわずか2つのスタメン枠を争うことになるからです。チュアメニとベルナルドなら守備のプロテクトと展開のコントロール、チュアメニとバルベルデなら爆発的な推進力とフィジカルパワー、現在のベルナルドとバルベルデであれば創造的なボール保持が手に入りますが、本職のアンカー(守備的ボランチ)がいない危うさを伴います。昨シーズン終盤にチームの不調による重いフラストレーションからロッカールームで衝突し、その後和解して遺恨を乗り越えたチュアメニとバルベルデの二人が、今度は正真正銘のライバルとしてスタメン争いで火花を散らすことになります。(via Mundo Deportivo / MARCA)
【本日の総括】
今節マラガ戦を前に、主力たちの怪我の状況が懸念されるなか、新加入FWラヤン・ジネビの電撃獲得決定やエンドリックの残留確約、そしてアルベロア氏やカシージャス氏といったレジェンドの熱い言葉など、ピッチ内外で非常に密度の濃い動きが続いています。チュアメニ復帰後にモウリーニョ監督が中盤の最適解をどのように導き出すのか、目が離せません。