アラ・インとのプレシーズン最終戦での完敗とラウル・モロの負傷退場というダブルの衝撃
オサスナはホームスタジアムのエル・サダールで行われたプレシーズン最終戦において、UAEの強豪アラ・インと対戦しましたが、0-2で敗北を喫し、開幕へ向けて大きな課題を残しました。
これまでのプレシーズンでは良好な戦いぶりを見せていたものの、この日は非常に不甲斐ない内容に終始。試合を通じて放ったシュートはわずか1本という寂しいスタッツとなりました。
試合は、湿度の高いピッチコンディションの中、7,220人のサポーターが見守る中でキックオフされました。立ち上がりこそモンカヨラ、ルベン・ガルシア、アイマル・オロツを中心にポゼッションを握って支配していましたが、前半15分を過ぎるとアラ・インにペースを奪われます。前半28分にオロツが放ったシュートがチーム唯一の決定機となりましたが、その直後から相手の反撃にさらされます。前半45分、縦パスから相手のソフィアン・ラヒミに抜け出されると、カテナを巧みなフェイントでかわされ、冷静なシュートでニアサイドを撃ち抜かれて0-1とリードを許しました。
後半に入り、ラミス監督は積極的に交代カードを切り、ラウル・モロをピッチに送り出しました。モロは自ら攻撃を牽引してクロスバーを叩く惜しいシュートを放つなど奮闘しましたが、チーム全体の流れを変えるには至りませんでした。
すると後半73分、ルーカス・トローがボールを失ったことから致命的なカウンターを浴び、ジョナタス・サントスに独走を許します。ボヨモもカバーが間に合わず、痛烈な2点目を叩き込まれて0-2とされました。
さらに深刻な事態となったのは後半84分、攻撃の中心として機能していたラウル・モロが負傷してプレー続行不可能となり、ピッチを去る事態に。開幕を1週間後に控える中での不甲斐ない完敗と主力の負傷は、非常に暗い影を落としています。
出場選手は、セルヒオ・エレーラ、アルギビデ、カテナ、エランド、アベル・ブレトネス、モンカヨラ、イケル・ムニョス、モイ・ゴメス、ルベン・ガルシア、アイマル・オロツ、ブディミルの先発陣に、交代出場としてラウル・ガルシア・デ・アロ、モロ、キケ・バルハ、トロー、デュバシン、マウロ、オサンベラ、ボヨモ、ケパ、アシエル・ボネル、サントスらがピッチに立ちました。(via SPORT) (via MARCA)
ビジャレアルのフランス人DFウィリー・カンブワラ獲得へ向けたオサスナの具体的なアプローチ
オサスナはディフェンスラインの層を厚くするため、ビジャレアルに所属する21歳のフランス人DFウィリー・カンブワラの獲得を検討しており、すでに本人に接触して状況を確認しました。
カンブワラは昨年、左ハムストリングの深刻な筋肉断裂に見舞われ、昨シーズンのほぼ全てを棒に振る形でリハビリに費やしました。そのためコンディションへの不透明感はありましたが、今夏のプレシーズンではイニゴ・ペレス監督のもと、ベンフィカ戦での45分間を皮切りに、PSV戦、さらにはコモ戦やランス戦で90分間フル出場を果たすまでに回復。直近のガラタサライ戦でも11分間プレーし、実戦感覚を取り戻しています。かつてはマンチェスター・ユナイテッドの下部組織やトップチームでも実績があり、ビジャレアルで一昨シーズンには19試合に出場するなどラ・リーガをよく知る存在です。
オサスナが彼の獲得を熱望する背景には、守備陣の人員不足があります。現在、ラミス監督の手元にいる守備陣はボヨモ、アベル・ブレトネス、カテナ、エランド、バレンティン・ロジエ、ウナイ・サントスの6名のみ。さらに、右サイドバックの主力であるバレンティン・ロジエがプレシーズン中に負傷したことで、緊急の補強が不可避となっています。
現時点でビジャレアルとオサスナの両クラブ間で具体的な公式交渉は始まっていませんが、移籍市場が閉まるまでの残り3週間の間に合意に向けた話し合いが行われる見通しです。(via Estadio Deportivo)
イケル・ベニトに突きつけられた戦力外通告とラミス監督の明確な放出計画
オサスナの23歳のアタッカー、イケル・ベニトの去就が今夏の移籍市場で決定的な局面を迎えています。
ベニトはクラブとの契約を2027年まで残しているものの、ラミス監督は彼を今シーズンの構想外とし、放出する方針を明確に固めました。
ベニトは昨年10月に右膝前十字靭帯断裂と半月板縫合という深刻な怪我を負い、長期間離脱していましたが、今年5月8日のレバンテ戦でわずか8分間プレーして復帰を果たしていました。今夏のプレシーズン初期には、ラシン・サンタンデール戦、イプスウィッチ戦、ノリッジ戦の3試合すべてにスタメン出場し、いずれも90分間フル出場を果たすという特別な役割を任されていました。
しかし、その後のナポリ戦ではベンチに置かれたまま1分も出場機会を与えられず、最終テストとなった今日のアラ・イン戦ではついに招集リストから完全に除外されました。指揮官は前線にアイマル・オロツ、ルベン・ガルシア、ブディミルらを優先して起用しており、サイドや前線の選手層を考えるとベニトの出場機会はほぼ皆無となる見込みです。
かつてミランデスやアンドラで経験を積んだベニトに対し、スポーツディレクションは移籍市場が閉まるまでの期間に彼の新天地を決定させるため、オファーの選定に入っています。(via Estadio Deportivo)
アスレティック・ビルバオとの間で勃発したカデテの神童セルヒオ・ヌイを巡る法廷闘争
オサスナの下部組織に所属するカデテ世代のサイドバックであり、ナバラ州選抜U-16のキャプテンも務める若き神童セルヒオ・ヌイ。元スペイン代表セサル・アスピリクエタの直系親戚でもあるこの至宝を巡り、オサスナとアスレティック・ビルバオとの間で激しい契約紛争が勃発しました。
アスレティック・ビルバオは今夏、ヌイをフリーで獲得して育成組織レサマに迎え入れるための合意を本人と交わしました。しかし、オサスナ側はこれに対して激しく反発しています。
オサスナ側は『ヌイの両親と当時署名した文書に基づいて、クラブ側が2028年まで一方的に延長できる法的オプションを行使したため、彼の保有権は現在もオサスナにある』と主張。一方のアスレティック側は『ヌイはまだ16歳未満で労働契約を結んでおらず、2026年6月に以前の契約は満了したため、現在はどのクラブとも自由に契約できる完全なフリーの身だ』と主張し、双方の意見が真っ向から対立しています。
この平行線をたどる対立は、スペインサッカー連盟の司法委員会による裁定に委ねられることになりました。ヌイ自身は今夏のプレシーズン中、オサスナの施設でのトレーニングに一度も姿を現していません。オサスナの首脳陣は、もし連盟の司法判断が自分たちに有利でない結果になった場合、一般司法へ提訴して泥沼の法廷闘争へ持ち込むことも強く検討しています。(via ElDesmarque)
ジョナタン・デュバシンの加入状況とアレックス・リザンコス獲得へのレンタル付き強化オファー
オサスナは攻撃陣と守備陣の再構築に向けて移籍市場で動きを見せています。
すでにレアル・スポルティングからフォワードのジョナタン・デュバシンを4000万ユーロではなく、400万ユーロという確かな移籍金で獲得しました。デュバシンは2030年までの長期契約を結んでおり、今回のアラ・イン戦の後半64分からピッチに立ち、エル・サダールのファンの前でプレーを披露しました。また、期限付き移籍からシェラルド・ベッカーも戻っています。
さらに、右サイドバックの緊急ターゲットとして、アレックス・リザンコスの獲得に全力を挙げています。オサスナの提示した強化オファーは、250万ユーロの移籍金に加え、期待の若手サイドバックであるアルギビデを1年間の期限付き移籍で差し出すという、非常に破格かつ熱意に満ちたものです。右ラテラルの補強を急ぐクラブは、移籍市場の閉幕までの残り3週間のうちに、この契約を成立させるべく精力的に交渉を継続しています。(via Estadio Deportivo)
【本日の総括】
オサスナはアラ・インとのプレシーズン最終戦に0-2で完敗し、攻撃での決定力不足を露呈しただけでなく、期待のラウル・モロの負傷退場という非常に苦しい知らせを受け取りました。しかしピッチ外では、フランス人DFカンブワラの獲得に向けたアプローチや、リザンコス獲得への250万ユーロ+アルギビデの強気のオファー、さらには神童ヌイを巡るアスレティック・ビルバオとの一歩も引かない司法対立、イケル・ベニトへの非情な戦力外通告など、開幕を目前に控えた緊迫した市場最終盤の中で、選手整理と守備補強を巡る熾烈な駆け引きが同時並行で激しく展開されています。